闇の子供たち (幻冬舎文庫)

著者 :
制作 : 梁 石日 
  • 幻冬舎
3.48
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本棚登録 : 2127
レビュー : 427
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405141

感想・レビュー・書評

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  • あくまでフィクションのタッチで綴られているが、限りなくノンフィクションに近い。映画も制作されているが、現地での上映は拒否されている。幼児の売買春や臓器売買(ここは本意気に否定されている)がテーマで、読み進めるのがとにかく気持ち悪い。でもこうした弱者が構造的に作られていることは否定できないし、事実であることは間違いない。なぜ人は慎ましやかに生きられないのだろうか。

  • 「読書好き」になって以降の10何年かのうちで、史上最低に胸くそ悪くなった作品。

    序盤、中盤の性描写もしかり、結末もしかり・・・・。

    ただ、、、、、この作品はフィクションではあるが、その最低最悪な作品世界で描かれた児童売買や児童買春、臓器売買等は現実にある事実。
    ならば、あの凄惨な性描写も恐らくは現実に日毎夜毎に繰り広げられているのだということも、必然。
    現状を訴えようとする一部の善意の者が、武力や暴力を用いて闇に葬られるということも、現実に起きていることは必然。


    筆者の訴えたいであろうことは、十分に伝わってきた。
    平和ボケした国に生まれ育った我々は、一度は読んでみる価値がある作品なのかもしれない。

    ただ、、、、、ただし・・・。
    フィクションの「物語」として見ると、いかがなものか・・・。
    登場人物の視点がころころと変わり過ぎて、落ち着かない。
    回収されずに放りっぱなしな伏線らしき描写が多数。
    胸に迫ってこない、取って付けたような薄い恋愛描写。





    この題材(人身売買にまつわるエトセトラ)を世に広く知らしめるという目的がメインであるならば、小説としてではなくノンフィクションとして出版すればよかったのに、と思えてならない。

    ★3つ、7ポイント。
    2017.11.14.古。


    先日、レンタル店にて同名タイトルの映画を発見。胸糞悪くなった思い出しかなかったため、
    あらすじ読む気にもならなかったから、本当のとことはどうか知らないけれど……「原作者」の欄にこの筆者の名があった。

    映画化されてたのか……。

    あの内容、映像化できるのかしら?

    と……

    ついこの前のW杯セネガル戦への煽り番組にて、臓器移植を受けた少年と原口元気との交流がクローズアップされていたが……

    「その臓器は、どこからきたの?」
    と思わずにはいられず、感動エピソードに素直に感動し切れなかった(苦笑)。

    2018.07.12.追記。

  • 存在を知っていたが、手に取っても買うことはなく、でもいつかは読まなければと思っていた一冊。今年の正月にブックオフで84円で購入。やっと読み始めました。知らないことは罪。知らないとは恐ろしいと思った。残虐過ぎて、休憩をしなければ読み進められないほどの内容であったが、同じ地球に生きる者として、最低限、読み切ることは自分に課した。背景を何も考えずに安いものを好んで買い、この平和な日本で、自分が最も不幸であると思う時さえある今の私。今、読むべくして読んだのだと思う。私のどんな思いも言葉も軽すぎて、何も言えない。

  • 貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最低辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作!
    (裏表紙紹介文より)

    ***

    内容は重いし、描写もキツイ。
    本編はもちろんだけど、あとがきに書かれていることが胸に痛い。

    色々考えさせられます。
    考えるだけじゃダメなんだろうけど。

  • 人身売買の組織の人間も、救おうとするNGOの人間も、そして虐待を受けている子供たちも、あまりにもステレオタイプでリアリティがない。
    事実はもっと陰湿で暗くて救われない。

    小説(フィクション)にするなら、もっと面白くドラマチックじゃなきゃ読んでいてもつまらない。
    アジアの子供たちの現実を訴えるのが目的なら、ノンフィクションにすればよかったのに、ストーリー性の無い物語とリアリティの無い登場人物で語ろうとするから、たぶん筆者の伝えたかったであろうことがちっとも伝わらない。

    執拗なまでの幼児虐待のシーンが何度も出てきて、子供たちのつらい現実を訴えたいのか、単なる幼児ポルノを書きたいのか、筆者が訴えたいことが心の中まで伝わってこない。

    オチはないし、文章の段落は読みにくいし、この筆者の本は初めて読んだけど、たぶんもう二度と読まない。

  • 読み終えて本作に書かれている内容がフィクションである事を願いながら、その可能性は限りなく0に近いのだろうと思うと心が痛む。日本でも貧困ビジネスと呼ばれる問題があるが、世界に目を向けるとそこには金の亡者、いや、もはや人ではない魑魅魍魎達のために犠牲となる罪のない子供達がいる。幼児売買、幼児売春、臓器売買等、金に取り憑かれた者達の飽くなき欲望を満たす為に同じ世界に生まれた同じ人間の子供が単なる商品として取り扱われ、用がなくなるとゴミと同じく捨てられていく。1人でも多くの方に読んで欲しいと思える一冊です。


    説明
    内容(「BOOK」データベースより)
    貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。

  • 映画化の件で話題の作品ということもあり、本屋で目立つ場所に陳列されていた。なので(今さらながら)購入するに至ったわけだけど、この内容をそのまま映画化は無理だろうというのが正直思ったところ(映画見てないのでわかりませんが;)。
    内容についてはここでは触れませんが、顔を顰めながら読んで、何だかいろいろ考えてしまいましたね。例えば、タイ料理を食べる機会がある時、小学生くらいの子供を見る時、我が子を思う時。
    経済格差はますます広がるけど、その最底辺では何が起こっているのか…子供たちが犠牲になるのは買い手があるからで根本原因は…とかなんとか。
    あくまで小説だけど、似たようなことは世界であるでしょうね。そう考えると恐ろしい。
    (過去読書記録の登録のため評価なし)

  • 映画をみる。
    原作は小説らしいが、まあすごい。

    まあ臓器移植のほうはまだしも、売春のほうは同じ人間とは思えない、みたいに思えてしまう。みんな切羽詰まってるのだろうか。

    タバコが悪の象徴みたいに描かれている。

  • あり得ないひどい話がたくさん。そもそもこの人の描く本は明るい話じゃないけど これは重いわ。重すぎる。

  • 東南アジア地域における貧困によって生み出される児童買春、児童の臓器売買がテーマ。実際に起こっていることがもとになっているとおもうのだけど、その描写がリアルで読んでいて気分を害すことになる。それほど忠実に再現しているということは、物語の信ぴょう性を裏付けている。身の回りのアフリカにはまだこのような悲しい出来事は起こっていないが、見えないところで起こっているのかもしれない。

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