- Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344403468
作品紹介・あらすじ
嵌められた男の出所から、新たなる惨劇が幕を開ける-。二十一年前の事件の加害者たちが、何者かによって次々と惨殺された。癌に侵されてゆく老刑事は、この事件を最後と決意して命懸けの捜査に乗り出した…。それぞれの人生が交錯するクライマックスまで、一瞬たりとも目が離せない!これがエンターテインメント小説の最前線だ。
感想・レビュー・書評
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虚貌キョボウ
嘘偽り、顔のつくり=本当の自分は出さずに、いろんな人物になりすまして生きてきた犯人
まず、登場人物が多く、かつ彼ら一人一人に細かなストーリーと情報があり、何に関係があるのだろうと思う描写が多かった。最初のうちはどの様に話が進むのかも読めなかった。
いざ事件が発生し、犯人たちの服役も終わり、20年を超え、その犯人たちを復讐して行くのは圧巻だった。ただし犯人が誰かはわからなかった。
最終的にはまさかあの人がとは思ったが、そうで合ってほしくないとも思っている。
最後はどんなトリックだったのか種明かしが欲しいなと思う作品だった。
読み終わると題名の意味がわかります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか重い内容。
でもこれぞ雫井作品!
読めば読むほど先が気になる勢いの良さが魅力的な作品。
視点は一家惨殺事件に関わった刑事とその娘が主。
時々一家惨殺事件の犯人側の視点もあります。
特に娘さんには感情移入する場面も多かったです。
でも残念な部分もありました。
滅茶苦茶惹きつけられる内容ながらも、真相や終盤には拍子抜け。
ぼかされた部分もあり、強引な感じが否めませんでした。
それでも雫井作品ならではな読み応えがあって、楽しませて頂きました。
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二転三転する展開。読み終わったあとにもう一回読み直したくなった。時間があったら再読する。
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途中で犯人とそのトリックが予測できたけれど、それを踏まえても読み応えがあり満足。
殺人の手段はかなり惨く、想像しただけでも吐き気を覚えるようなものですが、犯人が心の底まで鬼と化していないことが唯一の救いでしょうか。
怖いけれど、温もりを感じることもできました。
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★購入済み★
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虚貌が何を指し示すか、が徐々に明らかになっていく下巻。
全体的にさりげないミスリードと、丁寧な伏線の回収があり読み応えのある一冊だと感じた。
捜査線上の犯人像の不整合は、既成概念に捉われているから。
犯行は必然なのか偶然なのか。
トリックについては是非が分かれたと後書きで知ったが、個人的にはアリ。
羊たちの沈黙のアンソニーホプキンスが思い浮かんだ。 -
前半の展開は面白かったが、、
後半は失速かな…話し自体はとっても面白い内容だから、、もっと、濃厚な描写だったら大満足な本だと思った。余分な内容は削ぎ取ってたらもっと良い。