建売秘密基地 中島家 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2001年10月1日発売)
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本 ・本 (294ページ) / ISBN・EAN: 9784344401624

感想・レビュー・書評

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  • 平成13年に初版で買ったまま積読山に埋もれていましたが、この度ようやく発掘。
    『3LDK要塞 山崎家』がいつ出てくるか不明のため、先に読む。

    いや、本気で真面目にばかばかしい。(ほめてます)

    普通の小学6年生の中島龍彦は、リストラされて便利屋を起業した父の手伝いで近所の伊呂波城へ行く。
    時代錯誤なくらい物々しいお城の中で言われたことは、建売の龍彦の家とこの城を交換しろということ。
    断ったがためにお城の地下牢に閉じ込められた龍彦と父の八郎だが、そこで龍彦は重大な秘密を知ることになる…のはまだ序の口で、次々に明らかにされる世界の秘密、宇宙の秘密。
    何と壮大な物語であることよ。
    そしてなんと卑近な物語であることか。

    ストーリーだけを抜き書きしたってちっとも面白くないから書かないけれど、この作品、女性がみんな強くて素晴らしい。
    「リストラされたから、企業をする。男のロマンだ」なんてたわけた事をいう夫に「やってみれば」と言える千代子さん(母)はすごいが、夫のわがままを通して寡婦として生きた彩女さんもえらい。
    そして中島家最凶の女・阿美(妹)の凶暴さにはもう大笑い。

    それにしても、時の政権を転覆するために地下に潜り、潜りすぎて明治維新にも気づかなかったという雑賀宗の末裔・伊呂波軍たら、どうなの?
    情報収集あっての忍びじゃないのですか?
    バカすぎて泣ける。(笑)

  • ロマンあふれる展開で、過去と未来の合体ですが
    どうも、付いていけなかった。

  • 表紙の絵、可愛い!
    中身はぶっ飛んでて面白い! 特におじいさんが良いキャラしててグッド!

  • 2004年9月8日読了

  • 中堅企業をリストラされ、便利屋を営む中島八郎はある日突然、近所の伊呂波麗容斎(いろはれいようさい)の豪壮な居城に呼ばれ、城と八郎の冴えない建て売りの家を交換するように迫られる。八郎は「男のロマンと家族の幸福」のため拒否するが諍いは、なぜか世界大戦までに発展してしまう。はちゃめちゃと面白さで名作「3LDK要塞 山崎家」をしのぐ書き下ろし家庭内冒険小説。

  • 中堅企業をリストラされ、便利屋を営む中島八郎はある日突然、近所の伊呂波麗容斎の
    豪壮な居城に呼ばれ、城と八郎の冴えない建て売りの家を交換するように迫られる。
    八郎は「男のロマンと家族の幸福」のため拒否するが、諍いは、なぜか世界大戦までに
    発展してしまう。はちゃめちゃと面白さで名作「3LDK要塞 山崎家」をしのぐ書き下ろし
    家庭内冒険小説。

  • 05/03/03読了

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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