アイ・アム・ア・ウーマン (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2005年4月21日発売)
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本 ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784344406421

感想・レビュー・書評

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  • 愉快な本ではない。
    谷村志穂の本が好きで(蜜柑と月、とか)何の気なしに読んだのに、予想をはるかに超える重さに驚いた。

    正直、マユミのことは他人事とは思えない(笑)
    幸か不幸か先立つものがないので、後にも先にも貢いだりすることはないけど、この精神力の弱さにはハッとさせられる。

  • パッとしない作詞家マユミ(35歳、独身)。7年間続いた愛人との関係が精神的疾患を引き起こし始めた頃、黒人ジョセフと出会う。しかしジョセフの行動には不審な点が多かった。そのことに気付く頃には、すでに彼の身のこなしの優雅さ、甘い言葉、そしてセックスに溺れてしまっていた・・・。
    どうしてこんなに胡散臭く、ずるがしこく、だらしない男にハマるのか。マユミが時折、元愛人とジョセフを比べて彼の美点に酔う場面があるが、冷静になれ!と叫びたくなる。そういえば、私の近くにもこういう恋に陥ってしまった女性がいたのだった。振り払っても振り払っても断ち切れない。そういうものは実際にあるようだ。本書を読んでいるとその果てしなさにぞっとする思いだ。

  • 作詞家のマユミ ミュージシャンのジョセフ。
    ジゴロなのは解っていてもジョセフを手に入れたい。離したくない。
    お互いの孤独のどん底を覗きあうサディスティクな話。
    最後はOUT。

  • はじめて途中で本をぶん投げたくなった。

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著者プロフィール

1962年北海道生まれ。北海道大学農学部卒。’90年『結婚しないかもしれない症候群』で鮮烈なデビュー後、’91年に処女小説『アクアリウムの鯨』を刊行する。自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。紀行、エッセイ、訳書なども手掛ける。2003年『海猫』で第十回島清恋愛文学賞を受賞。

「2021年 『半逆光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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