コンセント (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2001年12月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784344401808

感想・レビュー・書評

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  • 奇妙な世界に入り込んだような世界観。描写が妙にリアルで不気味が魅力的。

  • 再読どころか、何回か読んでいるのですが、読むたびに印象が変わる作品。引きこもりの兄を引き取った朝倉ユキ。しかし兄は部屋を出て、腐乱死体で発見された。兄はなぜ生きるのをやめたのか。探っていくうちに、兄の他者との共感性の深さに気づく。そして自分の中にも同じような共感性があることに気づく。以前読んだ時は、ただのシャーマン性の目覚めの印象だったけど、今エンパスとか、敏感すぎる人とかが研究されてきて、そう言う人のことではないかと思ったり。生き辛さの中に何があるのか、など色々考えさせられました。何度読んでも面白い。

  • のめり込むように読んでしまいました。
    「心理学、宗教、スピリチュアル、何を使っても構わないから自分の心を救いなさい」というメッセージングを感じました。

  • 今は、平常心で読む自信がないので、登録のみ

  • すすめてくださる方があって、読んでみました。私自身はこういう世界に親和性が低いようなので、逆に安心できました。

     昔みた、「エウレカ7」というアニメを思い出しました。
    あちらは綺麗にまとめてあるけれども、田口ランディさんはわざと生理的不快感を刺激しようと企図しているように感じました。
    感情的な文章と、論理的な文章、二つを使い分ける技術はすばらしいと思います。
    あと、すごく自分を愛してほしい、と思っているんだなあということが伝わりました。

     他人に対する共感性の高さや感情のコントロール不能?、家族の不全などが、あちらの世界への親和性の高さと本当に関連があるのかどうか、という点にはちょっと疑問が残ります。

  • 内容紹介
    ある日、アパートの一室で腐乱死体となって発見された兄の死臭を嗅いで以来、朝倉ユキは死臭を嗅ぎ分けられるようになった。兄はなぜ引きこもり、生きることをやめたのか。

  • ''主婦の仕事ってね、あれは修行なのよ
    家事って文化人類学的に見ると修行行為なの。
    でね、あの修行を通して、魂を慈しむ心を得て、そして老人を看取る役目を担うようになるわけよ''

    ああ、なるほどって思った
    母を見てよくそんなに介護できるなーって
    自分にはできないって思う
    それはまだ修行してないからだ
    自分の親ではなく、夫の親
    夫の親と言っても他人は他人
    それなのにあそこまで尽くせるのってすごいなって思ってたけど
    これも一つの答えとして、すごく納得できる


    ''世界はパラレルに存在している
    どこかで誰かが世界を支えている
    何らかの役割を担って
    誰もがどこかの世界に属し、何らかの力を発揮して、それぞれに世界を支えているのかもしれない''

    共感する。
    セカオワの歌詞に
    ''自分が変わるってことは世界が変わるっていうこととほとんど同じなんだよ''
    ってあるけど、それと一緒だ
    世界を変えたいって言える人と、そんなの自分には無理って言う人が居るけど
    世界を変えるってのはきっと本当は難しくない
    自分が少し変わることで
    世界はちょっと変わる
    自分が変わることで、近くにいる人がちょこっと影響を受ける
    それがどんどん広がって世界は変わるんじゃないかって思う
    自分にできることなんてほんの少しだって悲観的に思わなくていいんだと思う
    自分にできることをやればいい
    そう思えたら、もっと楽に生きられる
    自分のことをちょっと好きになれる


    ''語るって、相手の聞く力に支えられてできる行為なんだよ''

    田口さんのアンテナって本にも似たことが書いてあった
    田口さんの伝えたいことの一つなのかな

    図らずとも、
    ソウルズ、アンテナ、コンセント
    って新しいものから古いものを読む形になったけれど似てるなぁって思う
    ソウルズの時点でシャーマンの話が出てきたけれど、特に気に留めてなかった
    でも、アンテナでも出てきて
    コンセントとアンテナはすごいシンクロしてて
    そういう作家さんなんだなーって思ってたら
    自身の体験が元だったのか
    なるほどなぁ…

    田口さんの本には、うちが求めてる答えが書いてあるって思う
    本や漫画って今の自分に必要なことが書かれているものに自然と出会うっていつも思ってる
    それとも、欲しい答えが書いてある文に気づくのかな
    人との出会いも縁だけど
    本や漫画も縁だと思う
    漫画を縁だと思う人は少ないかもしれないけど…
    漫画自体が好きな人じゃないとあんま思えない感覚かも
    次は何を読もうか

  • 田口ランディが女性と知らずに読んだ。ショッキングな描写も出てきて、確かに話題性はあると思う。
    コンセントというのは、自我のあちらの世界とこちらの現実をつなぐ概念として描かれている。孤独死した兄がどうして死んだのか探ろうとする妹。何が正常で何が異常かがあいまいだが、この妹も病んでいて、相談していた心理学の教授や精神科医と関係を持ってしまう。そのうち、自分自身もトランス状態を体験し、その世界にはまっていく。
    ラストがチープで残念。唖然という感じ。

  • ところどころの表現が印象的でした。
    特にトランス状態になるところ、あーなるほどね。
    でも、映画かアニメ等で見たような感じでもある。
    兄の死をあんなに追っていても結局なんだか浅い理由だな~。
    もっと深くどろどろなほうが、全体のバランスに合ったような。
    印象的な描写がリズム良く出てくるから読みやすいけど、
    アンバランスにも感じる話でした。
    コンセントを使うのはイメージしやすいです。
    話ではなく自伝みたいにも感じました。

