マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1196
レビュー : 139
  • Amazon.co.jp ・本 (556ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344403536

感想・レビュー・書評

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  • ストーリー展開、サスペンスとミステリー要素
    金融知識も凄まじい

    説明し過ぎと少し先が読めてしまう部分もあったけど、それを凌駕する読後感に打ちのめされる

  • 今まで数冊のこの手の金融を題材にした小説を読んだけど、この本はピカイチだと思う。金融の話は用語も難しいし、手法も複雑なものが多いんだけど、とてもわかりやすく書いているし、それが小説の本筋と乖離していないのがいい。

  • 橘玲の小説は「タックスヘイヴン」に続いて2作目。
    共に経済または金融小説と言われているが、それ以上に第一級のサスペンス小説と言える。

    本作品はタイトルの「マネーロンダリング」というよりは、消えた美女と50億円を巡って、香港と東京を舞台にしたサスペンスとしての面白さがある。

    香港在住のオフショア絡みの金融(脱税)コンサルの工藤秋生のもとに、ある日、日本の知人の紹介でひとりの美女・麗子が彼を訪ねてくる。依頼は5億円を日本国外に送金し、損金として処理すること。秋生にとってはよくある依頼であったが、実際は5億円ではなく50億円の大金と共に麗子が消えるところから、事件に巻き込まれる。

    オフショアの口座開設から始まる一連の手続きの描写や、脱税の指南は、細やかでかつ丁寧でリアリティ溢れる。
    物語の展開と共に、日本のヤクザ、香港の裏社会、華僑の人的ネットワーク、麗子の過去から浮かび上がる社会の底辺に落ちた人間の闇、裏切り等々の金に蠢(うごめ)く人間模様が描き出される・・・そして背景に金融制度の歪みや盲点を利用した華麗なる金融テクニックの数々。

    金融の専門用語が多く出てくるが、その用語の理解が出来なくても、それを補うストーリー展開の面白さがあり、最高のエンターテイメント小説と言える。

  • 凄い作品と出会えた!★★★★★5つも久しぶり。
    マネーロンダリングを題材とした作品では過去に真山さんの本を読んだが、橘さんの作品は突き詰め方がはんぱない。そして難しい用語も出てくるがあまり苦になるず読めてしまう。この読後感はフルマラソンを完走したのと同じくらいかも。

  • 分厚いから飽きちゃうかな?と思ったけれどそんな心配全然なし。経済や海外バンクに疎い人にも懇切丁寧に物語の中で説明を交えてくれているのは有難いというか、新書と小説を同時に読んでいるような不思議な感覚となりました。面白かった~!!



  • 香港在住もぐりのコンサルタント工藤をある日、美しい女、麗子が訪ねる。
    5億の金を日本から海外に送金し、損金として処理してほしい。彼女の要求は、脱税の指南だった。
    四ヶ月後、麗子は消えた。5億ではなくて50億の金とともに。
    読み終えたくない一冊にはそうそう出会えない。
    著者の『タックスヘイブン』の時もそうだったが、税制、金融に関する豊富な知識に裏打ちされた精緻な記述が素晴らしい。
    海外投資を楽しむ会の創設メンバーの一人である著者。
    金融小説の中では今のところ、ベストだな。

  • 一気に読めました。秋生のキャラクターもさることながら、インテリヤクザの黒木も良かったです。

    " あんたの悪いところは、どんなことにも算数のように答えを探すところだ。あんたのいる世界じゃ、1+1は必ず2になるかもしれない。だが、生身の人間はいつもそんなふうにわかりやすく動くわけじゃねえ。そこらの犬コロだって、殴ったり蹴ったりされても飼主の足元をキャンキャンいって舐めるじゃねえか。 "

    NYのトレードセンターでテロがまだ起きていない世界で、その当時が思い出されたけれども、テロが世界に与えた影響は本当に大きかったですね。

  • サスペンスを楽しみながら、金融知識について学べる良書。しかも内容は法の抜け穴を突くものが多く、よく出版化されたものだと感心してしまう。もしかすると、企画の段階ではもっと過激な内容だったのかもしれない。そのようなことを思うと、わくわくが止まらない。本書では金融について小難しい説明文が並ぶこともなく、分かりやすい言葉で、飽きずに最後まで楽しめる。主人公である秋生の完全無欠感が爽快だ。

  • もう長いこと小説を読んでなかったけど、ふと目に付いたので読んでみた。次々と展開するストーリーは複雑ながら引き込まれたし、純粋にミステリーとして面白かった。加えて金融知識については、古い情報なんだろうとは思いつつも、今まで名前くらいしか知らなかった「オフショア」「タックスヘイブン」といった基礎知識に触れられ勉強になったと思う。個人的に裏社会も絡んだ話だったのもどこかワクワクした。

  • この話、たぶん、すごい。

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著者プロフィール

作家。2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部の大ベストセラーに。著書に『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』 (以上ダイヤモンド社)など多数。『言ってはいけない ~残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部超のベストセラーに。

「2019年 『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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