発見 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2004年8月2日発売)
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本 ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784344405639

感想・レビュー・書評

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  • 有名な多くの著者が「発見」というテーマでショートエッセイを綴る。
    印象に残った著者は、
    『町田 康』鋭い毒舌でおかし面白くテレビについて書いている。
    『デビット・ゾペティ』アラスカの土地にいる彼が、自由きままに小さな発見を繰りかえすことに喜びを感じる生き方が素敵。
    『山田 太一』60代に突入し、無意味について考える。

    日々、小さな発見を見過ごしながら日々暮らしているが、視点を変えれば楽しいことが沢山あって、面白く輝かしくなるのだなと、多くの著者がこの本で教えてくれる。

  • 吉本ばななは好きだけど、エッセイはあんま合わなかったの借りてから思い出した。

    全体的に小難しいか滑ってるか、みたいな話だった。

    エッセイ…難しいね。

  • 「発見」をテーマにしたエッセイのアンソロジー。
    印象に残ったのは、町田康、伊集院静、藤田宜永。

    「(アラブの経済原理は)或る物を欲している人とそれを売りたがっている人の欲望の量の違いによて値段が決められるらしい。旅行者である僕は公共の乗り物に乗るのが不安だから、どうしてもタクシーに乗りたい。つまり、その町に住む人間よりも、タクシーを欲しているのである。それを知っている運転手は、住民よりも旅行者である僕から高く取る。それが当たり前だと思っているから良心が痛んだりしない。
    (中略)
    京都のお茶屋さんの論理はアラブのものとはまったく違うが、近代の経済原理では成り立っていないところは似ている気がする。」
    (藤田宜永「攻める男、誘う女」より)

  • エッセイ集
    次読む作家を探すのにはよいかもしれないが、既に知っている作家が多い。一方、好きな作家は何をテーマに書いていても惹かれるものがあるということは再認識させられた。

  • ばななさんの棚に並んでいたので何も考えず手に取ったのですが
    よく見たら小さく『他』とあって
    29人の筆者によるエッセイのアンソロジー本でした。

    面白いと感じるエッセイもあれば、疑問に感じるエッセイもあり。
    個人的には日記のような感じで、あまり発見というようなことはなかったです。

  • 椎名誠の話が1番おもしろかった。やっぱり食の話がすきだなー

  • 後半、だれた。

  • 誰かおきにいりの作家さんに出会えるかな、
    と思い手に取った本。

    うーん。

    ひとつひとつのエッセイがあっさりとまとまりすぎていて、
    こちらもあっさりとしか受け取れなかった。

    次は恋愛、とか友情とかテーマ性のあるものにしようかな。

  • なるほど!と思えるほどの発見が、あんまりなかった。。

  • 小川洋子さんの「物語はそこにある」に胸をわしづかみにされた。
    小説を書くことは、心ではそんなことはないと思ってはいても、でも頭のどこかでは特別な才能を持った人だけの偉業みたいなものだと思っていた。
    小川さんも実は別の観点から「小説を書くことは特別な行為だ」と思っていたそうだ。
    しかし、このエッセイの最後で「特別なことなど何もないのではないか。生涯に一冊の本さえ読まない人でも、一行の手紙さえ書かない人でも、誰でも胸の内に物語を抱えているのかもしれない」
    と語っている。
    小川さんが大切にしている一冊の本が、小川洋子という有名な作家さえも白紙の原稿用紙に抱く恐怖を和らげてくれたように、
    私もこのエッセイによって恐怖を恐怖だと思わなくなっていくのだと思う。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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