  • 初の田口ランディ♪

    衝撃!!
    小説の中にズルズルと引き込まれて、色んな色の映像を匂い付きで見せられた感じ。読みながら、時々吐きそうな感覚に陥ったのは初めて。

    生きることをやめ餓死した兄。その理由を知るために奔走する妹のユキ。しかし、ユキもまた狂っていきそうになる過程で、コンセントの存在に気付く…。

    心理学と精神世界に興味があったので、専門用語(シャーマン、ユタ等)もすんなり頭に入って来ました。薄々感じていたけど、精神世界とセックスって切り離せないのね。

    この小説に散りばめられている言葉達が魅力的。
    やっぱり一番は、「感応=官能」。

  • ヒットした当初は、過激な性描写で読者を惹きつけているだけの作品だと思っていた。しかし、今回は読後の感覚が多少異なった。兄の呪縛から解放され自由になった後のユキが、結局娼婦のようになって終わるエンディングに以前にも増して嫌気がした。一方で、作中の性描写には、初めて何となく意図を感じる事ができた。それは、女性の性に対するネガティブな思考からの、逆転の発想による性の解放だったと思う。

  • アパートの一室で腐乱死体となって発見された兄。その死臭を嗅いで以来、朝倉ユキは死臭を嗅ぎ分けられるようになった。兄はなぜ引きこもり、生きることをやめたのか。そして自分は狂ってしまったのかー。

    読んでいる途中で、まずい、と思った。自分の中にある価値観の一部分が、壊されていくような感覚。それを感じてしまった。

    そのことに対する善悪の判断もつかないままに読みふけってしまい、途中で本を置くことができなかった。そして、読み終えてしまった。それくらいに面白い。

    評価に迷う作品だったな。

  • ものすごいトランス感。

    人間が壊れる瞬間の描き方でここまで納得してしまうものを読んだことがない。(壊れる瞬間ってなかなか書かないけど)

    自殺のような死に方をしてしまった兄の真相を追い求めて推理していく元心理カウンセラーの妹の視点で語られるお話です。

    田口ランディさんの著書はこのほかに「できればムカつかずに生きたい」というエッセイを5年位前に読んでいたんだけど、お兄さんの件は殆どノンフィクションみたいです。

    このエッセイのお兄さんに関する部分はとても印象的だったのでこうして小説に取り入れられてるのを読んで、本当に小説みたいな亡くなり方だったんだなぁと。

  • 切れる本。

    コンセント、アンテナ、モザイク。
    順番は忘れたが、この3部作、究極のトランス小説だと思う。トランスする過程は言葉ではとても表現できない。

    高揚感。

    ところが、なぜか脳の奥底では「理解している」感覚が残る。『共感』とかなんとか、そういう安っぽい次元の話ではなく、外から来たはずの言葉なのに、なぜか「自分の中に帰ってきた」ように感じてしまう。

    自分が生きている世界も、コミットしている仕事も、住んでいる街も、地下鉄の独特の不快感も、全てがどうでもいいことのように思えてくる。似たような感覚を、音楽で体感したことがあって、アンダーワールドのライブとか、DJ YODAのプレイとかがそうだったのを思い出した。そう、この小説は「快楽・娯楽の疑似体験」ではなく、「快楽そのもの」を読者に提供している。快楽にはまると人間はそれをむさぼらずにはいられない。俺も、コンセント以降、むさぼるようにモザイクとアンテナを読んだ。没頭している間、それは俺にとっての快楽そのものだった。
    読み終わった後、充実感もカタルシスも無く、ただ快楽がなくなったという空虚さだけが残る。

    「乖離」というものに近いところにいる人には、とても受け入れやすい小説だと思う。

  • シャーマニズムが出てくるまではのめり込む様に読めたけれど、後半その勢いが落ちた。
    頭の中が見えない両手でわしゃわしゃとこねくり回されているような居心地の悪さ。
    なのに体の芯は熱を帯び、頭の中では別の熱を交えた陶酔感が湧いてくる。

    私にプラグを差し込んだ男たちは、私からどんな記憶を引き出していたんだろう。
    それとも引き出していたのは私の方?

    どちらでも構わない。
    いま、無性に人の熱に溺れたい。
    その時、その場所で生まれる何かを、もう一度ちゃんと実感したい。

  • エロいけどなかなか不思議でありそうな世界の話、今見ている世界がほんとに見えてる通りなのか半信半疑になれるところは面白い。でもオチがちょっとありきたりで残念。。

  • 読んでいて苦しくなってくる。。。
    どこからが現実で、どこからが妄想?なのか。
    読んでいて理解するのが難しい。
    時間のある時にもう一度挑戦してみようかな。。。

  • 兄が腐乱死体で発見された。

    それから死臭が分かる気がする主人公でしたが
    気がする、ではなかったです。
    しかしそんな状態から、一体どこへ話は進むのか。
    読んでいくにつれ、不思議な状態に進むというべきか
    ゴールがさっぱり分からない方向へ。

    と思っていたら、さらに分からない方向へ到着。
    しかも最後。
    そういう商売(?)にするのか、という驚きと
    どうするつもりなのか、という不思議さと。
    面白かったのですが、行き着く先が
    好みではなかったです。

  • 死体や死臭が淡々と生々しく表現されていて、表現力のある文章を書く人だと思った。

    田口ランディさんの小説は初めてで、独特な世界観や人間関係や感情の描写に引き込まれるものがあった。

    人に優しすぎる性格でいつしか精神が不安定になってしまった主人公の兄のキャラクターが強烈だった。

    対人関係に恐怖を持つ人は普通の人よりも共感能力が高いが故にそのようになってしまうと言われているが、まさに主人公の兄はその性格を持ち合わせてて、彼の根底にある優しさに感動した。

  • 昔読んだ本

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著者プロフィール

作家。

「2015年 『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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