彼女は存在しない (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.10
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  • (256)
  • (70)
本棚登録 : 3441
レビュー : 498
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344404410

作品紹介・あらすじ

平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。その出会いが意味したものは…。ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。

感想・レビュー・書評

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  • 解離性障害の中でも解離性同一性障害を題材にした作品
    多重人格の読み物というと貴志祐介の13番目の人格の印象が強すぎてサスペンス感を求める身としては物足りなさを感じました。
    なんとなく文章の違和感を覚えたので様々な目線で読む様に心掛けていましたが良くも悪くもそれがしっかり繋がったので
    つまりは先が読みやすいお話かもしれません。
    登場人物各々の行動や、解離性障害の複雑さが軽視されている部分等を見直してしまうとリアリティに欠けてると感じましたが
    フィクション!これは!THEフィクションなんだ!!とギラギラしながら読めば楽しい作品です^ ^

  •  会社近くのTUTAYAにて、「あなたもきっと騙される!」的な吹き出しで平積されていた本書。読んでみました。

    ミステリー?になるんでしょうか?東野さん達を読みなれた私には「何これ?」でした。
    二人の視点のみで描かれた物語です。これがミステリーになってる原因。トリックは全くなし。映像化されたら、ありがちな「多重人格殺人事件」です。

    ストーリーは面白く少し青春小説的な部分もあり、グイグイ読みましたが、謎解きを考えていたのに最後は「視点でコントロールしただけじゃん」と少しガッカリです。
    これは「どんでん返し」とは言わないと思う。

    TUTAYAに期待させられた分、評価が辛いかもしれませんが、それでも★×3は付けられます。

  • 多重人格物。だましにくるだろうなと思ったけど、見事にだまされた。後味悪く、救いはない。

  • 最後のどんでん返しを、バレないようにバレないように慎重に隠して書いているのがすごく伝わる
    しかし読み慣れた読者ならまず早々に気づく
    それが真相ではなく、そこをひっくり返してくるのかと思いきや、ストレートにそこで終結なので肩透かし感

  • これ、結構古い作品なんですね。
    2.3年前位かと思ってました。読み初めてから、流行の曲や携帯電話の話題で気づきました(^_^;

    20代の頃、ダニエル・キースの「五番目のサリー」や「ビリーミリガンシリーズ」を読んで、衝撃を受けた『多重人格』

    本作は、それをトリックに使用したミステリーになっています。
    ただ、本を読み慣れている人は、たぶん前半でそこには気づいてしまうと思う。だからラストの衝撃とかはないけれど、所々違う意味で驚かされた(笑)

    「え?そんなあっさり殺されちゃうの?」
    「そんな、グロイ殺し方するんだ?」
    ・・・って感じ(;゜ロ゜)

    全体的に面白かったんだけど、ちょっとラストが不完全燃焼・・・。
    終盤、私はある心配をしていたので、そこはどうなるんだよって思ったし・・・途中まで☆4だったんだけど☆3にしちゃいました。うーん。


    ・・・がっつりネタバレ注意↓・・・













    「タイトル」と「視点」から誰が多重人格かすぐにわかってしまったので、騙されることはなかった。伏線もわかりやすかった。けど、ラストをどう結んでいくのかが楽しみで、読み飽きる事はなかった。

    で、貴治っていったいどんな人だったの?どう思ってたの?っていうところが知りたくなった。

    それと途中から、お兄ちゃんが「そんなことしたら犯人って疑われるよね?」っていう行動ばかりするからハラハラして仕方なかった。
    そしてラストがそれではますます・・・

    っていうのと、伏線の回収がそれだけ?などなどもやもやが残りまして。

    結構面白かっただけに、ラストまで読んでちょっとなぁってなってしまった。

    浦田先生でシリーズ化してほしいなぁ。。。

  • 気持ちの良いくらい騙されてしまった!

    大学生のカップルの貴治と香奈子は、街で見知らぬ同じ年頃の由子と出会う。そして、もう一組の大学生カップル、根本と恵。根本の妹は多重人格障害を抱えていた。
    二組のカップルの人生が交錯するときに、物語は大きく動き出す。

    「多重人格モノ」なので、もちろん「その線」を疑って読んでいたのに、まんまと作者の術中にはまってしまった。
    そして、それが心地よいのだ。
    最後のどんでん返しが鮮やかだ。
    ほんと、そこにこそ、この物語を読む意味がある。
    決して、上手な文章でも目を引く斬新な設定でもないけれど、大学生の日常をうまく取り込んで、青春小説としても読める。しかし、心理描写はまだまだ未発達だ。内面を深くえぐるようなものが書けたらこの作者は大化けするだろう。

    この作品を読んで、思い出した別のミステリ作品がある。
    大流行した作品なので、タイトルを明かせないが、トリックは似ていても、設定次第ではまだまだ別の作品が書けそうだ。

  • 2014.11.6(木)読了。

    これは面白かった!初め、多重人格かーとテンション下がったけど読むに連れていろんな違和感が面白くなって来て、最後には「そっか!!」と納得。

    もう最初から答えが出ていたように思ったし、これは騙されてはいけないと相関図を書きながら読んだけど、書いたがために騙されました。別の作家さんで多重人格物を読んだことがあったけど、これは別格。色んな目線で彼女をみてるので最後は納得したし、あの時この時を読み返しました。本当に[彼女は存在しない]かったです!

  • バス移動で読了。

    たぶん、三回目くらい。
    何度読んでもおもしろい、サイコ・ミステリー?

    結局、人格は幾つあったのかしりたいわよね。

  • 多重人格系の話は読後感が悪く具合が悪くなるものが多いのであまり好きじゃないのについ手にとってしまう。そしてやっぱり好きじゃない。笑
    ひっかけが多くて毎回騙されたけど、面白さよりもぐったり感が勝ってしまった。

  • かなりグロかったり際どい表現があるので、苦手な人がいるかも。自分は抵抗感は無いので全く問題無かったが、救われない読後感が少し残念。

    叙述トリックものは、結末を知ってから「え~そんな風に書いてあったっけ?」と読み返してしまうのだが、確かにそう思って読めばそうとも読める表現がしてあって2度面白い。
    (ただ、詳しくは書けないが、どこでこいつらは知り合うことが出来たのか?が謎のまま残った。)

    でも、ミスリードされるならもっと幸せなどんでん返しが良かったかな。結局起きた悲劇は何も変わらず救われないままなので。

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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