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Amazon.co.jp ・本 (510ページ) / ISBN・EAN: 9784344402706
作品紹介・あらすじ
西暦一九九七年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。城岩中学三年B組の七原秋也ら四十二人は、修学旅行バスごと無人の島へと拉致され、政府主催の殺人実験を強制される。生還できるのはたった一人。そのためにはただクラスメイト全員を殺害するのみ――。現代日本を震撼させたジェットコースターデスゲーム・ノヴェル、ついに文庫化!
感想・レビュー・書評
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先に映画からのパターンでした。中々書店で手に取るタイミングが無く、見つけた瞬間速攻買っちゃいました笑
やはり面白い。映画よりも一人一人に焦点を当てて丁寧に描かれてて、よりハラハラ出来ました。
しかも容赦ないゴア表現で読むのが辛い所もいくつか。
現実との整合性が取れない分、パラレルワールド的な世界線で設定されてるのも良かった。
ちょっとふざけた表現があるのが引っかかりつつも、恋愛模様含めて中学生のチープな感じがして、これはこれでアリか。
小説の方が川田の頼もしさがより伝わってきた。
下巻気になるのですぐ読む。 -
タイトルだけ知っていて、「バトロワ」と耳にする機会も比喩的に使う場面もあったけど、実際に読んだり映画を見たりしたことがなかったので。
想像通り、結構グロい。中学3年生の1クラスが、瀬戸内海の小さな島で生き残りをかけて殺し合いをするというストーリー。政府主導のプログラムという設定だったとは知らなかった。色々理不尽な政府。あとスーパー中学生がちらほら。この物語がどうやって帰結するのか気になる。 -
中学生たちが殺し合いをさせられるという過激な設定、まさに「有害図書」。しかし、その内実は、1クラス42通りの葛藤が書き上げられた、丁寧な青春小説。
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上巻のみ登録
1999年出版。一世を風靡し、社会現象にまでなった作品というイメージ。
コミカライズに映画化にと有名な作品ですが、今回はじめて内容にふれました。
文字通り生き残りをかけたクラス内デスゲーム、藤原竜也、その位の知識しか無かったのですが、架空の国が舞台とは思ってもみませんでした。そして中学生だったとは…まだ子供じゃないか。
クラスメートが殺し合うという、そこだけを取り上げて見れば確かに悪趣味なんだけど、友情や恋心の方が際立っている。
そんな作品に、普段は小説なんて読まない輩が口撃。少年犯罪が際立って多くなっていた頃ということで世の中が過敏になっていたのでしょうか。
国会で議論されたというから驚き。子供に悪影響を及ぼすものなら他にいくらでもある。アダルト系やストーリーのないシューティングやサバゲーの方が余程悪影響だと思うけどな。
本の感想としては、心の声が多すぎて台本みたいだった。あと、主人公モテすぎですね。笑 -
この本のは母に勧められたもので、少し内容を説明されましたが、全く読む気にはなれませんでした。普通に考えて、1つのクラスが殺し合う作品って言われたらグロくて面白そうじゃないじゃないですか?
しかし、いざ読みだすと、各キャラクターの人物像や他人との関係が深掘りされていて、すぐに話に入り込めました。人の生きることへの執着や、他人を殺すことへの抵抗、ちょっとしたことで変わる心情など、一種の人間の美しさを描いた作品だと思いました。
三村と川田が好きだったんですが、結局二人とも死んでしまった。
ですが素晴らしい作品で1000pが一瞬で読めました。 -
初めて読んだのは20年以上前だが、改めて衝撃的な作品だな。
時は97年。国家から無作為に選出された中学3年生の一クラス。修学旅行中のバスごと無人島へ拉致され、政府主催の殺人実験へ強制される。
最後の一人になるまで殺し合うという。
思想統制含め、戦時中の日本や北朝鮮を彷彿させる全体主義国家。
一時も読者を飽きさせず、この長編を最後まで読ませる作者の筆力は尋常じゃないな。 -
懐かしいなと思って。文章に癖はあるがなんだかんだで読んだ人で内容を批判してる人は少ない感。
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デスゲームものの元祖。映画版を見たあとで履修したくなり読んだ。当時は小説も映画も表現をめぐってちょっとした騒動だった。自分はスルーして何年か後に映画を見てその迫力と面白さに衝撃を受けた。
プロレスの話から始まって困惑。文体はちょっとイタい。視点が不思議で神の目的な第三者のそれでありながら読者に語りかけてくるようなノリがある。テンポがよくどんどん読める。中学生なのにみんな中身は大人。ウイスキーの入ったスキットルや煙草持って修学旅行にくるとか、そもそも銃器を扱えるとか。ラノベ的。
映画では少年犯罪の増加によって自信をなくした大人たちによる報復的な設定だったが原作はWW2に勝利した日本が独裁国家となりクーデター予防目的のプログラムという設定。映画では描かれなかった各キャラクターの掘り下げによって作品世界の厚みが増す。
千草の死の場面が印象に残った。上巻は残り21名まで。 -
20年以上前に読んだ本です。当時はこんなに残虐な本が売られていいのかと物議をかもして、社会現象にまで発展しました。そしてこういう本ばかり出版する太田出版から出たわけですが、今読んでもそんなに問題になった理由が分からない位青春小説だと思います。下巻へ続く。
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いまだに、たまに思い出してしまう一冊。教訓めいたものがあったのでしょうか。
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はるか昔に映画館に見に行った原作を改めて読んでみようと思い、買ったもの。
完全に全てフィクションである、と言えないのが何とも心苦しい。反面教師にしなくてはいけない。 -
「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」
修学旅行は変更です。
国が決めました。
42人、さぁ、散って!
