ささらさや (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 286
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405042

感想・レビュー・書評

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  • 加納さんの本は5冊目。
    久々に読みました。

    大阪の本屋さんで手にした本。
    新刊コーナーで見つけたのですが、初版は2001年でした。
    文庫が2004年発刊で、私が購入したのは12版。

    本の帯に『亡き夫が、ゴーストとなって事件を解決!?』と。
    ライトミステリーだろうと読み始めてみたら、あの映画「ゴースト ニューヨークの幻」が思い出される…

    さやとユウスケを残し、事故で亡くなった夫。
    途方に暮れるさやの周りに起こる事件。
    ゴーストとなってさやを見守る夫。

    読み終えて、解説を読んでみると、そこには「加納朋子版ゴースト」と書かれていました。
    納得!

    連絡短編集。
    最後の「トワイライト・メッセンジャー」は、涙がほろり。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された!ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。

    SFミステリーな上、人が死んじゃう話だが出てくる人達が個性的でいい人ばかりな為か、ほんわかとして後味の良い作品だった。さやがいい人過ぎだわ。

  • 両親のいない孤独なサヤが手にした小さな幸せは
    ある日突然夫の事故死で失われます。
    残されたのはまだ小さな赤ん坊のユウ坊。
    サヤはユウ坊と伯母の残してくれた家で暮らし始めます。

    幸薄そうだ・・・
    少々世間ズレもしてそうだ。
    危なっかしくてほっておけない、って事で
    死んだ夫が幽霊になって見守っているのだ。

    日常の中に起こる小さなミステリーと言えるのかどうか
    わかんない程度のミステリーが優しい。

    馬鹿っサヤ
    幽霊夫が心配して現れる。

    そのうち近所に住むおばあちゃんたちや
    ヤンキー母の友達もできる。

    最後は悲しいお別れもあるけれど
    とても読後感の良いお話。

  • 優しげな女性が赤ちゃんをいとおしく抱いている表紙に、惹かれて購入しました。

    夫が交通事故で亡くなり、産まれたばかりの赤ん坊を抱えて、これから生きていかなくてはならないサヤ。

    頼りなくお人好しでか弱いサヤ。
    そんな妻が心配でたまらなく、亡き夫はあの世に行く前の猶予期間に妻のピンチに登場します。

    この物語のような方法で、亡くなった人が登場するかはさておき、“猶予期間”は、やはり有るのではないかな??

    孤独なサヤを取り巻く人々の人情味は、読み手の心を和ませてくれます。

    最終章の「トワイライトメッセンジャー」は涙涙です。

  • 久しぶりの読書。
    久しぶりに読んだ本がこれで良かった。
    少しだけ心が満たされた。

    子供が生まれたばかりのサヤの旦那が、交通事故で突然亡くなってしまい、サヤは息子と2人で遠く離れたささら市に引っ越す。そこで3人のおばあちゃんやエリカと友達になり、ピンチの時は旦那が人に乗り移って助けに来る話。

  • 久しぶりに映画を観たので、これを機に原作も読んでみた。全体的な雰囲気はどちらも温かいけど、原作は少しファンタジー色が強いかな、という印象。
    夫が乗り移って助けに来る、ってだけでも十分ファンタジーなんだけど、それ以外の日常の場面でも、あまりリアルな感じはない。サヤが頼りなさ過ぎて、周りの人たちがいなかったらどうなってしまうんだろう…と考え始めるとほっこりできなくなってくる。。あと、夫の家族の気持ちも、もう少し描いてほしかったかな。

  •  突然の事故で夫を失い、生まれて間もない赤ん坊のゆう坊とともに取り残されたサヤ。しかし、成仏しきれなかった夫は一定の人間に対し一度だけ乗り移る力を持ち、サヤのピンチには、必ず力を貸してくれるようになる。

     一方でサヤは、夫の家族からゆう坊を養子としてゆずるよう圧力をかけられ、逃げるように自身の亡くなった叔母の家が残っている佐佐良の街へ移住するのだが……。

     序盤はちょっと読むのが辛い……。入りが辛いということもあるのですが、夫の葬儀の日に、息子を養子に渡すように言う夫の家族だとか、それに対し、気弱な拒否の返事しかできないサヤの頼りない感じだとかが、もどかしかったり、イライラしたりということがあったのも、その一因です。

     夫がサヤの前に現れるとき、だいたいまず言うセリフが「馬鹿ッサヤ」なのですが、これも最初は「そんな乱暴な」などと思っていたのですが、サヤの様子を見ていると、そういいたくなるのもわかるなあ、と思ったり。

     そんなサヤの周りに友人ができてくるあたりから、徐々にテンポよく読めてきました。ひょんなことから知り合いになる三人のおばあちゃんは、いずれも一癖があって個性的ですが、頼りがいがあります。幼馴染である三人の掛け合いも読んでいて面白いです。

     そして、もう一人がサヤと同じくシングルマザーのエリカ。ギャルっぽい感じながらも、彼女のキャラクターは何事も考え込むサヤと違い、いい意味で軽くて、話の雰囲気を中和してくれています。それでいて、子供への思いはまっすぐなのも、また好印象。

     そして、こうした出会いと、様々な謎を通して、サヤ自身も成長し、最終話の事件後の心情に至ります。序盤がとにかく頼りないサヤだったからこそ、一冊を通しての彼女の成長と再生は強く胸にしみました。

  • 主人公さやの夫が交通事故で亡くなった。
    生まれたばかりの息子と、さやを置いて。

    泣き虫で弱気なさやに対して、夫の家族は、息子を後継にするべく、親権を引き渡せと詰め寄る。
    さやはその攻撃から逃れるため、佐々良という町へ引っ越してくる。

    どこか頼りないさやを、夫は幽霊として見守り、時には生きている人の体を借りて、助けに来てくれる。

    そこで出会う人たちとの交流と、そこで起こる数々の事件の結末が、とても暖かくて心が休まる

    よかったなあ…と安心して読める作品。

  • 赤ちゃんと奥さんを残して事故死した旦那さんが、霊になって2人を見守る物語。霊になった自分が見える人に一度だけ乗り移る事が出来るので、彼女がピンチのときに颯爽と現れるのだけど、おばあちゃんだったり子供だったり駅員だったりします。
    この設定だとやたらと旦那さん出てきそうですが、さほどでしゃばってきません。
    頼りないけど心優しい奥さんと赤ちゃんを周囲の人が手厚く助けて、次第に彼女も強いお母さんに成長していく物語です。良い話でした。

  • 主人公のサヤのお人好しな性格に、心が温かくなったりもどかしくなったりしながら読んだ。
    サヤが1人の母親として強くなっていく姿には本当に感動した。

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著者プロフィール

推理作家。福岡県北九州市出身。夫は、同じく推理作家の貫井徳郎。
1992年『ななつのこ』で、第3回鮎川哲也賞を受賞し、作家デビュー。1995年には『ガラスの麒麟』で、第48回日本推理作家協会賞受賞。2008年、『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。ほか、自身の急性白血病闘病記録『無菌病棟より愛をこめて』も代表作のひとつ。

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