殺し屋シュウ (幻冬舎文庫 の 5-9)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344406469

感想・レビュー・書評

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  • 普段は大学職員、裏の顔は、殺し屋。
    最初に殺したのは父親。
    そういう過去はええ感じ。
    でも、超優秀とかいう殺し屋とかではないな。えらく短期な訓練で殺し屋に。
    日々精進なんかもしれんけど、そんな速攻なれんの?殺し屋に?
    ってのが引っかかって…
    普段が普通なんで、裏の顔は、超優秀がええと思う!
    (現実は、知らんけど)
    ハードボイルドではなく、スマートでお洒落な「殺し屋」。
    内容的には、よくまとまってて、面白い。スイスイ読める。
    でも…超優秀がええな…
    (ふっと、シティーハンターが頭に浮かんだ…)

  • シュウの殺し屋になるまでが詰め込まれている第一章、もう既に衝撃がピーク。
    最初の相手は父親。昔ながらのマル暴だった父はシュウの憎き存在となっていた。母を夜な夜ないたぶり、子供の前で人を殺し、銃という恐ろしい存在を知らしめた。絶対的な父を、シュウは殺したのだ。しかし、判決を下され、刑に服したのはシュウではなかった。

    シュウは2ヶ月ほどの訓練、過酷な最終試験を終え日本で殺し屋を始めた。
    全ての殺しに銃が使われる。ワルサーぐらいしか知らなかったが、知らない銃が出てくる度に検索しながら読むのも面白い。

    『仕事を終えた夜は、徹底的に自分をいじめてしまう。』というシュウ。そう、殺し屋に向いていないのだ。優しすぎるのは殺し屋として欠点である。
    一度使った銃は捨てる、仕事を終えた日はその人への鎮魂酒を飲むなどの設定が好き。
    酒も銃も詳しくない私が読んでも楽しかったのだから、好きな人が読んだらどんな感想が聞けるだろうか。

    殺し屋と聞いて私が最初に思い浮かぶのは伊坂さんの殺し屋シリーズ。あちらは結構ポップでコミカルな本だけれど、こちらはハードボイルドとまでは言わないがそれなりに闇も深く、とにかく衝撃がすごい。それこそ銃で撃たれたような衝撃が、"死"がこちらにガツンとくる。嫌というほど。
    それでもまた忘れた頃に読みたいと思えるのは最後に救いがあったからだと思う。

  • 思ったより殺し!が強くて、わたしには少し刺激が強かったです。どこかロマンチックなようで狂気を孕んでいて、これは好きな人は好きなやつだなあと思いました。でも、こう知らない世界を覗いた感じはすごかった。面白かったとは思うので星は3つ。『スーサイド・ヒル』が一番すきかなあ。

  •  「タイトル買い」です。短編で読みやすいうえにシュウのキャラも何もかもスタンダードな内容でラストまで予想通りの展開。ストレスなしでした。
     途中でもっと毒を出したりフィッツジェラルド好きに拘ったりして欲しかったかなっという感じです。

  • これは好きな作品。カジュアルなハードボイルドって感じ。特に人気絶頂のロックシンガーの話、シュートミーは最高。心に残る。。。

  • 本の中で数多く殺し屋を見てきたが,シュウが一番魅力的だろう。一気読みでした。おススメ。
    あらすじ(背表紙より)
    人気絶頂のロックシンガー椎名ゆかは、コンサート中お気に入りの曲を歌っている瞬間に自分を撃ち殺してくれと頼む。シュウは彼女の額に照準を定めるのだが…(「シュート・ミー」より)。フィッツジェラルドを愛読するセンチメンタルな殺し屋のもとに転がり込んだ奇妙な7つの依頼。急逝した著者がハリウッドで映画化を夢見た幻のシリーズ。

  • 好きな文体。 ちょっとのつもりがついつい読んじゃう。 仕事後の儀式(カクテル)のシーンがいい。 後書きまで読んで(普段はほぼ読まないが)作者の不幸を知る。 悔しいぞ野沢 尚。出会いで作者の死を知るのは辛い。

  • 話どれも良かったけど特に椎名ゆかの話が印象的だったなぁ
    ただ殺していく話とは違ってちゃんとストーリーがしっかりしていて、カッコイイと思ったり・・・
    もう居ない作者さんなんですね~・・・
    でも他の本も読んでみたいと思いました

  • 久し振りの野沢作品。
    殺し屋…。物騒な仕事ながら、殺しの場面は意外とあっさり。でもなぜか引き込まれる話。主人公のシュウの人間臭さにも惹かれました。それにしても、作者、生きててほしかったな。

  • サラッと読めました。
    殺し屋なのに憎めない。シュウの人間性のせいだろうか。
    最後の3人での会話が私の心を温かくしました。

    【人気絶頂のロックシンガー椎名ゆかは、コンサート中お気に入りの曲を歌っている瞬間に自分を撃ち殺してくれと頼む。シュウは彼女の額に照準を定めるのだが…(「シュート・ミー」より)。フィッツジェラルドを愛読するセンチメンタルな殺し屋のもとに転がり込んだ奇妙な7つの依頼。急逝した著者がハリウッドで映画化を夢見た幻のシリーズ】

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