リカ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2889
レビュー : 452
  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344404397

作品紹介・あらすじ

妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき"怪物"だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    フォローさせて頂いているkazzu008さんのレビューを読んで、気になって読みました。
    ※相当ネタバレ書いています!!また、ちょっとレビューの口調が砕けすぎていますが、作品自体とても面白かったのは事実です!!


    ちなみに、冒頭で書いたkazzu008さんのレビューは下記URLです。
    https://booklog.jp/users/kazzu008/archives/1/4344404394#comment



    いや、もう・・・読んでいて想像を絶するような絶望感。
    タイトルにもある「RIKA」からの攻撃を、どう防げばいいのか?
    ちなみに「RIKA」は幽霊でも貞子でも何でもありません。生物学上では「ただの人間」・・・のハズです。
    主人公の精神に異常をきたすレベルの留守番電話や、自宅への執拗な嫌がらせ、挙句の果てには主人公の愛娘を誘拐するなど、、、
    確かに行動のすべてが常軌を逸しておりましたが、終わってから顧みればまだまだマシで、むしろ可愛いものだったなぁと感じたほどです。
    そんな風に、はじめは執着心や独占欲が異常に強いストーカーなのかなと思っておりました。(勿論、それでも充分ヤバイです)
    ただ、、、、残念な事に、そうではありませんでした。
    上記では「ただの人間」と表しましたが、彼女はただの人間ではありませんでした。モンスターです。文字通りのモンスターでした。
    主人公が八方(発砲?)手を尽くしても彼女から逃れる事は出来ず、BAD ENDで物語の幕を閉じました。

    主人公・本間の頑張りとして・・・・
    ・電話がかかってこないようにするために、自分の携帯電話をブチ壊し、新しい電話番号にした。 
    ⇒一瞬で電話番号を特定され、変わらずの鬼電話される毎日。その他にも、自宅の住所や家族構成までも特定される。

    ・大学時代の友人が探偵をやっていたので依頼、RIKAを逆に監視しようと試みる。 
    ⇒彼女の過去の事件など、余計に自身の恐怖を煽るような情報を沢山GET。探偵の友人は、見事RIKAに惨殺されて散るという最期を遂げる。

    ・RIKAをデートという名のタイマンに持ち込み、女性相手に恥をかなぐり捨ててゴルフクラブを使用、物理的な撃退を試みる。
    ⇒一瞬RIKAを怯ませたが、その後助手席に乗せて警察に連行しようという愚行を犯し、案の定形勢を逆転されて監禁される。

    ・(主人公ではなく警察の頑張りだが・・・)拳銃で胸と腹の二か所を狙撃。これでようやくHAPPY ENDか?
    ⇒RIKAはそれで死なないのはもはや読者全員が知っている。それどころか、搬送中の救急車を脱出(同行している隊員や警察を殺害)し、本間を再度襲撃するという驚愕のバイタリティを見せる。

    本間のツメの甘さは決して看過できない大きな問題だが、都度RIKAが魅せる想像を超える結果に驚愕を越えてむしろ感動すら覚えたな・・・
    こんな怪物一体どうすればイイんだ。
    怖いというかね、読んでいて、そして今こうしてレビューを書いていて、もはやここまでくるとギャグレベルだと思えてくる。
    もちろん面白かったのですが、前半の現実感と、後半の非現実間の乖離がどうも・・・・
    人ってこうも現実的な展開から急に非現実になってギャップが生じちゃうと、もう笑っちゃうものなんですね。

    余談ですが・・・・
    「RIKA」の特性とか行動とか物理的なタフネスさを読んでいて、「どこかで見たことあるな~」と思いましたが、望月峯太郎の「座敷女」と似ているものを感じたのだと気づきました。
    (あっちの方が、主人公の男の子に何の落ち度もない分、可哀相ですが。)
    それか、浦安鉄筋家族の仁ママかな。

    他にも色々疑問はありますが、一番気になったのは、RIKAがどのようにして生計を立てているのか?
    お金持ちの娘という描写もあった事ですし、案外生活には不自由していないのかもしれませんね。

    何にせよ、娯楽としてとても楽しめました!!
    続編は・・・・・多分よまないかも(笑)


    【あらすじ】
    妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。
    しかし彼女は、恐るべき"怪物"だった。
    長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。
    その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。
    単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。


