月の裏側 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3713
レビュー : 432
  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402621

感想・レビュー・書評

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  • あらすじをほぼ読まず読み、どういう方向へ行くのだと不安になりながら読み進み、あぁ、こういった小説は初めてだなと思った。ホラーやオカルト映画はたくさん観るが、小説は初めて。
    じんわり、じわじわが続き、映画では描かれない、恐怖の中で冗談言ったり、緊張感が途切れてなんかどうでもよくなる感覚などが描かれている。いつのまにか盗まれているという感覚も怖い。ただ、原因がわかってからは失速。というより僕の興味が失われてしまった。
    文章表現が魅力的で、じめじめとした雰囲気作りやニュアンスに膝を打つ。しかし丁寧すぎて不気味さがいまいち伝わってこない。例えば夢野久作のような不安定感が文章にあると、本当に怖くなるのではないか。まぁそんなん恩田さんに求めてないんなけど。

  • 水路が張り巡らされたとある町で連続失踪事件が起こるが、いずれのケースも失踪者はある日ひょっこり戻ってくる。しかし失踪していた期間の記憶はない。
    これに興味を持った元教師と新聞記者、偶然里帰りした元教師の娘、なぜか巻き込まれた元教師の教え子がこの謎に挑む。
    が、いわゆる証拠集めをして推理をして大立ち回りがあって謎が解ける、みたいなミステリーの定石ではなく、けっこう序盤に謎の核心である不思議な現象を目の当たりにしてしまうので、謎解きがメインな話ではない印象。
    失踪して戻ってきた後の状態に対して自分はどんなスタンスをとるべきなのか、という葛藤あたりが作者としては言いたいことなのかな、とも思ったりするがそのへんは最後の方にちょっと書いてあるだけなので、正直よくわからない。みんなが右を向いたら自分も右を向いてしまう風潮、しかもそのことに疑問も持たずに受け入れてしまうということを失踪した町の人たちに重ね合わせて描いているのかもしれないが、モヤモヤ感が残る。

  • 本の裏のあらすじを見て思わず読み始めた。
    恩田陸の作品は以前にネバーランドを読んだことがあるが、あの作品も今回と同じくあらすじをみて読み始めたのだった。
    はじめは文章がすんなりとは頭に入ってこなかったが、それも途中から慣れ、物語にどんどんひきこまれていった。
    終盤に差し掛かり、残りのページ数でどうやって話を終結させるのだろうかと思っていたが、結局独白で終わり。
    読み終わったあとなんだかモヤモヤしたものが残る作品であったが、これがいいのだろうか。うーん。
    ただ、文章を読んでいて場面場面の緊迫感というか、緊張感はとても伝わってきた。

  • 恩田陸、
    この書き方するってわかってて!
    わかってたのに!
    また読んでしまったー!!!!
    またなにも解決してない!


    雰囲気の書き方がすごく上手よね
    じめじめ、じとじとした空気感が伝わってくるお話でした

    それ以外はちょっと、、、グロテスク。こわい。
    ハッピーエンドにならないのがわかってたから、途中で何度も読むのやめようかと思ったくらい。きつかった

  • んんんー...難しい...

    総論は、
    わからないこと、説明できないことがあってもいいんだよ、ということ、でしょうか...。

    読んだだけの感想だと、感情移入できないです。入り込めない。世界観にも浸れず、キャラクターも平坦、もしくは変に突飛で、立ち上がってくる感じがつかめませんでした。あと、高安さんの独白のとき、カッコ書きが多すぎてシナリオ読んでるみたいに引いてしまいました。小説のたぷたぷ感がもっと欲しかったです。

    多聞はそういう人、という設定なのだと思うのですが、掴みどころのなさの表現がこう...え?となったり、藍子急に多聞に感情爆発させすぎだし、「母をなくし、人に頼るという選択肢のないまましっかりした子が大人になった」という背景ならもっといびつな感情がありそうだし(これは私の偏見ですかね)、実は多聞を愛してましたとか言われましても...ねぇ...知ってるよ、でも知らんわそんなん、と、つい思ってしまう。
    他の登場人物も判で押したようで、結局その人なんだったの、状況説明させる都合のいい人?と色々モヤついてしまい、愛情が持てませんでした...。
    それも全て含めて「盗まれる」ということならものすごい作家さんだと思いますが、ホラー?としても人間劇としても入ってこない感じが強かったので☆少なめです。

    多聞が再登場する、不連続の世界もあるので読んでみようと思います。

  • ふと気付いた。「月の裏側」って「The dark side of the moon」だ。Pink Floydを知っててこのタイトルだったら強気だな。

  • 全然面白くなかった。
    趣味じゃないんだな。
    恩田陸って読みやすいからついつい図書館にあると借りてしまう…

  • 梅雨の夜にシッポリ読みましょう

  • これは何なんだ?
    恩田陸と言えば不思議ワールドというイメージを持っているのだが、ホラーなのかと読んでいたら最後の方になって、これはラブストーリーなのか?これはマイノリティとは何なのか、マジョリティとは何なのかという問題提示なのか?と思ってしまった。

  • 九州の水郷都市で、一年に三件の老女失踪事件が 起こった。彼女たちは失踪中の記憶を喪失したま ま、じきにひょっこり戻ってきた。事件に興味を 持った元大学教授とその娘、それに教え子は、 「人間もどき」の存在に気づいた。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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