デイブレイク (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2004年8月2日発売)
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本棚登録 : 52
感想 : 10
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  • 本 ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405479

感想・レビュー・書評

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  • 2018/11/28 Amazonより届く。
    2019/7/14〜7/18

    北海道を舞台に、政治、暴力団、ゴロツキ、風俗など様々な人間が絡み合いながら、大きな謎の周りをグルグル回る、不思議な小説。ご本人もあとがきに書いておられたが、登場人物たちのキャラクターが非常に立っていて、効いている。国にはやはり藤田や梶のような仕事をしている人がいるんだろうなぁ。佐木と美奈子のその後が気になる。

  • やや、くどかったかなぁ。ハードボイルドです。

  • 2014/02/28読了。本屋さんでプッシュされてたから読んでみました。
    やくざと政治家が絡んだ利権争いにまきこまれた元自衛官と元ストリッパー。ハードボイルドな感じでした。単純な二者の対立じゃなくて、いくつかの組織や人物がそれぞれの思惑で絡んでいくのは面白かったんですが、登場人物とその背景がつかめないままクライマックスへ…。長い小説のわりに、何だかよく分からないうちに終わってしまいました。

  •  元人気ストリッパーが失踪した友人の行方を捜すことで、地元のやくざに命を狙われる破目におちいる。偶然、居合わせた元自衛官に助けられるが、事実を知ることで二人は更に事態の深刻さに直面することになる。政財界を巻き込んでのスキャンダルと、二人を殺そうとする殺し屋も現れ話はいっそう複雑になる。ストーリーは面白いのだが、読んでみると全てに中途半端な感じがして印象に残らない。

  • 自衛隊を辞めた男が元ストリッパーを助けたことから殺人事件に巻き込まれて行く。作者の初期作品。ストーリー展開に粗さがある。

  • 本屋で積まれていたから読んでみた。ハードボイルドの王道。読みやすかったが、それほど残るわけでもない。好きな系統ではある。

  • うーん。

    かなり長い話で、退屈せずに読めたはず。
    なのになんだか、あまり印象に残らない。

    登場人物はなかなか魅力的。
    対照的な主人公と脇役の男性。
    単純なチンピラのでこぼこコンビ。
    だのにどうしてなんだろうか、この思い入れのなさ。

    軍隊出身の人がたくさんでてくるのに、あまりそこがストーリーと絡まないからか?
    影のある脇役の割に、主人公が単純すぎるからか?
    むしろそのすかすか感にあぜんとする読後感。

    香納諒一は好きなはずなんだけどなー。

  • 『幻の女』を讀んで以來の、香納諒一の本。<BR>
    この作品は『幻の女』に次いで書かれた長篇。<BR>
    わづか2日間に起こつた出來事が500頁の長篇に仕立てられてゐる。<BR>
    <BR>
    主人公の佐木もさることながら、主人公に對立する組織の一員である梶が魅力的。<BR>
    ともに自衞隊出身でありながら、二人の考へ方は平行線を辿る。<BR>
    梶が佐木に一緒に仕事をしやうと誘ふが、佐木はこれを斷る。<BR>
    その理由はシンプルで、人殺しはしたくない、といふ。<BR>
    でもキャラクタとしては根本のところで似通つてをり、二人とも純粹無垢。<BR>
    此の二人が相棒として活躍するやうな展開であつても面白かつただらうな。<BR>
    <BR>
    梶は何かを護ることが自分の生きがひだといふのだが、
    彼自身にもその何かがわからない。<BR>
    死の直前にそれが何だつたのか氣づくのが、哀しい。<BR>
    <BR>
    2004年9月11日讀了

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著者プロフィール

1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

「2023年 『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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