マネーロンダリング (幻冬舎文庫 た 20-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1923
感想 : 181
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  • Amazon.co.jp ・本 (556ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344403536

作品紹介・あらすじ

「五億円を日本から送金し、損金として処理してほしい」美しい女の要求は、脱税だった。四ヶ月後、女は消えた。五億ではなく五十億の金とともに。女と金はどこへ? 驚天動地の金融情報小説!

感想・レビュー・書評

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  • みんな大好き、お金の話。知識欲を刺激しつつ物語がどんどん展開していき不幸な人間が増えていく。

    こういうお金に狂わされていく・翻弄されていく人間の物語はけっこう好きかもしれない。角田光代さんの『紙の月』とか。

    賢い人がいろんな方法で大金を手にしようとしていて、お金とは…幸せとは…を考えさせられるけれど、やっぱり自由にできるお金がたくさんある生活は憧れちゃうよね。

  • 金融参考書風
    ミステリ感もあり

  • ミステリというよりも金融に関する知識に感心し、アウトレイジな雰囲気と香港の雑多な賑わいを楽しむ作品。途中で最後の犯人が何となく分かったのは興醒めだったが、作品の魅力にはたいして影響はない。
    この著者のミステリではない方の著書を読んで少し金融の勉強をした方がいいかなと思った。

  • 麗子が登場するまで、何の本読んでんやっけ?って思いながら読み進めて、登場してから一気に読了。

    金融+裏社会+香港
    ハズレない!

    最後の2行、良いですね。

  • サスペンスを楽しみながら、金融知識について学べる良書。しかも内容は法の抜け穴を突くものが多く、よく出版化されたものだと感心してしまう。もしかすると、企画の段階ではもっと過激な内容だったのかもしれない。そのようなことを思うと、わくわくが止まらない。本書では金融について小難しい説明文が並ぶこともなく、分かりやすい言葉で、飽きずに最後まで楽しめる。主人公である秋生の完全無欠感が爽快だ。

  • 金融小説の超大作。
    どこまでリアルなものなのか全くわからないが、オフショアを使った租税回避、マネーロンダリングのやり方にはとてつもないリアリティを感じた

    最後の局面では壮絶な結末の連続で、大金が人を狂わせる様をまざまざと見せつけられた

  • 金融小説です。
    長くて難しい小説が苦手な私にも楽しめました!後半1/3くらいから、ページをめくる手が止まらずドキドキし、ゾゾーっとします。

    お金のために人生が狂っていく人の性が描かれています。自分も50億ものお金が目の前にあれば、どんな事でもするのだろうか。

    世界金融や香港の商習慣、日本の法律の抜け穴など陽の当たらない情報を知る事ができました。

  • ストーリー展開、サスペンスとミステリー要素
    金融知識も凄まじい

    説明し過ぎと少し先が読めてしまう部分もあったけど、それを凌駕する読後感に打ちのめされる

  • 租税回避を扱う金融小説で、消えた女を探して日本と香港を巡る。主人公の感情というか本心が見えてこないので、淡々とした話に思えた。

  • 金融好きにはおすすめです。

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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