月の裏側 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3714
レビュー : 432
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402621

感想・レビュー・書評

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  • 知人のおすすめで初の恩田陸。
    2005.5読了。

  • じわじわくる話だなぁー。
    本当に水に包まれている様な、湿気をたっぷり含んだ物語。
    それでいて風景描写はキレイで何だか白昼夢を見てる気分。

    九州の水郷都市で次々と失踪事件が続きます。
    数日後に皆んな戻ってくるのだけれど。

    隣にいる人が実は『盗まれた』あとの人だったら
    どうしよう…と想像するとゾクゾクします。

    後、多聞は実にやっかいな男だと私は思う!
    こういうタイプの人を好きになったら大変なのだろうなぁーと。

  • 月並みの感想しか出てこないけれど、非常に怖かった。
    最初はSFのような設定と事件への仮説に、いやいやそんな馬鹿な事が、と思っていたが失踪し戻ってきた人たちの言葉や、精巧に作られた指や耳といった部分の拾い物。
    半分が餅のように伸び、形をなしていない人間もどきの登場にもしかして、という予感だけでなく背筋が冷えてきた。
    さらに恐怖は加速していきチャプターXIIの会話のみで読者を煽ってくる書き方は恐怖心だけでなく、六番目の小夜子の劇のシーンを思い出させた。この物語の真骨頂であり、もっとも緊張と登場人物の疲弊を感じさせてくる。

  • 柳川には一度しか行ったことがないのに、柳川でホントに起きたことのように感じてとても楽しめました。水郷沿いを歩いた記憶がありありと蘇り、なんだか自分も小説の中に紛れ込んでしまったような感覚に陥りました。そんな状態でクライマックス近くを読んでる時に、柳川の白柳荘というその当時泊まった宿からのメールが唐突に届いて、マジでビビりました。

  • ひさびさの恩田陸。ジャンルを言うとすればSFホラーになるのか?日常の中に異質な謎が紛れ込んでくるわけですが、日常空間が巧みに描かれているので、謎も(いわゆるSF的なものであるのに)するっと日常に侵入してくる感じが味わえました。これこそ恩田陸の魅力?楽しめました。

  • SFホラーだな、こりゃ。真相がそんなだったなんて怖すぎる。知らない間に私自身も何かになりかわられてるのかもなんて怖くなる。この舞台になってるのが作中の会話から察するに福永武彦の『廃市』と同じ地域かな。『廃市』はえらく閉鎖的な怖さのある印象だったけどもう一回読んでみようかな。2013/204

  • ジャック・フィニィ大好き、という方と話していて思い出した!これは「盗まれた街」だ。
    なんかこんな話知ってる・・・と思いつつ、柳川の町→北原白秋の方へ興味が逸れていって、追求せずじまいだった。

  • 再読
    なんとなく、恩田先生の長編の中ではうまーくまとまってる…というか、終わり方が自然かな?といつも思います。
    ゴリゴリのSF色ですが、違和感なくサクサク読めます。
    こんなに恋愛?ていうか男女の執着をガリガリ(ちらっとですが…)書いてるのは恩田先生作品の中でも珍しいのかも……すきです。

    • f0314087さん
      モチーフの「鳩笛」がどんな役割を果たしていたか、『三月は深き紅の淵』の4章をもう一度読まなくては。。
      前回の響一氏の勘違いがありますので(...
      モチーフの「鳩笛」がどんな役割を果たしていたか、『三月は深き紅の淵』の4章をもう一度読まなくては。。
      前回の響一氏の勘違いがありますので(笑)

      1回目に読むと誰の語りなんだ??!と疑問でしかなかったセリフが
      2回目に読むとしっくりくる。。流石です。。二度読み必須ですね。。
      今回は最後読むまで分かりませんでした!!ヤラレタ!!!って感じです。

      他の方の感想を漁ったところ(笑)
      鳩笛が何故ポイントとなるか、藍子さんはその時いなかったはずなのに
      あんなにも執着して握りしめる行為=多聞氏や他2人の意識を共有 
      との解釈があって なるほど。。と思いました。
      ちょっとエヴァンゲリヲンを連想したり(笑)

      藍子さんの、多聞氏への感情が、、
      本当、独特で絶妙ですね!!!

      結婚のむずかしさ、
      結ばれなかったこそ、失われない関係性を『黒と茶の幻想』で教えて頂けましたけども(笑)

      2016/04/04
    • f0314087さん
      『言いようのない男女間の情愛』!!
      solala06さん、そうなんです!!またもや的確流石です!!!
      自分だったらもやもやするけど言葉に...
      『言いようのない男女間の情愛』!!
      solala06さん、そうなんです!!またもや的確流石です!!!
      自分だったらもやもやするけど言葉には到底出来ないそれらを
      さらりと書き起こして表現できるんですよね、恩田先生は。。凄いです。。

      恩田先生は結婚してかな~と検索したら語録なるまとめサイトがありまして

      「一緒になった頃は、『好きだ』という感情が全てなのよね。『好きだ』という感情くらい、人を有頂天にさせるものはないからね。で、『好きだ』という感情にのぼせて、他のものを帳消しにしてしまう。でも、『好き』だけじゃどうにもならないことがいっぱいある。まずいことに、結婚生活は特にそう。『好き』だけじゃ到底やっていけない」

      作品に登場する女性陣は頭のよい方多いですから、結婚前にその事実をきちんと理解して、本命とくっつかないというか。。
      でも、そこで気持ちが消滅する訳でないし、関係性も断ち切らなければ、続くわけで。。
      正に利枝子さん、節子さん。。

      多聞さんは色々トラブルに巻き込まれてるそうですが、それって、どんどん移動するからでないの?!!
      普通、立ち止まって、もう少し一緒に居てくれる状況でもさらりと去ってしまうからでは?!!!と突っ込みたくなりました。。

      勿論長所でもあるんでしょうけども、それがとても悲しく感じる人もいるのでは、と。。
      しかもマキオちゃんは自覚して計算してますけど
      恐らく無自覚ですよね。。自分でも気づかぬうちに行動してそうなタイプというか。。

      藍子さんの今後が二重の意味で気になります。。

      乗っ取られとか意識の共有とかホラーですけども、そこに親しい人とか思慕以上の感情が絡む人となると、単にホラーだけではないというか。。

      分かり辛い文章ですみません!!

      solala06さんのコメント読んで、気づかされなかったテーマ考えると、どんどん好きになるんですよね。。

      読書感想文にしたら、恩田作品はたとえ同じ本でも、書く人によって選ぶテーマ全然違ってきそうですね。。


      2016/04/06
  • 再読。我々は『ひとつ』になりたがっているのかもしれない・・・ってこわい。自分が『盗まれて』いるのかもしれない・・・ってのもこわい。自分の立っている足元が実は固い地面ではないのだと気付いたら、多聞みたいに耐えるのは無理だな。恩田さんのホラーはじわじわときて、ほんとにコワイです。

  • 全然面白くなかった。
    趣味じゃないんだな。
    恩田陸って読みやすいからついつい図書館にあると借りてしまう…

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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