異形の宴 責め絵師・伊藤晴雨奇伝 (幻冬舎アウトロー文庫)

  • 幻冬舎 (2002年4月11日発売)
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本 ・本 (282ページ) / ISBN・EAN: 9784344402379

感想・レビュー・書評

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  • 2016年、30冊目は、今年2冊目の団鬼六作品。

    明治~昭和を生き抜いた、緊縛図を描く倒錯画家、伊藤晴雨。関東大震災後、昭和初期までの半生を綴っている。

    「知らないとは恐ろしいコトである」

    団鬼六が伊藤晴雨奇伝を書いている、という事実だけしか知らなかった自分。BOOK・OFFに墜ちていたコチラを購入。読み始めから違和感を感じていた。

    そして、発覚した事実(読書途中で調査&確認)。この作品は、続編であるというコト。そぅ、そして、自分が求めていた伊藤晴雨のエピソードの類いは、前編にあたる『外道の群れ』の方にあるのか……。

    時代にそぐわなかった、異端の性癖を持った者の話としては悪くない。一方で、団鬼六的な倒錯官能の世界を期待すると、少々肩透かし。

    まぁ、現在、入手が難しい『外道の群れ』。コレも気長に探すとしよう。

  • [要旨]
    屈辱に顔を歪ませ身悶えする美女の緊縛図を描いた変態画家・伊藤晴雨。股間の肉棒を衆人の目に晒され泣き濡れる人気女形や、脳梅毒と癌に苦しみながら天井に吊られる狂妻、全裸で人の字型に縛られつつも被虐の快感に浸るマゾの女性―。大正のエログロナンセンス時代、晴雨が一心に写生する中で見た、凌辱と狂乱の果てとは?連作小説の傑作。

  • 思ったほどのエログロではなく、期待していたほどではない。
    状況説明の言葉のレパートリーが少なすぎる。
    フランス書院の官能小説読んでた方がいいかなぁ。

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著者プロフィール

団 鬼六(だん・おにろく):1931年滋賀県彦根市生まれ。57年、文藝春秋「オール讀物」新人杯に「親子丼」で入選。執筆活動に入り、SM官能小説の第一人者となる。89年に断筆宣言。95年『真剣師 小池重明』で執筆再開。代表作に『花と蛇』『不貞の季節』『美少年』『落日の譜――雁金準一物語』『死んでたまるか――団鬼六自伝エッセイ』『一期は夢よ、ただ狂え』、秘書を務めた長女・黒岩由起子との共著『手術は、しません――父と娘の「ガン闘病」450日』ほか小説・エッセイ・評伝等著書多数。2011年逝去。

「2024年 『大穴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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