- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344403451
作品紹介・あらすじ
二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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下巻へ続く。
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面白かった。
ミステリーとしては、ちょっといまいちでしたが、エンターテイメントとしては楽しめました。
本題の虚貌とある通り、本書のテーマは「顔」にまつわる物語。
「顔」にもつコンプレックスや思いがあちこちに散りばめられています。
人はそれぞれ仮面をまとっている。そんなところが根幹にある物語です。
上巻では事件について描かれています。
21年前に起きた運送会社一家を襲った事件。
社長夫妻は惨殺。長女は半身不随、長男は大火傷を負います。
その事件の首謀者として3人の共犯者に嵌められた従業員の荒。
その荒が出所して、といった展開です。
その、共犯者達が、次々に殺されていきます。
犯人は荒なのか?
その真相を追いかける刑事の滝中。しかし、滝中も末期癌で行く末短く、自分の命が尽きる前に犯人を上げるべく捜査を進めます。
一方で、その滝中の娘はアイドルとして活動してきましたが、落ちぶれた生活を送っています。
さらにその娘が付き合っている男は21年前の事件の共犯者の一人。
その男も殺されるのか?
さて、どうなる?
といったところです。
上巻では、顔と言ったところでは、顔にあざをもった刑事がカウンセリングを受けていたり、自分自身の顔が醜いと感じ始めた滝中の娘の病んだ心だったり。
はたまた、捜査で似顔絵を描いたり
などなど
そうして、下巻に続きます! -
最高
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20年前に起きた殺人事件の犯人が次々と殺されていく、というありがちと言えばありがちな設定。
けれど、犯人が見えてこない。
何の関係もなさそうな人が徐々に繋がっていく。
正体不明の登場人物が謎を呼び、様々な仮説を立てながら読み進めることができる作品。
癌に侵されながらも、事件を追う刑事がとても魅力的に描かれています。
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下巻にまとめて。 -
下巻へつづく
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(下巻にて記載)
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面白い !最高
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雫井脩介作品。『火の粉』『栄光の一途』に次ぐ3冊目。不思議とすらすら読める。