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本 ・本 (408ページ) / ISBN・EAN: 9784344406421
感想・レビュー・書評
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愉快な本ではない。
谷村志穂の本が好きで(蜜柑と月、とか)何の気なしに読んだのに、予想をはるかに超える重さに驚いた。
正直、マユミのことは他人事とは思えない(笑)
幸か不幸か先立つものがないので、後にも先にも貢いだりすることはないけど、この精神力の弱さにはハッとさせられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パッとしない作詞家マユミ(35歳、独身)。7年間続いた愛人との関係が精神的疾患を引き起こし始めた頃、黒人ジョセフと出会う。しかしジョセフの行動には不審な点が多かった。そのことに気付く頃には、すでに彼の身のこなしの優雅さ、甘い言葉、そしてセックスに溺れてしまっていた・・・。
どうしてこんなに胡散臭く、ずるがしこく、だらしない男にハマるのか。マユミが時折、元愛人とジョセフを比べて彼の美点に酔う場面があるが、冷静になれ!と叫びたくなる。そういえば、私の近くにもこういう恋に陥ってしまった女性がいたのだった。振り払っても振り払っても断ち切れない。そういうものは実際にあるようだ。本書を読んでいるとその果てしなさにぞっとする思いだ。 -
作詞家のマユミ ミュージシャンのジョセフ。
ジゴロなのは解っていてもジョセフを手に入れたい。離したくない。
お互いの孤独のどん底を覗きあうサディスティクな話。
最後はOUT。 -
はじめて途中で本をぶん投げたくなった。
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