- 本 ・本 (638ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344404472
感想・レビュー・書評
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シリーズ6作目。
ウサコの一人称。
タックの過去とウサコとの出会いが語られる。
人間はやられたことを他の人、特に弱者にやり返す。
自分がやられて嫌なはずなのに。
そうしないと自分が保てないのでしょうか。
虐待やいじめがなくならないのはなぜか。
誰かのためも本質は自分のため。
重たい作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつものメンバー達で白川教授のお宅を訪れたタック達。そこに居たのはまさかの…
何人もの人生を狂わせるほどの異常な執着。タック依存。
タックのカミングアウトに心が抉られました。
ウサコ語りで読んだはずなのにタック目線で感じてしまい、辛かったです。
だけど、読んでいて絶対大丈夫って思えるのすごい。心強過ぎます。
最後のシーンは大好きで、何度も読んでしまいました。
このシリーズ、あんなにはっきりとした台詞が語られると思っていなかったので、すごくよかったです。
今頃はあの高原なのかぁー…
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読み終わってため息をつく程によかった。
内容は重いがウサコの語り口調なのでとても読みやすい。
短編ミステリのかき集めのようで全てが重なっていくのが気持ち良い。
ラストシーンはもう良すぎて語彙がなくなるし、いろんな要素が詰まった作品でとても良かった。 -
これは謎ジャンルと言うべきか。
序盤の展開はチャラいというか、なんか今どきはあまりいない感じの人々というか言葉使いとか雰囲気とか、あだ名とかなんなん、とか、微妙だなぁと思っていたのに、いつの間にかすごい追い込みが待っているという。いや侮れん。
しかし何しろ途中に伏線というか、これは後でとか、今は明かされないけど、とか、そんなんばっか出てくるので、どの伏線が回収されたんかされなかったんかもよく分からん。でも最後は勢いで盛り上がってまぁ面白かったということで誤魔化そう。 -
記録
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再読。匠千暁シリーズは、なんてことない日常から一気にダークなミステリに入っていくのがなんか好きです。
著者プロフィール
西澤保彦の作品





