悪い棺―公事宿事件書留帳〈9〉 幻冬舎文庫

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344406599

作品紹介・あらすじ

米屋の主・十左衛門の葬列に石を投げた少年・修平が公事宿(現代の弁護士事務所)「鯉屋」に連行される。居合わせた人々は質の悪い悪戯だと呆れるが、修平の言動に聡明さを感じた菊太郎は、理由を問い質し、彼を助けようと一計を案ずる…。鯉屋の居候・菊太郎の活躍を人情味豊かに描く、人気時代小説シリーズ第九作。表題作ほか五編収録。

感想・レビュー・書評

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  • 公事宿事件書留帳シリーズ9巻。① 闇の掟 ② 木戸の椿 ③ 拷問蔵 ④ 奈落のみず ⑤ 背中の髑髏 ⑥ ひとでなし ⑦ にたり地蔵 ⑧ 恵比寿町火事 ⑨悪い棺 ⑩ 釈迦の女 ⑪ 無頼の絵師 ⑫ 比丘尼茶碗 ⑬ 雨女 ⑭ 世間の辻 ⑮ 女衒の供養 ⑯ 千本雨傘 ⑰ 遠い椿 ⑱ 奇妙な賽銭 ⑲ 血は欲の色

  • L 公事宿事件帳9

    特に大きな事件もなく。菊太郎の事件を嗅ぎ分ける才能には脱帽だが、鯉屋には金にならないことばかりだったり。
    しょうもない、菊太郎の長雪隠ネタにウケたり…。

  • 初版本

  • 2008/03/22読了

  • 澤田ふじ子さんの作品の中でも、このシリーズは大好きだ。
    主役、準主役から、脇を固める面々まで、愛すべき人物がとても多い。
    NHK以外でドラマ化させたら、どんなに役者さんが合うだろう・・・と想像する事もしばしば。
    (NHKでもドラマ化されていて悪くはなかったが、予算が少ないから、イマイチ・・・。出来たら民放でやって欲しいと思うのは欲張りだろうか。)

    公事宿(現代の弁護士事務所にあたる場所)が舞台な事から、読みながら、物事の善悪を考えさせられるのだが、短編の一つ一つがとてもあたたかい。その一言に尽きると思う。

    とても遅い流れだが、登場人物の時が止まっているわけではない。
    少しずつ成長し、時を経て変わっていく人間模様を読むのが楽しみなシリーズでもある。

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著者プロフィール

1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。

「2017年 『似非遍路 高瀬川女船歌九』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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