暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.80
  • (1981)
  • (1941)
  • (3137)
  • (129)
  • (20)
本棚登録 : 13755
レビュー : 1791
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402140

感想・レビュー・書評

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  • 唯一の肉親である父を亡くし、自らは事故によってほとんど全盲になったミチルは、ひとり実家に引きこもって世捨て人のような生活を送っている。一方、人付き合いが苦手で会社でも同僚から孤立してしまっているアキヒロは、とある事件をひき起こしてしまい、警察の目から逃れるためにミチルの家に隠れ棲むことになる。次第に家の中に違和感を覚えるようになったミチルは、得体の知れない第三者が同居しているのではないかと不安を募らせていくのだが・・・。
    物語の半分くらいまでは、キム・ギドクの『うつせみ』みたいでミステリアスかつスリリング。ページをめくる手が止められなかった。
    が、そこから以降は単純なミステリー。アキヒロがミチルのところに寄宿する本当の理由、ある人物の意外な正体が明らかにされ事件は解決するのだが、あの、緊張感で満たされ特別な空間と化したミチルの家の居間が永久に失われてしまったのはかえすがえすも残念。

  • 287
    後半の展開は予想外だったが、それを踏まえても、設定がなんとも言い難く、読み終えて、おもしろいとは思えなかった。
    同著者、読了3作目。

  • 乙一にしてはホラーじゃない

  • 共感できなかった

  • 最初とっつきにくかったから、読むのに難儀したワイ。
    男の煮え切らなさに、何かこうイライラさせられる。
    しっかり計算された登場人物だったのは、素直におお~っと思た。

  • 暗い雰囲気の中に暖かさがあるような話でした。

  • なんか映画かなんかになった記憶と、カバーがよかったので読んでみた。
    設定は本当にひきつけられるのに、その設定だけで終わっちゃった感じ。書き下ろしだからそこまで期待してなかったけど、それにしてもお伽話。
    親戚が主人公を完全にほったらかしとか、シチューを作る描写がいっさいないとか、風呂やトイレや臭い、どころか寒さすら伝わってこない。あ、そうか、なにかの読後感に似てると思ったらあれだ、昔の少女マンガだ。

    せっかくの設定がもったいないな、と思った。もっと書き込めただろうに。余計な描写のループばっかで。残念でした。

  • この本の前半は、いつ盲目の女の子が、家に隠れている男性の存在に気付くのだろうというサスペンスでひっぱっているのだが、その緊張感にたえられず、どんどん飛ばし読みをするしかなかった。本全体のトーンも、重く暗く、緊迫感をゆるめるようなシーンもごくたまにしかなく、つらかった。ラストのあたりで、やっと霧にこもった暗闇がわずかに仄明るくなっていって終わる。グロさはないのだが、中田永一系列からの読者にはすすめにくい。

  • なかなか進展が遅かった気がする

  • 同僚殺害容疑で逃げるアキヒロは、事故で盲目となったミチルの家に潜り込む。最初はアキヒロの侵入を気づかなかったミチルであったが、次第にその存在に気づく。しかし、ミチルは騒ぎ立てず、アキヒロが居続けることを許す。アキヒロとミチルの奇妙な同居が始まる。映画化もされたライトミステリ。

    【感想】
    この作品は一見三人称で書かれているけれど、実質的にはアキヒロとミチル、それぞれの視点による一人称。にもかかわらず、この小説の重要な情報を必然性もなく故意に隠すのは、ミステリであっても邪道。おまけに、P46の無数リードで解るように、隠し方があまりにもお粗末。

著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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