血族 アジア・マフィアの義と絆 (幻冬舎アウトロー文庫)

  • 幻冬舎 (2001年12月3日発売)
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本 ・本 (542ページ) / ISBN・EAN: 9784344401884

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  • 東アジア,東南アジア地域の近現代史。小説の体裁はとりながらも実在の人物,事件を取り上げている。
    宮崎学という人は,この本に限らず,人と人をつなぐ,その地域,民族等にもとから存在している機能に着目して,それを作品の題材とすることが多い。この本も「客家」という中国南部を領域とする漢民族を中心とした人々の絆といったようなことが物語の軸をなしている。
    ともすればマスコミの報道などで,悪として語られるインドシナ半島の麻薬生産地帯である「黄金の三角地帯」は,著者にかかると別の側面が見えてくる。
    裏面史というのではないが,もちろん正史とはいえない,興味深いアジア史叙述だと思う。

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著者プロフィール

写真家。1949年長野県生まれ。精密機械会社勤務を経て、1972年、プロ写真家として独立。自然と人間をテーマに、社会的視点にたった「自然界の報道写真家」として活動中。1990年「フクロウ」で第9回土門拳賞、1995年「死」で日本写真協会賞年度賞、「アニマル黙示録」で講談社出版文化賞受賞。2013年IZU PHOTO MUSEUMにて「宮崎学 自然の鉛筆」展を開催。2016年パリ・カルティエ現代美術財団に招かれ、グループ展に参加。著書に『アニマルアイズ・動物の目で環境を見る』(全5巻)『カラスのお宅拝見!』『となりのツキノワグマ』『イマドキの野生動物』他多数。

「2021年 『【新装版】森の探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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