火の粉 (幻冬舎文庫 し 11-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 5805
感想 : 818
  • Amazon.co.jp ・本 (577ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344405516

感想・レビュー・書評

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  • 隣人に居たら嬉しい人No.1な人柄の豹変型サイコなお話です(๑•̀ω•́๑)
    なぜ隣人になったか、なぜサイコなのか、関係性は?と構築の為とは言え前置きが長かったのが印象的です。
    早く本題に入って欲しくて急いで読んでしまいましたが、確かにこれは説明しとかないとね!と納得出き、物語の土台をしっかり固めてからの起承転結の「転」の部分は臨場感のある仕上がりでした。
    物語としてはありきたりな気もしますが、元裁判官の目線で語られる内容(それだけではもちろんございませんが)は斬新で、徐々に侵食されていく家族の様子を見ているのはなんとも背筋が凍るゾワゾワっとした薄気味悪さを感じます。
    暑い夏にはお化けではなくサイコパスで涼みましょう∠( ˙-˙ )/

  • 何かの作品に似ている?そうだ!貴志祐介「悪の教典(ハスミンの再来)」だと自分自身で納得。サイコパス系の犯人だからかな。雪見は犯人に気付くが、何故、武内の正体を家族は気付かないんだとドキドキしながら読むが、そこが恐怖与えるポイントですね。俊郎が雪見を信頼していない点が残念で、俊郎にはこの事件を教訓に夫として、弁護士として、親として信頼を勝ち取って欲しい。過去、難しい判例での冤罪(裁判官のミスジャッジ)はゼロではないと思いますが、それによって多くの家族の人生が犠牲になるのかと思うととても辛くなる。

  • イヤや〜〜!
    こんな人隣りに引っ越して来たらと思うと怖くて…
    ただ、ウチの隣りは、空いてないし、こんなに広い訳でもない(^^;;
    ホッとするけど、もっと広い家には住みたい。脱線した…(^◇^;)
    ヒシヒシと迫ってくる恐怖!
    後半は一気読み。なかなかでした。

  • レビューは人それぞれといった感じだけれど、一個人としては読み出したらドンドンとハマっていって、ページを捲る手が止まらなかった。
    それぐらい面白くて、一気読みした作品。

    武内の粘着質過ぎる性格がすごく怖かったけれど、よーく考えてみれば武内の生い立ちで、充分に親からの愛情を受けないで育ってしまったからこその、あの性格と行動。
    そして、誰かに見て欲しい、構ってほしいみたいなものの表現の仕方が分からない(普通の人間の様に)から極端な手段でしか、その気持ちを伝える事ができなかったんじゃないかと。

    危うく家を追い出されそうになった雪見さんも気の毒だったけれど、武内の真の姿に本当の最後まで気付かなかった彼女の旦那もある意味、気の毒。
    疑うという事を露ほども知らないとは、まさにこの事で。

    ドラマは観てなかったのだが、今になって観てなかった事を後悔する。

    • 国領町さん
      http://jp.channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=sbs-tv&prgid=...
      http://jp.channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=sbs-tv&prgid=53685255&categid=all&page=1&ref=ch&lot=cthum2_1_2 見れるよ
      2016/08/15
    • きーちゃんさん
      わざわざサイトのアドレス載せてくださって、本当にありがとうございます!時間空いた時にまとめて視聴しますね。
      わざわざサイトのアドレス載せてくださって、本当にありがとうございます!時間空いた時にまとめて視聴しますね。
      2016/08/15
  • 小説内の武内ほどの人はあまりいないだろうけど、良かれと思ってした好意が報われないと怒る人はいると思う。人を殺めたのではないかと疑っている義母に、大丈夫、私を信じて、と近寄ってくるところは怖かった。
    それにしても家族のために孤軍奮闘している雪見に対して夫の俊郎の態度が腹立った。

  • 分厚く長編だったが、次が気になりさくさく読み進めていけた。
    実際にもこんな風に、巧妙な手口で人の心に入り込み、異様なまでに粘着ぶりを見せるサイコパスが近くにいて巻き込まれたりしたら...と思うと、単純に面白かったと言っていいのか迷う。
    彼らは高い知能を持ち、言葉巧みで、愛想も良く、簡単に懐に入っていく。
    邪魔物を虎視眈々と排除していく様や、狂気に侵食されていく様が本当に恐ろしい。

    一人の人間が関与する事で、築き上げてきた家族の日常が簡単に崩壊していく。
    家族なのに、誰が味方で誰が敵か、どこまで信頼して良いか、そんな事を悩むようになる。

    どれだけ善人に見えようと、親切の押し売りは真心ではない。
    人間関係の中では、少なからず見返りを求めてしまうものかもしれない。
    自分が施した分と同じだけ、相手にも返してもらいたいと思うかもしれない。
    でもそれはきっと、「返ってきたらラッキー」くらいに思ってないとしんどいかもしれない。
    自分は「裏切られた」と感じ、相手は全くそんなつもりもないかもしれない。
    それくらい危うくて不確かなものだと思う。

  • 元裁判官、梶間勲の隣に、2年前に無罪判決を下した男、武内が越してきた。

    無罪か、死刑か。。。
    無罪判決では無かった場合、相手は死刑を免れない。
    しかし検察は武内が自身を痛めつけたのが自分自身で、武内が真犯人であるということを立証出来ない。

    武内は溢れんばかりの善意で梶間家族の心を掴む。
    梶間家の周辺では、その頃から次々と不可解な事件が起こり。。。



    いやぁ、良かった!
    ずっとドキドキが止まらない。
    何が起こるのか!?
    次は何が起こるんだ!?
    もう目が離せない。

    読み出したらノンストップで読みたくなる。久々にがっつり心掴まれる本だった。

    最後は俊郎に、奥様に土下座くらいして欲しかったが、最後の纏まりも良く、私には★×5

    非常に好みの作品だった(*^o^*)

  • 厚目の本だったが、すらすら読めた。
    次の展開がどうなるか早く知りたいからすらすら読めたと思う。

    人の親切は怖いなと思った小説でした。


  • 裁判官 梶間勲は、夫婦とその息子を
    殺害した事件の裁判官を勤め、
    勲は、被告人 武内に無罪判決を言い渡した。

    冤罪となり社会にもどった武内と
    退官した勲は再開するが、
    偶然なのか武内は勲の隣家に引っ越してくる。

    隣に武内がやってきたところから、
    家族関係に歪みが生じ始める。

    誰が狂気のなのか、誰の言葉が正しいのか、
    騙してるのほ誰か。

    圧倒的な狂気はまるで真実。



  • まじ怖い。もうサイコパスですよね。
    私も信じちゃうだろうなと思った。
    あまりこういう本に手を出してこなかったけど、先が気になって一気に読んでしまった。

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著者プロフィール

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』で小説家デビュー。04年に刊行した『犯人に告ぐ』で第7回大藪春彦賞を受賞。他の作品に、『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『殺気!』『つばさものがたり』『銀色の絆』『途中の一歩』『仮面同窓会』『検察側の罪人』『引き抜き屋1 鹿子小穂の冒険』『引き抜き屋2 鹿子小穂の帰還』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』『犯人に告ぐ3 紅の影』『望み』などがある。

「2021年 『霧をはらう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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