    【メモ】
    p215
    「俺はそういういくつもの事件をただ見ていただけだった。だが、傍観者は傍観者なりに考えることがあるんだよ。見ているうちに、どうも人間てのはとんでもない生き物だと思うようになっちまったんだな。人間の心の中には、誰にもどうにもできない、闇のようなものがあると」
    闇。
    「俺だってお前だって、みんなそうだ。だがきっかけは何でもいい、どんなつまらないことでもいいんだ。あるとき、その闇がはっきりとした形になることがある。そして闇が心を覆い尽くしたとき、その人間の存在そのものが闇になっちまうんだ」

    • kazzu008さん
      きのPさん、こんにちは!
      読了お疲れさまです。
      思いっきり私を宣伝していただき(しかもリンクまで貼っていただき)ありがとうございます。
      ...
      きのPさん、こんにちは!
      読了お疲れさまです。
      思いっきり私を宣伝していただき(しかもリンクまで貼っていただき)ありがとうございます。
      確かに、後半はギャグめいていましたねリカ様は。拳銃で撃たれて死なないのはもう反則ですよね笑。

      そして詳細なレビューと主人公・本間の行動解析も参考になりました。
      いずれにせよ、夜遊びはいけないということですね。気を付けます(笑)
      今後ともよろしくお願いします。
      ありがとうございました!
      2019/09/25
    • きのPさん
      kazzu008さんのレビューを読んで、この本を取り寄せました!笑
      衝撃的でしたね、リカ様は。
      法や国家権力ですら、彼女を止める事が出来ない...
      kazzu008さんのレビューを読んで、この本を取り寄せました!笑
      衝撃的でしたね、リカ様は。
      法や国家権力ですら、彼女を止める事が出来ないのでしょうか?

      火遊びをしていると、いずれ僕たちもリカ様によって裁かれる日が来ちゃうかも・・・気をつけましょう!!笑
      2019/09/30
  • おいおい。これはいっちゃってるよ!振り切っちゃってるって!怖い方に!
    もう、ひたすらホラーです。怖くてもう手元に置いておきたくないから1日で読み切っちゃったよ。

    『リカ』シリーズは、ストーカーを描いている小説ってことと最近4作目の『リハーサル』が出版されたってことだけは知っていたので、本書のレビューは「ストーカー心理を加害者、被害者の両方の心の動きから描いた傑作、畑野智美の『消えない月』との対比でも書いてみようかな~」って読む前はのんきに考えてたんですよ。

    そしたら、もう!なにこれ!とんでもないよ、これ!
    冷静に「対比」とか、なに言っちゃってるの?バカなの?それどころじゃないんだって!

    あらすじとしては、妻も子もいる42歳の中年会社員が友人から勧められた「出会い系サイト」にはまっちゃって、何人かの女の子と遊んだりしていたんだけど、そのうち「リカ」という自称看護婦の女性とサイト上で意気投合し、自分の携帯電話の番号を教えたところから「リカ」の行動がエスカレートしていくって感じですね。

    まあ、あらすじだけ見ると、良くある不倫ちっくな話です。
    「妻子有りながら何やってんの?自業自得ですよ~」と一言で片付けられそうなんだけど、この「リカ」のキャラクターがやばかった。斜め上過ぎた。「サイコパス」の一言では言い表せないくらい怖かった。

    人間って、相手が自分の言うことを理解してくれると思うから「説得」っていう行為が意味を持つんだけど「リカ」に対してはそれが全く意味をなさない。
    言葉は通じているのに、相手に意味が通じないのはもう恐怖ですよ。

    この恐怖って、なんだろう。たぶん絶望感なんだろうな。
    言葉は通じるのに、全く自分の意図していることが通じない。
    相手が拒否するとか拒絶してくるとかじゃないんだよね。もう「通じない」の。
    こっちが「迷惑している」とか、「怒っている」とか、「痛い」とか、「苦しい」とかということを「リカ」は理解してくれないの。
    もう「リカ」の価値観だけで行動しちゃっているから。

    そしてこちらには「リカ」の価値観が全く分からない。
    これはもう、恐怖しかないです。
    これだったらよっぽどライオンに生きたまま食べられる方が理解できます。「ライオンはお腹が空いたから僕を食べるんだね、それは仕方ないよね」って(涙)。

