虚貌 上 (幻冬舎文庫 し 11-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1776
感想 : 146
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344403451

作品紹介・あらすじ

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻へ続く。

  • 面白かった。
    ミステリーとしては、ちょっといまいちでしたが、エンターテイメントとしては楽しめました。
    本題の虚貌とある通り、本書のテーマは「顔」にまつわる物語。
    「顔」にもつコンプレックスや思いがあちこちに散りばめられています。
    人はそれぞれ仮面をまとっている。そんなところが根幹にある物語です。

    上巻では事件について描かれています。
    21年前に起きた運送会社一家を襲った事件。
    社長夫妻は惨殺。長女は半身不随、長男は大火傷を負います。
    その事件の首謀者として3人の共犯者に嵌められた従業員の荒。
    その荒が出所して、といった展開です。

    その、共犯者達が、次々に殺されていきます。
    犯人は荒なのか?
    その真相を追いかける刑事の滝中。しかし、滝中も末期癌で行く末短く、自分の命が尽きる前に犯人を上げるべく捜査を進めます。
    一方で、その滝中の娘はアイドルとして活動してきましたが、落ちぶれた生活を送っています。
    さらにその娘が付き合っている男は21年前の事件の共犯者の一人。
    その男も殺されるのか?
    さて、どうなる?
    といったところです。
    上巻では、顔と言ったところでは、顔にあざをもった刑事がカウンセリングを受けていたり、自分自身の顔が醜いと感じ始めた滝中の娘の病んだ心だったり。
    はたまた、捜査で似顔絵を描いたり
    などなど

    そうして、下巻に続きます!

  • 最高

  • 20年前に起きた殺人事件の犯人が次々と殺されていく、というありがちと言えばありがちな設定。

    けれど、犯人が見えてこない。
    何の関係もなさそうな人が徐々に繋がっていく。
    正体不明の登場人物が謎を呼び、様々な仮説を立てながら読み進めることができる作品。

    癌に侵されながらも、事件を追う刑事がとても魅力的に描かれています。


  • 下巻にまとめて。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。社長夫妻は惨殺され、長女は半身不随、長男は大火傷を負う。間もなく、解雇されていた従業員三人が逮捕され、事件はそれで終わったかに見えたが…。恐るべきリーダビリティーを備え、ミステリー小説界を大いに賑わせた、怪作にして傑作。待望の文庫化。

    3人の犯人を追う話なのか?てっきり残された長男が復讐?いやいやまだ上巻なので今後の展開を楽しみに下巻へ続く

  • 下巻へつづく

  • (下巻にて記載)

  • 面白い !最高

  • 雫井脩介作品。『火の粉』『栄光の一途』に次ぐ3冊目。不思議とすらすら読める。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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