彼女は存在しない (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2003年10月7日発売)
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本 ・本 (446ページ) / ISBN・EAN: 9784344404410

作品紹介・あらすじ

何者かに恋人を殺された香奈子。妹の異常行動を目撃した根本。次々と起こる凄惨な事件によって引き合わされた見知らぬ二人。ミステリ界注目の、若き天才・浦賀和宏が到達した衝撃の新領域!

感想・レビュー・書評

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  • お下がり本

    サイコ・パズラーというジャンルがあることを初めて知りました

    それぞれのキャラクターがしっかりしていて、読みやすかった

    ただ、一つ言えるのは一つ目の殺人があったときに、警察に知らせるとか、、、現実的な事を考えてしまう私でした

  • 初めて読む作家さん。
    懇意にしているAIさんが薦めてくれた一冊。

    ジャンルは多重人格者をテーマにしたサスペンスといえるだろうか。
    昔のドラマ「ヤヌスの鏡」「あなただけ見えない」(三上博史主演)を思い出す。
    一瞬で男女問わず別人格に豹変する三上博史が怖かったことしか覚えていない^^;

    本書では物語が進むにつれ、登場人物の状況に対して「なぜ病院に行かないの?」「なぜ警察に通報しないの?」と思わずにはいられないシーンが多々あった。その度に、「早く手を打たないと大変なことになる!」と心の中で叫びたくなった。

    多重人格とは心の深いトラウマを覆い隠すために生まれるもの、と解釈できる部分には同情の余地がある。
    とはいえ、この作品から近年北の方で実際に起こった事件を重ねずにはいられなかった。
    フィクションと現実が交錯する中で、このテーマに関する理解が深まると同時に、今後の行方にも目が離せないと感じた。

    叙述トリックと多重人格を織り交ぜた展開は見事!
    作中の作家「浦田一雄」先生って、本書の作者・浦賀和宏ご本人?ナーンテ。

    • aoi-soraさん
      またドラマ好き仲間がっ!!
      ダーさん(と私も呼ばせて頂きます^⁠_⁠^)
      たくさん観ておられますね
      「踊る〜」は本当に大好きでした
      劇場版よ...
      またドラマ好き仲間がっ!!
      ダーさん(と私も呼ばせて頂きます^⁠_⁠^)
      たくさん観ておられますね
      「踊る〜」は本当に大好きでした
      劇場版よりドラマの方が好きでした
      大映ドラマ、懐かしいなぁ(⁠◡⁠ ⁠ω⁠ ⁠◡⁠)
      2024/11/26
    • darkavengersさん
      なおなおさん
      自分は映画よりドラマ派なので。
      あの頃はビデオデッキ2台フル稼動で観れない作品は録画して観てました。
      aoi-soraさ...
      なおなおさん
      自分は映画よりドラマ派なので。
      あの頃はビデオデッキ2台フル稼動で観れない作品は録画して観てました。
      aoi-soraさん
      自分も「踊る~」は最初のTVシリーズが一番好きです。
      もうハマりにハマって、関連書籍、サントラ、主題歌CD、DVDと出る物片っ端から買ってました。

      好きなドラマといえば、嫁の山口智子と衝突する度、姑の野際陽子が怒りに身を任せ鼓を叩くシーンに毎回爆笑した「ダブルキッチン」。
      最終回で号泣した浅野ゆう子、石田純一の「長男の嫁2」。
      浅野温子の「沙粧妙子-最後の事件-」も好きでした。
      2024/11/26
    • なおなおさん
      ダーさん!「ダブル・キッチン」も懐かしい!
      「ずっとあなたが好きだった」「誰にも言えない」もありましたね〜。
      佐野史郎さんが気味悪かったです...
      ダーさん!「ダブル・キッチン」も懐かしい!
      「ずっとあなたが好きだった」「誰にも言えない」もありましたね〜。
      佐野史郎さんが気味悪かったですwww
      2024/11/26
  • 私自身がミステリをよく読んでいるという事と、
    少し古い作品という事もあってか、
    かなり序盤でトリック、結末が予想できた為、
    後半は予想している結末と伏線やミスリードを突合しながら読了。
    またキャラクターの感情や描写などに共感が持てず、
    違和感があった為、少し評価は低め。
    作者の特徴ではあるが、少しエログロ要素がある為、苦手な方は注意が必要。

  • なんだか独特の雰囲気でよかった。
    自分の好きなテクノの話題もちょいちょい出てきて、著者も音楽好きなんだろうなーと思いながら読む。
    ちょっと結末は予想できたけど…

  • 読後の感想は、完全に騙されていた。
    最後にやっと気づきました。
    伏線が確かにあったのですが、全くスルーしておりました。
    何てこった。こういう作品があるから読書はやめられないですね。


    平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。その出会いが意味したものは…。ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。

  • 解離性障害のひとつの症例、解離性同一性障害を題材にした作品。多重人格がテーマとなると、貴志祐介の13番目の人格に引っ張られてしまう。

    あまり印象には残らなかった。

  • 私は、存在しない。

    多重人格を扱った小説は多々あるが、多重人格者の視点で、これほど生々しい心理描写をしてみせたものはないだろう。
    ミステリとして見ると、携帯のストラップの伏線などもあり、多少予想はつく。
    それでも、あの“崩壊”は本当に心が締めつけられる。

    文章は特段上手いというわけではないが、浦賀和宏は本当に小説が巧い。自分が読んだ作家の中では、リーダビリティはダントツ。読む度に、凄さを再認識させられる。

  • ラストで「ん!?」と混乱し見事に騙された。よくこのような精密な仕掛けを成り立たせられるものだと感嘆した。トリックを知ったあとに再読すると世界観が変わって見える。

  • '22年1月9日、読了。浦賀和宏さんの作品、初。

    …もう、吐き気がする程の、アクロバット(*﹏*;)いやあ、やられた!凄い!そのアクロバティックさでは、ここしばらくの間に僕が読んだ小説では、群を抜いている、と思います!(+中々のグロさ。)

    正直、…題名から、こういう展開で、こういう系のドンデン返し、なんだろうなぁ…と、予想はできました。まあ、「それ系」ではあったのですが…しかし!凄い作品に、出会ってしまった(>0<;)

    言うまでもなく、上記、あくまでも僕の、個人的な感想です。ですが…未読の方、是非是非!(グロさが苦手の方は、ご注意を!)

  • この手のものは場面変化が目まぐるしくて疲れる…
    あー、でしょうね…としか

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著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浦賀和宏の作品

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