悪党諸君 (幻冬舎文庫 え 2-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344402805

感想・レビュー・書評

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  • 永さんの刑務所での講演会をまとめた本。なかなか面白い。ずばずばと永さんは囚人に対してもいろんなことを話す。

    僕らの命は35億年以上。
    僕がいきなり世の中に生まれてきたわけじゃなくて、僕が生まれてくるための理由はちゃんとあるわけです。
    悪口を言っている人はね、自分が悪口を言ってるんだから、人も自分の悪口を言っているに違いないと思うようになるの。それが被害者意識を増やしていく。そうすると次第に孤立していく。悪口が多い人はだんだんひとりぼっちになってくる。だから悪口は言わない。悪口を言いたかったならば、相手が聞いて笑うようなユーモアを言うようなことを身につける。
    叱る前に怒っちゃ損です。
    赤ちゃんはひとりでは生きられないわけですから、そこでまわりにひとのお世話になって世の中に出て行くわけでしょ。
    それなら周りの人たちにも理解されたり、応援されるようなそんな生き方をしたいよね。
    人生の素晴らしさって何かなって思うとき、それはね、きっといくらでもやり直しがきくことだと思う。人生80年、100年の時代なんですから、先はいくらでもある。ゆっくり生きてしっかり借りを返さないとね。妙に突っ張った生き方をするのではなく、余裕をもってね。借りはゆっくり返せます。
    どんなボランティアでも誰かが助かること、誰かがホッとすることをしてあげると自分が救われる。
    誰かを助けてあげよう。誰かを助けてあげると、自分が助かる。

  • 刑務所での講話集。話が重なる部分もあるが、たいへん面白く読めた。

  • 070906(s 不明)

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著者プロフィール

1933年、東京都に生まれる。早稲田大学文学部中退。中学生の頃からNHKラジオに脚本の投稿を始め、大学在学中から放送の世界にかかわる。以降、テレビやラジオ番組の放送作家、作詞家、語り手、歌手などの幅広い方面で活躍中。TBSラジオ「誰かとどこかで」「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」は共に長寿番組として知られる。作詞家として世に送りだした曲には、「上を向いて歩こう」「黒い花びら」「こんにちは赤ちゃん」などの昭和を代表する名曲が多い。著書にはミリオンセラーの『大往生』(岩波新書)をはじめ、『生き方、六輔の。』(飛鳥新社)、『職人』『芸人』『伝言』(以上、岩波新書)、『あの世の妻へのラブレター』(中公文庫)などがある。

「2012年 『上を向いて歩こう 年をとると面白い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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