    もしこの「リカ」に対して共感できる人がいるなら、たぶんその人は心理カウンセラーになれる素質があるので、すぐさまそちらの方面に進んでいただいた方が社会の為になります。でないと「リカ」本人になってしまう可能性があるので・・・。
    というか、この「リカ」が第4作まで生きながらえているのかと思うと、もう怖くて夜も眠れないのよ(笑)。

    それにしても、この本『リカ』。2002年に出版されていて、しかも著者のデビュー作なんだよね。このスピード感と圧倒的なストーリーテリング能力は凄いよ。ストーリーに古さが全く感じられない(スマホが無い時代の話だから、ガラケーとパソコンしかでてこないのは仕方ない。これは『古い』とは言わない。だって時代小説読んで「この話は古いな」って言わないでしょう←)。
    もうこの『リカ・ザ・ストーカー』シリーズ、2作目どうしようかな、怖いなぁ、読むの。でも「リカ」の結末は知りたいなぁ。もし勇気が出たら読むことにします(笑)。

    と言う訳で、本書は真夏の暑い時期でも完全にクーラーが必要ない精神状態にしてくれる超エコブック!
    夜中に家の戸締まりをせず、薄暗い状態にして一人っきりで読めばさらに効果的!!
    そこまでの度胸があるという人は、ぜひ、お試しあれ☆

    • kazzu008さん
      きのPさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      「臨場感あふれる凄まじいレビュー」なんて言われると照れてしまいますね(笑)。
      こ...
      きのPさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      「臨場感あふれる凄まじいレビュー」なんて言われると照れてしまいますね(笑)。
      この「リカ」シリーズは結構話題になっていたんですけど、完全にスルーしていたんです。でも4作まで出ているということで面白いのだろうと思い、今さら感爆発なんですが、読んでみたんです。そしたら本を閉じられないですよ、先が気になりすぎて(笑)。
      まあ、万人向けする本ではないとは思うんですけど、好きな人はハマると思います。
      ビジネス書を読む合間に、息抜きとして読む本としては最高だと思いますよ。
      きのPさんのレビュー、楽しみにしてますね!
      2019/08/06
    • くるたんさん
      kazzu008さん♪こんにちは♪
      ついにリカに出会ったのですね…。
      あの時の衝撃がよみがえってきましたよ。
      私、臭い匂いで(嗅いでないのに...
      kazzu008さん♪こんにちは♪
      ついにリカに出会ったのですね…。
      あの時の衝撃がよみがえってきましたよ。
      私、臭い匂いで(嗅いでないのに)即死しそうでした。
      ある意味、リカはポジティブシンキングでうらやましいな…なんて思ったり(笑)。
      2019/08/07
    • kazzu008さん
      くるたんさん、こんにちは!
      おお、くるたんさん「リカ」は既読だったのですね。
      そうなんです。出会ってしまいました。2巻も読んでみようと決...
      くるたんさん、こんにちは!
      おお、くるたんさん「リカ」は既読だったのですね。
      そうなんです。出会ってしまいました。2巻も読んでみようと決意を固めたところです(笑)。

      リカを『ポジティブシンキング』と評するところは、くるたんさん、さすがです。
      確かに、断られても嫌がられても全くめげないし、効いてない、自分のやりたいようにやる、ここまでできる人はなかなかいないですね(笑、いたら困るけど)。
      2巻を読むときは、僕も怖がるだけじゃなく、そういう観点も脳内にインプットしつつ読んでみます!
      2019/08/07
  • 怖かった…

    一介のサラリーマンの本間が、出会い系サイトで知り合った女性・リカのストーカー行為に追い詰められていく話。

    深い仲にもなっていないのに…この結末…
    言葉になりません。

    20年近く前に書かれたものなので、ネット環境とか古臭さは否めない。でも、そんなことどうでもいい。この恐怖は色褪せない。
    寝てる時思い出して、悪夢を見ませんように...

