巴之丞鹿の子 猿若町捕物帳 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2001年10月1日発売)
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本 ・本 (214ページ) / ISBN・EAN: 9784344401679

感想・レビュー・書評

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  • 猿若町捕物帳 シリーズ1

    南町定廻り同心・玉島千蔭は、優秀だが、堅物。
    役人なのに、相手が誰であろうと、偉そうにしないところが、誰からも慕われている。
    父親の千次郎の頃から使えている小物・八十吉と事件を解決していく。

    江戸の町で、娘を狙った連続殺人事件が起きる。
    被害者の女性は、上方下りの人気女形・巴之丞が舞台で使っている「巴之丞鹿の子」の帯揚げをしていた。

    しかも殺人に使用された「巴之丞鹿の子」の帯揚げは、偽物が使用されていた。

    214ページの薄い本なので、あっという間に読めた。
    主人公の千蔭も、シリーズが進むにつれ、馴染んでいくかと思われる。

  • 図書館で。
    最初に出てきた女の子(もっと小さい子かと思った)が話にどう絡んでるのかよくわからなかったのですがナルホド、という感じで。それにしても大店で番頭さんを養子にする、かぁ…。今なら雇われ社長とかもアリだと思うんですがあの時代ではやっぱり血とか言いそうな感じだなぁなんて思ったりしました。
    役者にあやかった色の小物が売れたって話は落語にもあったなぁなんて思いながら読みました。

    それにしても袖さんは全然流されやすい女の子では無いですよね。ウン。

  • 時代小説ってことで少し身構えたものの、読みやすかった。
    2つの軸がきれいにかみ合って着地。
    千蔭がいい味出してます。生真面目なかんじ、すき。
    シリーズ続編も楽しみだな。

  • 江戸の町で起きた連続殺人事件、被害者の娘たちは巷で人気の役者巴之丞と同じ「巴之丞鹿の子」の帯揚げをしていた。南町奉行所同心の玉島千蔭は猿若町に巴之丞を訪ねるとー◆いや-まいった。大店のクズ息子だらけで誰が誰やら悩んだわい。花街の話になると昔だと出生もはっきりしないと、そういうこともあるよなぁ、と切なくなる。お袖が小吉と幸せになるといいなー

  • 奉行所同心・玉島千蔭  
    殺人に鹿の子帯揚げが使われる。ストーりーもおもしろい。

  • 歌舞伎役者の巴之丞が演目上で使用していた鹿の子と同じ品を付けていた娘が次々に殺されていく…犯人の目的は何なのか?
    というのがメインストーリーな訳ですが、それよりも遊女の身請け金の事も身代金なのね?!と、そこが気になって…。

    日本語に弱いって致命的(-_-;)

  • 同心、玉島千蔭の捕物帳、一作めにあたる。
    江戸の町で、人気女形の巴之丞にあやかって売り出された鹿の子の帯あげで女が絞殺される連続事件が起こる。
    下手人は、目的は、なんなのか。
    続編から読み始めてしまったために誰がこのあと主要人物になるかわかってしまっていたけれど、それでも時代物ミステリーとして楽しめた。
    生真面目な千蔭の朴訥さが楽しい一冊だ。

  • <table style=\"width:75%;border:0;\" border=\"0\"><tr><td style=\"border:none;\" valign=\"top\" align=\"center\"><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344401670/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\"><img src=\"image/noimage.gif\" alt=\"巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (幻冬舎文庫)\" border=\"0\"></a></td><td style=\"padding:0 0.4em;border:0;\" valign=\"top\"><a href=\"http://blog.fc2.com/goods/4344401670/yorimichikan-22\" target=\"_blank\">巴之丞鹿の子―猿若町捕物帳 (幻冬舎文庫)</a><br />(2001/10)<br />近藤 史恵<br /><br /><a href=\"http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344401670/yorimichikan-22/ref=nosim/\" target=\"_blank\">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>江戸の町では娘だけを狙った連続殺人が起きる。南町奉行所同心・玉島千陰は殺された女が「巴之丞鹿の子」という人気役者の名がついた帯揚げをしていたことを不審に思う。巴之丞に会いに猿若町へ出かけた千陰は、殺人に使われた鹿の子には偽物が存在すると聞かされる。犯人の狙いは一体何なのか。時代ミステリー小説シリーズ第一作。
    </strong></p></blockquote>
    猿若町捕物帳シリーズ第一弾。
    直前に読み終えた畠中恵著『こいしり』と同じテイストの物語だが、あちらのお気楽な主人公と違って、こちらは酒と遊女が苦手という大層堅物の同心・玉島千陰が主人公である。
    女形の役者や、姿がそっくりの花魁が事件に絡み、なにやら艶かしくもある。堅物ながら、自らの足と人を使って調べを進め、真相を見つけ出す千陰と、手下の八十吉の働きがこの後もたのしみである。

  • えーと、一番最初の「同じ姿かたちの男女」があの人達だったことに、読み終わってしばらくするまで気づきませんでした。馬鹿だ・・・
    巴之丞と梅が枝の関係がいいなぁ。すごい華やか!てか梅さん好きだ・・v
    前回同様、驚愕のネタ。現実味がないよ;
    あと登場人物が多くて、犯人が分かった時「誰・・?」となってしまいました;もうちょっと絞って欲しい;;

    星は3つ半で。

  • おもしろくてさくさく読めた。
    2008.11.27

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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