低温火傷 1: たとえすでに誰かのものでも (幻冬舎文庫 い 7-12)
- 幻冬舎 (2002年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344402591
作品紹介・あらすじ
音大受験に失敗して生きる意味を見失った音海は、妻子ある男との恋に逃げ道を求めていた。暴力を振るう父、従順な母、死んでしまった兄…家族は誰も助けてくれない。ある日、男との逢瀬から戻った音海は兄の仏壇に供えられた花に気付く。その花には、兄の死と家族に関する秘密が隠されていた。全三話。書き下ろし隔月刊行シリーズ第一弾。
感想・レビュー・書評
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続編も気になる
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わりと好き。死んだ人に、過去に囚われている人たちの話。その一途さが怖ろしい。なんか空っぽな自分に嫌気がさして、泣きたくなる感じ。最後が良かった。あの閉じた濃い空間は何なんだろ。
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読みやすい本です。
これは、三部作なので2と3もありますが、
全部読んだけど、全部読みやすかった -
狗飼さんの作品にしては読みやすかった。<BR>
「その矛盾を、わたしは恋と呼ぶ。」<BR>
このセリフが好き。 -
タイトルに惹かれて買ったんですが内容が良かったです。
「好き」とか「愛」とか考えさせる話です。
ネタバレすると最終的には彼と別れてしまう主人公なんだけど読み終わると何だか気持ちがスッキリしました。
主人公の亡くなった兄を愛する人達、一人一人の気持ちが凄い理解できる。
一人一人、お兄さんが生きた証を携えて生きていく姿が堪らなくかっこいい。
私は小説を読み終わったときの瞬間に気持ちがスーっとなるんだけど、その「スー」が凄く気持ち良かった。
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初めて狗飼作品を読むことになったきっかけの本。
タイトルに惹かれて手に取った話。 -
現在不倫中、兄をなくした妹と、兄の元彼女、元彼女の友達と歪んだ関係のその弟。そんな4人が出会い、兄の原因不明の死がとかれていく。
暗い感じの描写ですが、この作家の言葉遊びが好きです。『濡れ手にアワ』でうまく言葉遊びして、最初と最後をうまくつなげているトコがお気にいり -
薄くて安かったから、買ってみた。まぁまぁ、かな。
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すきじゃないと言いながら何となく買い続けているのは、表紙が女子向きであらすじがおもしろそう、本の薄さが理由なのかな。