学校に行かなければ死なずにすんだ子ども (幻冬舎文庫 い 23-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344406575

感想・レビュー・書評

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  •  作品解説(カバーより):学校からはいつでも降りていい――。「給食を抜く」と見せしめのように担任から怒られ、爪を噛むようになった息子。それを機に、見えてきた現在の学校の変な姿。学校とうまく付き合うには? 子どもに毎日を楽しいと思わせるために親ができることは? 母であり漫画家である著者が学校絶対主義に真っ向から立ち向かったセンセーショナルな一冊。

     まず、タイトルに騙された。この本における「学校が子どもを殺す」という表現は「画一的な学校教育が子どもの感性を殺す」という意味合いで、小説ではなくエッセイでした。
     『はじめに 学校に対して何の不安も、何の迷いもないという人は、どうぞこの本を閉じておいてください』とある。大の学校嫌いの自分はどんな内容か興味津々だったのだが……。
     どのページを読んでも自分の感性とは異なり、推敲のない思いつきだけの執筆に見えてしまう。反論したいことは山ほどあるが、ここに全てを記すと名誉毀損や営業妨害などで裁判沙汰にもなりかねないのでこれ以上は触れないでおく。
     最後に一言、子どもを持つ母親が読んだ場合きっと共感できる部分もあるとは思いますが、盲信はしないで欲しい。

  • 余りにも題名がダイレクト過ぎたので買ってしまった一冊。最近はイジメによる自殺が多い学校生活。「学校は、降りてもいい」こんな事を言える大人でいたい。死んだらおしまいなんだから。

  • 2013.6.10市立図書館
    タイトルはちょっと刺激的だけれど、
    内容は学校や先生をめぐる四方山話。
    園・学校の現場の窮屈さや母親頼みなところの指摘など、
    態度や言い方はやや過激に見えてもそんなに外れたことは言っていない。
    刊行から十年以上たった今でも、問題はなにも変わっていない。
    学校との距離のとり方やものの考え方、
    大人と子供の関係のとらえ方などにも共感できる。
    でも、相性の良し悪しはあるかもしれない。
    集団からはみ出すことを恐れて、無難に、
    なにごとも横並びで安心している人から見れば
    やっぱりマイノリティなのかもしれないなぁ。

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  • 作者とは性格があわないとおもった。

  • タイトルは過激だが、内容はさほどでもない。漫画家の石坂啓さんが、自分のお子さんの小学校生活などのエピソードをふまえ、子育て論を一冊にしたというもの。石坂さんは思ったことをズバッと行動にするからすごい。例えば、小学校の担任の先生を「ダメ」と切り捨て、学校に担任を変えてくれとねじ込んでいく・・小市民的な感覚では考えられない!!知り合いに教員がいるが、彼の立場からすると石坂さんのような母親がいるっていうだけで、担任もすごい重圧なんだろうなあ・・なんて想像した。すべてこの本のように行動すれば正解というわけではないが、何かの指針にはなるかもしれない。

  • タイトルは正直大袈裟過ぎます。内容と関連があるといえばあるけれど、それ程言及している訳ではないですし。印象に残っているのが旦那さんの不甲斐なさだし。

    普通の母代表。そんな感じで、あまり深刻に読むものではないかな。

  •  タイトルに惹かれて買った本。正直、期待してた内容とは全く違って「な〜んだぁ…」と思ってしまった本でした。ごめんなさい。
     内容としては、学校が如何に信用できないか、如何にして親が子を守らなければならないのか…といった内容と説いた本でした。
     『学校に行かなければ、死なずにすんだ子ども』とタイトルにありますが、この著者の子どもが実際に「学校に行かなければ死なずにすんだ」子どもだった訳でも何でもありません。じゃあ、何でこのタイトルなの?と疑問を抱かずにはいられません。書かれている事は、「私は子どものためにここまでやった!」という事ばかり。そして、いずれも理想論でしかないように感じられます。
     読み終えて一番最初に感じたのは、「今の教職員は大変だ…」と言う事。そして、「自分の子が一番大事」と言う親が増え、あまつさえ全学年のクラス・担任まで指定する親がいる…と言う、以前読んだ新聞の記事を真っ先に思い出しました。

  • 衝撃的なタイトルだが、タイトルのような子どもは具体的には登場してこなかった。そういう子がこんなにもたくさんいる、という記載に留まっている。実例に基づいて書かれている本なのかと思った点からいうと期待はずれ。でも保育園、幼稚園、小学校と進んでいく息子を持つ親として、教育機関や他の子ども達や親と関わってきた筆者の実体験は面白かった。筆者が子ども達に伝えた二つのことー「ちょっと先の未来に、ちょったカッコよくなっている、自分の姿をイメージする」「カッコいいと思える大人を、ひとりでいいから探してほしい」は、大人にとっても大事なことだと思う。保育園と幼稚園の親の雰囲気や感覚の違い、というのはなるほどと興味深かった。筆者がずっと訴えていた「家だけでも学校だけでもない場所が、親や教師だけではない大人が、世の中にはいっぱいあるんだということを言ってあげたい」というのも分かる。状況に応じて伝えてあげたら、救われる子どもも多いと思う。それにしても、赤ちゃんやコドモ界の人だったリクオ君がもう学校に通っているなんて・・・。

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