- 本 ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344405011
感想・レビュー・書評
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幅広い経験をお持ちの清谷さんによる喧嘩術。というよりも「処世術」といってよい。「争いを避ける」ということが一般的には処世術というものなのだろうが「世の中に関わって生きていく」ということを処世術というように考えると、状況によっては「喧嘩」が必要であるという考え方もあるかと思う。敵は多彩。国、会社、マスコミ、法曹、教師など喧嘩相手として考えうるものすべてをカバーしているといってよい。ただ「それやりすぎ」というエピソードもチラホラ。
清谷さんの行動や見識を概観すると、とてもではないが「弱者」とはいえない。この強さは「度胸」とか「行動力」ということではなく、あらゆるフィールドで活動できるという「フレキシブルさ」であろう。これは自分の中に選択肢を多く持っているということである。これを持っている人は相手の理不尽な要求に屈する必要がない。これが今の世の中、というよりも露骨な暴力が支配していた世の中からの「強さ」ではないかと思う。本書第五章の方法論は「強さ」を身に付けるための福音となるだろう。
「弱者」といえば最近は「情報弱者」とでもいえる人も多いように思う。これは教育の問題もあるだろうが、マスコミを主とした他人の言動を簡単に信用してしまう人は腕力の劣る人以上の弱者となりうる。本書でも「心得」としてではあるが、そうした問題を論じている。さらにおもしろいのは「メンタルケア」についてもサラっと触れていること。いかなる強者でも精神面でのダメージは見た目以上のものであることを裏付けている。また健康面・経済面での言及もあり、無茶一辺倒のアウトローとは一線を画する。いろんな意味で「強くありたい」ときに効果ある一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時代錯誤のせいか、今じゃ役に立ちづらい、アドバイスが多い。
だが、人と対峙するときの、心構えなど学べた面では、良かった。 -
なんだっけ?
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