罰 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2003年10月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (667ページ) / ISBN・EAN: 9784344404441

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれるハードボイルドミステリーが描かれており、主人公の複雑な心理や行動が物語の中心となっています。男らしさや信念を貫く姿勢が際立つ主人公は、愛する女性のために命を懸けるものの、彼女との関係には...

感想・レビュー・書評

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  • 最近、ハードボイルドについて考えがかわってきた。
    それまでハードボイルドといえば、探偵が主役で男臭さがプンプンしている作品だけだと考えていた。
    あまりにもチャンドラーを意識してのことである。
    だけど、例え主役が探偵業でなくても、男臭く良質の作品がたくさんあることに気づいたわけで、本書も本当ならサスペンスなのだろうけど、ハードボイルドってことしたわけです。
    ハードボイルドの主人公は考え方に一貫性を持ち、その信念を貫くようなタフな男でなくてはいけません。
    本書の主人公も1人の女に対しての気持ちに信念を貫いているというか、そんな生き方をしてしまったばかりに自分の父親を過失とはいえ殺してしまいます。
    逃亡生活などハラハラさせる内容と展開はとても面白く読むことができました。
    ただ・・・疑問が1つ。
    この主人公が命までかけて守った女に問題があるんじゃないの?というか、そもそも父親を殴り殺してしまった理由が彼女にあるわけで、なにか釈然としないところがありました。
    う~ん、恋は盲目ってことなのかな?(笑)
    時々、読んでびっくり玉手箱!みたいな作家っていますよね。
    新野氏はまさに私にとってそうでした。「八月のマルクス」で一発目にやられちゃいましたよん。
    先行き楽しみな作家さんです。

  • 新野剛志『罰』読了。借金返済のためにちょっとした犯罪の手助けをした男。それで終わるはずだった。しかし、殺人犯に仕立てられ、更に何者かに命を狙われるはめに。派手さはないけれど、ハラハラ感にページを繰る手が止められない。空港の出入国システムに詳しいのは、かつて現場にいた著者ならでは。

  • 図書館で借りて読んだので書いた時系列がわからなかったけれど、結構前の本なんだと後で気づいた。
    空港を舞台にしているあたり、あぽやんを書いただけあるなぁと言う感想。
    結構分厚い本だけれど読みやすく一気に読めた。
    父親を殺して刑務所に入っていた主人公が、出所後も罪悪感を背負いつつ身を縮めて生きていたのが、犯罪に巻き込まれて・・と言う話の展開のさせ方がうまい。
    ミステリーよりもあぽやんのような人情話のほうが好きだが、どちらを書いてもこの人の本は面白く読みやすい。

  • ハードボイルドミステリー

    女を親父に寝取られた怒りから親父を撲殺
    出所後 上司から海外逃亡の手助けのバイトを持ちかけられる
    しかし追っ手が・・・・
    女を守るため過去の己を超えるため 真相に迫る

    男くさくて魅力的な人が出てくるけど
    最後が
    無理やりすぎる

  • 思いを寄せていた従妹と自分の父親の関係を知り、父親を殺してしまった主人公。出所後に巻き込まれる事件の謎に挑みながら、自分に課していた「罰」から解放されていく。
    読み始めは文章が頭に入りづらい感があったが、途中からは先が気になって仕方なかった。

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著者プロフィール

しんの・たけし。1965年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。旅行会社勤務を経て、99年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞。直木賞候補となった『あぽやん』は、その続編『恋する空港 あぽやん2』とともに、テレビドラマ化され話題に。同シリーズは『あぽわずらい あぽやん3』で完結。著書は他に、『中野トリップスター』『カクメイ』など。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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