- Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344403420
感想・レビュー・書評
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女子高生、援交、ジャンキー、大体そんな感じ。物凄く後味の悪い作品。どんだけTSUTAYA好きなんだよっていう
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なんだか気持ちの悪いものを読んでしまったという印象。人間というものに対する愛情を、これっぽっちも感じないのは、僕の感性が麻痺しているからだろうか。ついて行けないのかな。ついて行きたくないけど。
「あたし」がどんな人生観を持っていようがかまわない。しかし、その「あたし」を描き出した作者は、どんな思いで彼女を見つめているのだろうか。突き放すなり、共感の目を注ぐなり、いろいろであっていいとは思うのだけど、正直、読んでいてつらかった。気持ちが悪かった。
なんというか、こんなふうにあつかわれたのでは、登場人物がかわいそうだと感じてしまうのだ。リストカットをする為のカッター程度にしか扱われていない気がする。
設定は全く同じでも、たとえば江國氏が書いたらまったく別の手触りの作品になるだろう。
好みの問題かもしれないけど、二度と読みたくないし、読まないことを絶対に悔やまないタイプの物語である。
2009/6/12 -
謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。『どんなに傷ついても錆びない心』を求めるお話。人によっては嫌悪感を抱くかも…。
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人間らしく生きようとすれば誰かを必ず傷つける。我慢すれば人間らしさをなくしてしまう気がする。どうしたらいいか分からない、正しい選択が出来ない、と言った、トウヤのお母さんの台詞が一番印象的です。話自体としてはまあ、何だかなぁ…という感じでしたが、この人の本はそういう「はっとする一言」があるんだよなぁ。
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良くも悪くも、この人らしい作品。
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あたしには深すぎて…よくわかリませんでした。愛ってなんだろねえ♪
07/02/21 -
言いたいコトは伝わったけれど、<br>
何だか後味が悪くて好きになれない作品。<br>
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誰もがただ幸せになりたいだけなのに、<br>
残ったのは永遠の傷跡だけ。<br>
蝶はドコへ還ったんだろう。 -
私の知らない単語。読めない漢字などイッパイあったのでぐあああ;;となりました。推測を一生懸命してがんばって読みました。…(´・ω・`)共感するとこが何個かあったなぁ
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本当のあたしなんて、何の価値もない――。家でも学校でも自分を殺して優等生を演じる17歳の憧子。自分とは対照的に奔放なクラスメート宙への想いを寄せていたが、宙が親子ほど歳の離れた女とホテルに入るのを目撃してしまう…。憧子はどんなに傷ついても錆びない心=クロム・ハートを手にすることができるのか!?
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ずっと本棚に入りっぱなしで読んでなかったのをようやく読み終えました。17歳の憧子は優等生を演じているのだけど、奔放に生きていきたいとも思っていて、そんな自分を隠さずに生きている宙に想いを寄せている。傷つきやすいから自分を作ってしまう切なさや、思い通りにならない空虚さが悲しい。亜美さんの本を読むと浮かんでくる色は決まってブルー。
ご本人もキアノス色がお好きだとか。本音で生きていくのはいつでも難しい。人目を気にせず生きていける強い心を持っていきたい。