…
友情?ザクッ
団結?ズドン
約束?グシャッ
信じるって、そう、難しい
輝け、青春!
飛び散れ、脳漿!
生き残れ、若者!
/////
師走本①
「人がバンバン死にまくる本」
中学3年生達の壮絶なデスゲーム。
物語の設定はまさに狂気!
溢れる反吐が止まらない!
それぞれのキャラが良い味出して、1000P位飽きる事なく読めるアドレナリン小説でした。
個人的には秀才ハッカー信史くんと、殺戮ガール光子さんに首ったけ! -
①自然状態
②国家の構造 -
中学3年生の読書の時間のためにと、選んでしまった一冊。
刺激的なストーリーが読みたいと、軽い気持ちで借りたのですが、先が気になって授業中も読んでいた記憶が。笑
読みはじめてからクラスの友達に意味もなく不信感を感じたりと、純粋で影響されやすい私は読むべきではなかったと後悔しています。
あっという間に上下巻読める内容にはなっていて状景が想像しやすかったです。始めのページに出てくるクラス名簿が印象的。 -
国家の命令を聞いて仲間と殺しあうか
友情を取って団結し、国家に抵抗するか
そんな二者択一を迫るのが他ならぬ国家であるという状況は
むしろ支配者の自信喪失をうかがわせる
しかし問題はエゴイストとヒューマニストの対立にすりかわってゆく
映画版のほうはその辺りもまあまあ自覚的に描いていたと思う -
なにこれ?最高に面白いじゃん!
しばらく眠れそうもない・・・ -
アラフォーの友人が多大なる影響を受けた小説らしく、何年も前から読め読め言われてようやく読んだ。
【上巻の感想】
・沖木島に着くまでのクラス全員の解説がちょっと長く感じた(もっとも、それはこれからのストーリーのために必然なのは、読み終えた今なら分かる)
・大東亜共和国なんか北◯鮮みたいな国だ…
・設定があまりにも絶望で笑うしかない
・坂持金発、人間の心がなさすぎる
・早々に脚を撃たれた典子、重症のはずなのに普通に生きててびっくり
・こんな賢い中坊おるかいな(三村)
・というか全員中学生にしては大人びすぎている
・月岡のキャラがあまりにも当時の偏見や差別に塗れてて困惑
・「ぱらららら」という擬音が怖すぎる!!!
・皆んな讃岐弁全然喋らんね
とにかく舞台や「ゲーム」の設定が秀逸すぎる。
あとクラスに42人もいるのに、全員キャラが立ってるってのが本当にすごい。
下巻へ続く! -
スピード感とキャラの書分け、
悲喜こもごもの感情の描写が読みやすく
ぐんぐん読んでしまった。
中学3年生の1クラス全員で殺し合いをする
突拍子もなく不愉快にすら感じる設定で
強烈な皮肉をしているようにも感じられた。 -
デスゲーム系の元祖って感じ。
ワクワクして読み出したけど途中で映画を見ちゃって満足してしまった。原作の方が面白いって聞くけどここでリタイア。
高見広春の作品
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感想 :

ハマりました!
ハマりました!