    それにしても、純粋な憎悪の臭気とは、どんな恐ろしいものなのだろう?

    kazzu008さんのレビューにやられて読んでしまいました。禁断の味を知ってしまったようで少し後悔してます(笑)
    でも、きっとシリーズ読破してしまうんだろうな。

    • たけさん
      kazzu008さん、こんにちは!
      ヤバい世界に足を踏み入れてしまいました(笑)
      怨みます(笑)

      Kazzu008さんのレビュー、いつも楽...
      kazzu008さん、こんにちは!
      ヤバい世界に足を踏み入れてしまいました(笑)
      怨みます(笑)

      Kazzu008さんのレビュー、いつも楽しみにしています。
      今後とも、よろしくです!
      2019/08/15
    • きのPさん
      たけさん、こんにちは。
      僕もKazzu008さんのレビューにより、この世界に足を踏み入れてしまった一員です。
      出来心とは言え、本間に落ち度が...
      たけさん、こんにちは。
      僕もKazzu008さんのレビューにより、この世界に足を踏み入れてしまった一員です。
      出来心とは言え、本間に落ち度があったのもまた事実。
      変な夜遊びはしないに越したことがないですね、くわばらくわばら・・・
      2019/09/24
    • たけさん
      きのPさん、こんにちは!

      この世界に足を踏み入れてしまいましたか!
      ご愁傷さまです...

      夜遊びの仕方にはお互い気をつけましょう(笑)
      きのPさん、こんにちは!

      この世界に足を踏み入れてしまいましたか!
      ご愁傷さまです...

      夜遊びの仕方にはお互い気をつけましょう(笑)
      2019/09/24
  • 妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。

  • 女性ストーカー と言うだけで充分な恐怖を感じますが、ここまでしっかり
    そうそうこーゆーイメージだから女性ストーカーって言葉怖いんだよね!を表してくれた作品だと思います。
    ストーカー=怖い=当たり前=定番
    とはいえ、その王道の恐怖をマンネリさせず
    えっまだその先があるの!?もう勘弁したげてよ..恐怖はいつ止むの...とページをめくる手が止まりません。
    男性はトラウマになるんじゃないでしょうか(笑)
    途中、リカの暴走具合に私の脳内のリカがゾンビ化してしまう場面もありましたが
    リアルっぽい..の範囲を大きく飛び出しまだ続く..ひぇえぇえ!!!と何重にも恐怖を感じさせてくれる素敵な作品でした∠( ˙-˙ )/

  • リカって名前の人と普通に話せなくなりました。

  • どうやらドラマを先に観ていたようで、読み進めていくうちに「あのリカだったか」と気付いた。

    しかしながら無論、原作の方が遥かに異常で残酷で正に狂気そのもの。恐怖に駆られ、煽られ、一気に読了。

    特に文庫版で加筆されたエピローグは衝撃的。
    本を閉じたとき、思わず『マジか』と呟いてしまった。
    久々の恐怖体験だった。

  • ドラマ化されると知って初読の作家だが読んでみた、かなり以前の小説で現在のネット環境よりはかなり古い、ドラマ化するにはアップデートが必要で、パソコン通信ではなくスマホになりそうだ。出会い系サイトで知り合った女リカがすごいサイコパスだっという話で、それも桁外れな異常者で身体能力も並外れていて、まるで軍隊で特殊訓練を受けてきたのじゃないだろうかというレベルだ、さらに本人は逃走してしまい、これでは続編が出てもいいくらいだと思うのだが、どうなんだろう。サイコサスペンスというよりは「貞子」に近い感じがした。

  • こわっ!
    この本を読み終わっての感想
    生きている「貞子」を連想したのは自分だけでしょうか
    15年前の作品なんですね
    丁度その頃出会い系が流行ってた頃かな?
    出会い系で知り合って殺人事件になったニュースがテレビで流れてた頃
    まだまだネット初心者がハマる怖さが伝わります

    五十嵐さんの作品はこれが初
    非常に読みやすくてテンポがあり一気に読み終わりました

    もちろん!リターン、リバースも読みます!

  • こっわ……。シンプルに怖い。
    42歳の妻子あるサラリーマンが、出会い系サイトでやばい女を釣り上げてしまい、付きまとわれる話。リカのイカれっぷりがすさまじく、一気読みしてしまった。この女、不死身の化け物か何かなの?そして清々しいほどのバッドエンド。嫌いじゃない。読んだ後、うちにもリカが来そうで怯えた。
    続編もあるみたいですが、ターゲットを替えてまた襲来するのだろうか。めっちゃ怖いやん。続きも読もう。

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著者プロフィール

作家

「2020年 『7デイズ・ミッション 日韓特命捜査』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五十嵐貴久の作品

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