闇の子供たち (幻冬舎文庫 や 3-11)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405141

感想・レビュー・書評

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  • 日本人女性初のLA警察官で、人身売買に立ち向かうNPOであるlove spectrumを設立されている永田有理さんという方がいます。その方のインスタライブで、この本に書いてあることはフィクションだがほぼ実際に起こっていること、とお話しされていたので読んでみました。子供たちが売られ、性的に搾取され、臓器売買され…このようなことが世界のどこかで起こっているという事実に驚愕しました。あまりの生々しい描写に顔を背けたくなるほど…

  • タイの貧困村を舞台にした児童人身売買とそれを暴こうと奔走するNGOの女性の物語。
    わずかなお金の為に親に売られた少女。
    売春宿で先進国の幼児性愛者に性虐待をされる描写はあまりに衝撃的で何度も本を閉じた。
    生きたまま臓器を取られる少女もいる。
    救いがなくやりきれないが読んで損はない。
    この世界は知っておいたほうがいい。

  • ふと最近読んだ一冊。
    偉そうに感想を言える立場じゃないんで敢えて感想は書かないけど、勉強になります。
    内容はすごくヘビーです。

    ちなみに映画も見ましたが、個人的には興味ある人は本を読んだ方がよりリアルな部分を知れると思います。

  • 過去分

  • 人間は、人間のままどこまで他人に無慈悲になれるか書かれている。文体がドライなのと、日本が舞台じゃないので最後までは読めるけど、世界のどこかの現実なんだろうな、と思うとやるせ無さは残る。

  • 先の大戦の戦勝国によるグローバリゼーションの加害性を描いた作品。R25G。
    映画で作品を知り、20歳の頃に肝試しに古本屋で購入。お陰で8年過ぎた今でも精神科院に通院している。
    NGO職員の女性と新聞記者との訣別のシーンが、暴力描写の数々に打ちひしがれていた私へのトドメとなった。アレは作者による私ら読者への皮肉だな。
    戦勝国による敗戦国への「高利貸し」。それを返済するための「土地開発」。貸すためのカネは私たちの預金から都合している。私たちの生活の裏側で作られてきた貧困は、私たちが加害者であることを示している。

  • ※これから読む人へ※
    1 最低5年分の精神科院受診料を用意してある
    2 自宅の近所に精神科院がある
    3 精神科院に付き添ってくれる人が身近にいる
    この3つの条件を満たせない人には購読をおすすめしません。決して。

  • これ映画化されて、ノンフィクションと紹介されてたけど実際にはフィクションということで随分と騒がれた覚えがある。

  • タイの子供の人身売買の話。
    なんていうか…本当にこんな事があるんだろうか、と疑問に思う自分は恵まれている人って事になるんだろうな、と。
    子供に下剤を飲ませ、空っぽになってから麻薬を入れるって…

  • 目をふさぎたくなるような描写が多々あり、でもそれが決して過剰表現ではないんだろうと感覚的に思うのだけれども、きっとそのような場面を目の当たりにしても現実的問題として受け入れられないような内容でした。

    貧困で今日食べるものがなくても人生に希望が見出せなくても自殺したいとは考えないらしい。
    そこにたくましさと、悲惨な現実が日常化してしまっている環境の重さを感じました。

    家族の生活を支えるため子供が働かざるを得ないのは理解できる。
    でも、家族のためって勝手なエゴを押しつけて子供を売り飛ばしたらいかんだろ。
    そしてそのお金でテレビとか買ってんじゃねー。

    ものがあふれている、何不自由ない毎日、それに感謝もできていないという自分の環境をせめてせめて見つめなおそうと思いました。

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著者プロフィール

1936年生まれ。『血と骨』『夜を賭けて』など作品多数。

「2020年 『魂の痕(きずあと)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

梁石日の作品

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