御鑓拝借 酔いどれ小藤次留書 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2004年2月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (330ページ) / ISBN・EAN: 9784344404847

感想・レビュー・書評

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  • 佐伯剣豪シリーズでは異色、さえない風貌の中年剣客が主人公。まずは顔見せの大興行といったところか。江戸中の注目を集めた老浪人・赤目小籐次が今後どうやって世間と関わっていくのか、このあとの展開が大いに気になる。

  • NHK正月ドラマ版を以前視聴してから、ずっと原作が気になっていました。
    歴史ものの文体の好き嫌いはあるでしょうが、自分はこのぐらいぶっきらぼうで直截なほうが好きです。キチンとカメラワークのようなものも考えられて言葉を選んでいるので直感的で分かりやすくスイスイ読めました。
    佐伯泰英氏の著作は初めて読みましたが、このシリーズを数冊読み終わったら2000年以前に書かれていたサスペンスものも読んでみたいと思います。

  • 初めてこの人の本に手を出した。

    いろいろなシリーズがあるのは知っていたのだが
    独特の文章に惹かれる
    ただし、気を抜くと少し読みづらさを感じるときもあり。

    何ゆえ主人公があのような行動を起こしたのか、少しずつ分かると、武士としての矜持に気持ちが届く。

    現代ではなかなか感じることのない、主従の心の通じ方は男性の方が感じ取り易いのではないか

  • 2015/8読了。

  • 在庫整理のため再読

  • NHKでドラマ化されたのを見てるので、原作を読んでみた。

    ドラマより派手に切りまくっちゃうんですね・・・
    まあ、そのままビジュアルにするには問題あるでしょうね、読んでてもちょっと気になる点ではあった

    話は面白いし、小藤次、いいキャラです
    ドラマ化の竹中直人、うまいキャスティングと感心・・・

  • 竹中直人のドラマを見ました。とってもNHKらしい時代劇。主君のためにというのが泣かせるじゃないの。

  • 酔いどれ小籐次留書シリーズ一巻。『たったひとりで大名行列を襲撃する剣豪』背が低く風采の上がらない中年の下屋敷の厩番・赤目小籐次は、恩のある自分の主君が辱めを受けたことを聞き意趣返しを決意。大酒飲みで失態を犯し豊後九重藩から奉公を解かれた。その後、小籐次は単身で四家の参勤交代の行列を襲い、槍持ちの御鑓を奪う。小籐次は、亡き父から秘伝の一子相伝の来島水軍流の秘剣を授けられていた。主人公が風采の上がらない中年で佐伯さんのシリーズでは異色、つい応援に力が入りますよ。ドラマ化の竹中直人さんはイメージがピッタリ。
    酔いどれ小籐次留書シリーズ
    ①御鑓拝借 (2004年2月発売)
    ②意地に候(2004年8月発売)
    ③寄残花恋 (2005年2月発売)
    ④一首千両(2005年8月発売)
    ⑤孫六兼元(2006年2月発売)
    ⑥騒乱前夜(2006年8月発売)
    ⑦子育て侍(2007年2月発売)
    ⑧竜笛嫋々(2007年9月発売)
    ⑨春雷道中(2008年2月発売)
    ⑩薫風鯉幟(2008年8月発売)
    ⑪偽小籐次(2009年2月発売)
    ⑫杜若艶姿(2009年8月発売)
    ⑬野分一過(2010年2月発売)
    ⑭冬日淡々(2010年8月5日発売)
    ⑮新春歌会(2011年2月9日発売)
    ⑯旧主再会(2011年8月4日発売)
    ⑰祝言日和(2012年2月9日発売)
    ⑱正宗遺訓(2012年8月4日発売)
    ⑲状箱騒動(2013年2月7日発売)

    番外 品川の騒ぎ<青雲篇> (2010年8月2日発売)

  • 2013/01/21 借出。
    津市津図書館--安濃図書館。

    NHK-TV正月ドラマ「御鑓拝借」原作。

  • 12/09/16 「死ぬことと見つけたり」よりも痛快!

  • 主君の遺恨を鮮やかに晴らすのは痛快なんだけど、別段悪行をしたわけでない他藩の藩士たちを10人以上殺してるんで、素直に楽しめないのは自分だけ?
    設定や、人物は面白いので続刊も読んでいきます。

  • 佐伯作品主人公で小柄な人って初めてなんじゃ←わたくしより小さい…。他作品だと六尺超える長身が多いしな。

  • 新しいシリーズ読み始めました。
    主人公が私と同じ身長(笑)
    この時代珍しくないかもしれないですね。
    この先どう続いて行くのでしょうか?

  • 酔いどれ小藤次第1巻!

    あらたな世界を描くため、地味な作りの新シリーズ
    でも、加速的にどんどん酔いどれ様の世界に引き込まれます

  • 佐伯さんは巧いねぇ~豊後関藩の馬廻りである赤目小籐次は大酒飲みの催しで二席となったが,下屋敷手前で酔い潰れ,墓の前で二晩寝てしまった。藩主は国元へ帰るために出立しているはずで,屋敷に帰れば上役から叱責を受けるのは承知で帰邸し,召し放ちと伝えられるが,悄然と受け,役を辞職した書き付けを手に入れる。短躯大頭の小籐次は49歳で身寄りもなく,東海道を下って旧主の行列を涙を流しながら見送る。箱根で盗賊に襲われている久慈屋一行を救い芦ノ湯で湖歓待されるが,未明に旅籠を抜けだし,箱根関所前で讃岐丸亀藩の行列を襲い,鑓を奪い,江戸に下る道すがら,播磨赤穂藩からも鑓を奪い,追っ手は返り討ちにした。豊後臼杵藩からは川崎で鑓先を奪った。奪われた藩では,江戸城控えの間での,藩主同士の遣り取りから,豊後関藩の主が城無しと侮られ,鬱屈を下屋敷の厩番に伝えていたことを察し,佐賀小城藩に災厄が降りかかると伝えたが,品川で鑓を奪われ,領主の侘びを入れることで小籐次から鑓を取り戻す同盟が成立した。小籐次は江戸中に知れ渡った鑓拝借で一斗五升を呑んだ男と知られるより有名となり,箱根で救った商家の持ち家の一つを宿として確保した~やっぱり巧いわぁ,背景作りが。シリーズものとしては時代設定や人物の出自などが重要だ。低い身分,安い報酬,剣術の並はずれた腕前,縁者のいない後腐れのなさ等が爽やかさを生む

  • 佐伯モノの中では主人公が初老のおっさん(とはいえ50前なんだよね、江戸時代ってやだね;;)ということで後回しになっていたシリーズに手をつけることになった。頭でっかちのチビで酔っ払いのオヤジとなると、萌えの要素は入る余地がないが、このオトコが磐音と竹村さんを足して2で割ったような(あり得ない?!)妙に魅力あるじいさんで、その部分でするする読ませてしまう。独りのじいさんが4大名家を相手に奮闘するというキテレツな話も、佐伯節で語られるとそんなもんかと思っちゃうしなあ。

  • 痛快です。一晩であおった酒は一斗五升。忠義を尽くす主(あるじ)はただ一人。思いを寄せる女性(ひと)もただ一人。三両一人扶持徒士とはいえ武家の意地。主君が受けた辱めは命を賭しても雪ぐ。人は見目より心。赤目小藤次はおとこで御座る。

  • 04年2刷本

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

佐伯泰英の作品

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