サハラ砂漠の王子さま (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344404854

感想・レビュー・書評

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  • ラスト近くの文章より抜粋。


    先のことは誰にもわからない。分かっているのは、私は一生、自分が自分であることから逃げることはできないということ。

    ただ、この先どんなことが待ち受けていようと、自分の中に生まれるさまざまな感情を、そのときどきできちんと噛みしめたいとだけは思う。それが、どれだけ楽しくどれだけ苦しいことだとしても。

    この大地に足をつけ、この目をしっかと見開いて、流れるままに進んでいこう。自分のことが分からないのであれば、分からないままに進めばいい。もしかしたら、自分のことなんて分かった気にならない方が幸せなのかもしれない。先のことが分からなければ分からないほど、私は自由でいられるから。

    未来の私は、いつだって未知だ。

  • 表紙の写真やフォントからしてなんとなくそう面白くなさそうと思っていたが、いざ読み始めたら面白すぎて楽しすぎて一気読みした。
    旅では日本で絶対に体験できないことを沢山経験していて、出来事だけ聞くと過酷すぎることも沢山あるのに、てるこさんの明るくぶっとんだキャラが旅をいつもいい方向に変えていって、読むと間違いなく旅がしたくなる!
    楽しい文章で書かれているため、またてるこさんはどんな目にあっても外国に対する前向きな気持ちを常に持っているため、シビアな内容も全く暗くならずその国に苦手意識を持つことなく読める。

  • モロッコめちゃくちゃ行きたくなった

  • モロッコに行くきっかけとなった本。

    危ない目にもあっててびっくりしたけど、
    それもリアルな女性の旅のはなし。

    どんなに気張っていても、やはり、男性より気をつけなくてはいけないことはある、それをしっかり見つめ、考えていて共感の嵐。(にしてもパワフルだけど!)

    ミケル写真が欲しかったー
    さぞイケメンなんだろうな。

  • 文章のスピード感が良い。
    行動力がすばらしいなぁ。
    一人旅なのであるが いつもまわりに
    誰かが寄り添う。
    モロッコに 行こうとする目標も、
    壮大な感じで いいよ。
    やはり、若者は 旅にでるのがいいのだ。
    つねに 新しい発見と出会いがある。
    そういうなかで、人は 成長するのだ。

    沙漠で 夜に 雨に打たれて、
    寒さを感じた時の 人の温もりが
    伝わってきた。人間やってて よかったね。
    という感じである。
    一気に よめて 楽しかった。

    『なんにもないところにいると、なんでもないことで、
    こんなにも感動できるものなんだなぁ。
    人は、便利になればなるほど、
    快適になればなるほど、感動の数を減らしているのかもしれない』

  • 前回初めてインドで一人旅の洗礼を浴び、旅に目覚めたてるこ。今回はモロッコに旅立つが、今回は自分が女性で有る事に色々な面で悩むようになるのであった。
    とにかく毎日のように襲い掛かってくる男ども撃退に追われ、その後出会った男性と燃えるような恋に・・・。後半の激情っぷりは凄いですね、かなりの突進力です。面白かったです。

  • 読後の爽快感がある。
    モロッコに1人旅したかったけど、これを読んでツアーにしようと心に決めた。(出かける予定は全くないが)
    他のシリーズも読んで、海外旅行気分を味わいたい!

  • たかのてるこシリーズ。彼女が21歳の時にモロッコを旅した時のものらしい。彼女の本は読み終えると何だか旅に出たいと思わせてくれる。そんな危険な本(笑)

  • たかのてるこさんに憧れます。また、少ししか登場しないお母さんも自分が楽しむということを実践していて、こちらも楽しくなる人だと思いました。

  • 多くの共感を覚えた。旅先でスキーをしたという文を見て、ドイツのスキー場での思い出がこみ上げてきた。

    就職活動で自分らしさを表現できないでイライラしていた、そんな感情も思いださせてくれた。

    そして、何よりも男性・女性という性別的なものが好むと好まざる関係なく、自分の感情や思考に大きく影響することを改めて思い知った。

    普段、どんなに理性的なことを考えていても時に思いもしない感情に襲われる。

    その感情と出会ったとき、自分が今迄知らなかった自分の一面を見て動揺する。

    そういった自分の新しい何かを見るとき、なんとなく不安になる。

    未来の自分は、未知である。そうやって不確かな自分というものを探すのが、人生の旅なのかもしれない。

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