運命の足音 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2003年7月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (302ページ) / ISBN・EAN: 9784344403970

作品紹介・あらすじ

生まれた場所と時代、あたえられた「運命」によって人が背負ってきたものは何か。「これを言ってしまわなければ死ねない、とずっと感じていた――」。戦後57年、胸に封印して語りえなかった悲痛な記憶の物語。驚愕の真実から、やがて静かな感動と勇気が心を満たす。『大河の一滴』『人生の目的』に続く著者渾身の人間論。

みんなの感想まとめ

人生の目的や運命について深く考察する本作は、著者の自伝的要素を通じて、苦しみや葛藤を共感をもって描き出しています。仏教の教えを通じて、月明かりのように心の道を照らす存在としての宗教の重要性が強調されて...

感想・レビュー・書評

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  • 簡単に言うと、人生の目的→ブッタ→五木寛之にたどり着いたので、この著者の本は始めて読んだ。
    まだ読むのが早かった。
    他の人の苦しみも自分の苦しみに重なるように更に重くなった感じなのだ。
    仏教は月の明かりが足元を照らしてくれるようなものだという。
    もっと五木さんのように理解したくなりたいです。

  • 印象に残った言葉
    ・自分のあたえられた運命を、修養努力し、切り開いてよき方向に進めることこそ立派な生き方。
    ・人間は傲慢になりすぎている。
    ・報復とは人間の行うべきことではない。紙の権利だ。
    ・西洋のシステムの裏にある魂胆を見極める。魂までは西洋に染まらない。

  • 1枚の写真 結局、いまでも私は送り主のご婦人に返事も、礼状も書かずじまいである。
    私はときどき夢のなかで、庭から父と私に抱きかかえられて居間へ運ばれた母親が、かすかに微笑して、私たちにこうつぶやくのをきくことがある。「いいのよ」

    神州不滅 下級知識人ほど強く信じていたようである。

    のちに私が大学のロシア文学科を受験したいと言ったとき、父親はひとこと、「ソ連はかあさんのかたきだぞ」と短く言った。

    寒村の朝鮮人小学校「なにしろ奴らは民族意識が強いですからな」

    長いあいだ無言で父を責めていたのは、卑怯なことだったと思う。

    BSE 牛舎 円木
    禍福は糾える縄の如し 新宿で巨大な鋼材が落下

    「道徳教育」はありえても「宗教教育」はありえない。

    人間は止めどなく加速していこうとする性癖 宗教=ブレーキ
    ヨーロッパ 人間中心主義→人間の生活を守るための環境問題

    神仏習合 
    日本 お盆、神棚、クリスマス、初詣 アミニズム(精霊信仰)→近代ヨーロッパ社会では未開の宗教観 自然の全ての中に生命がある。→アミニズムは遅れた思想?21世紀の新しい可能性になるもの?
    東洋の考え方 
    登山 ヨーロッパ→征服、国旗 日本→白装束、宗教的行為
    人間→文明が進むごとに戦争が増えていく。
    曖昧さ=寛容
    一神教 キリスト教、イスラム教 仏教真宗→諸神諸仏諸菩薩を軽んずべからず
    神の意志としてのビジネス アメリカのリストラ→信念や自信→神の正義だから

    明治時代 お雇い外国人 日本人は見えるものしか理解しない。
    アイデンティティ→その人が何を拠りどころとしているのか?
    日本人「無宗教です」→クリスチャン=神のミッションとしてビジネス→相手と対等の土俵に上れない。☆神道、仏教を勉強

  • 著者が「青年は荒野を目指す」を昭和42年平凡パンチを読む当時の若者に書いた理由がわかった。

  • ・10/11 この人の本も初めて読む.これも衝動買いしてしまった.かなり重い内容かと思ったけど、それも始めのうちだけで、なかなか興味深いエッセイというくらいだ.同じような内容が何度も出てくるのはこの人が歳を取り過ぎたせいだろうか.
    ・10/13 日本人の感覚にたくさんの神を許容するものが自然と備わっているとしたら、アニミズムも含めて柔軟な発想が出来る人種は本当に世界で一番進化しているのかもしれないな.およそ宗教戦争がイメージできないのもあながち悪いことでもなさそうだ.なるほど、そういう考え方もあったか.納得.

  • 一遍は古風なラップ。狂乱の念仏踊り。ドストエフスキーは饒舌体ライブ哲学。私は無宗教。それってアイデンティティないし。IDパスはいつだって英数半角4字以上。クリスマス。お盆お月見。墓参り。合掌。あなたはいったい何を精神的な拠り所としていますか?たぶん多くの日本人がもじもじするだろう。もし今からみんな和服で世間を歩き出したらそれが普通だったら。それは面白いかも。と誰でも一回は思ったことがあるはず。刀はまずいけどね。どうしても日本人らしさってのが自分たちになくってずっと戸惑っている。だけど和服を着たら何か変わるような気がしないでもない。涼しいと思う。気持ちが。ね。まずは。

  • 五木さんのお母さんの話など。戦争時の朝鮮脱出の体験話がリアルです。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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