Miracle (幻冬舎文庫 さ 1-28)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344406834

感想・レビュー・書評

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  • なんかただのヤリマンが周りを振り回したぶらかして、
    男主人公の弟のゲームにつきあって、人を遊びで殺している。
    それからマンネリ化した性描写に今度は同性愛を加え、
    どうにか作品の体面を守り、取り繕っている。
    ただそれだけの何のひねりもない話。そんな印象。
    ヴァーミリオンが個人的に神すぎたのか、
    それとも今の世の中そのものがこんなもんなのか。
    詳細は日記に書いておくが読むことはおすすめしない。
    一度読めば十分だと思う。これ。

    真実の愛って、こんな薄っぺらいもんなの?

    ちなみに☆ひとつは表紙の分。

  •  桜井亜美さんの桜井亜美さんらしい小説で。
     看護師のセイラが周囲を振り回しながら、自分の望みをかなえるために彷徨う話。

     桜井さんの小説は。
     どんなに酷いこととか、法律に反することをする人が主人公でも。
     決して、それをした本人が幸せになれなくて。
    「幸せ」を探すために彷徨う話なんですよね。

     お利口さんな言い方をするのなら、「そんなことで幸せになれないんだよ」という小説なのだけれど。
     決して、そんなことを言いたくて書いてるんじゃなくて。
     結果として宗だったんだと思います。

     でも、割とセイラは無意識に悪い……というか、今の表現でいうところの「サイコパス」。
     そんな救いがなくて、どろどろとした想い小説を読みたい人にはオススメします。

  • 「愛」とは何かを説明することは難しけれど、この小説自体が「愛」とは何かを説明しているのかもしれない、気がした。

  • 二面性と、その両極にあるもの。それらを中心に話が回っていく。対になっているものの存在を知った時から、話の流れが少しずつ変わっていく。心がないから、何を手に入れても満たされないという悲しい話。読むたびに、美しすぎるのも罪なのかな、と思わされる。

  • 作中に出てくる詩が不思議な雰囲気で、美しい。

  • 情景描写がとても美しい。頻繁に出てくる官能表現は読んでいて飽きてしまった。

  • 情景描写が難しいなと思ったけど、一体どうなるのかドキドキする。

  • サクっと読める一冊。

    切なくも美しいストーリーではあるのだけど、〔無償の愛〕を書くのに作者はまだ若すぎるかな…という半端な感じがぬぐえません。

    若手にしては心理描写などまずまずだとは思うのですが。

  • 高校生のころ、仲間内で桜井亜美ブームがあり、彼女の作品を貪るように読んだ記憶がある。

    愛を知らない・信じないが故に、闇を受け入れた少女の悲劇。

    桜井亜美特有の、読んだ後のやるせなさは健在。

    …解説が押切もえちゃんだったのが少し残念。

  • アダルトチルドレン。
    愛情不信。
    でも、救われたい。

    ↓以下、ネタバレ注意↓

    深刻な愛情不信の美女。
    特に男に対しての不信感は異常だ。
    幼いころから培った、男を虜にする技術を使って意のままに操る。
    操られた滑稽な男を見るのは、おもしろくて悲しい。
    そして抵抗なく男を殺す。
    殺すことは楽しい。

    自分と瓜二つの性格を持ったカイジといると安心する。
    だけど、無償の愛情を注ぐイブキと出会い、愛情っていいねって気がつく。
    でも、私はあなたの前にはいられないの…的な。


    はい。
    おいちゃん、そのぶっ飛んだ設定についていけなかったよ…。
    いろんなシーンで、なにこのナルシストって思っちゃったよ。
    なに自分のこと悲劇の主人公だと思ってんの?って思っちゃったよ。

    あと、あんまり似通った人と一緒にいるのは、あんま良くないね。
    落ちる時は一緒に落ちるし、自分が変われば相手がうっとおしくなる。

  • 久しぶりに読み返した。

  • #14

  • セイラは何でイブキを選んだのかな。
    個々人の目線はどれも理解出来て魅力的だけど、核が見えない。

  • これ実はちょっと好き。
    罪を犯していることすら受け入れ、
    無償の愛情を注げば、
    ひとの心は動くのかもしれないって可能性を信じれる。

  • これぞ究極の「愛」。
    桜井亜美さんの小説の中の最高傑作の1つ。

  • 絶対の美貌を持つ女性、聖良が主人公。<br>
    その周囲に浮き立つ美しさ故に孤独を抱える。<br>
    <br>
    好きって言われるとすごく嬉しいけど、<br>
    その反面ドコが好きなの??って否定する自分がいて。<br>
    外見が美し過ぎる聖良ならきっと尚更。<br>
    <br>
    だけど、世界は奇跡で溢れてる。<br>
    全ては奇跡に巡り逢う、その瞬間のために。

  • たぶん持ってると思うんだけど…自信ない……。

  • 看護師のセイラは、その類稀なる美しさを武器に、同僚や患者を次々に虜にする。
    セイラに魅了された者は、利用されていると理解しつつもその美貌に逆らえない。
    しかし彼女がかつて勤めていた病院で、患者が不審死を遂げていることがわかり・・・。<br>
    聖と俗、邪悪と無垢。<br>

    その間を激しく揺れ動く女が、真実の愛に目覚めるまでを描いた恋愛小説。<br>


    ------------------------------<br>


    女流作家らしい繊細で色彩に富んだ作品。表紙に使われた写真は、この作品の鮮やかさを象徴してるかのよう。
    子供のような無垢さと、残酷さ。
    生まれ持った美貌と、幼い頃の環境が、彼女(セイラ)を残酷なまでに魅惑的な天使へと変貌させた。<br>


    読み終わった後はちょっとした美術展を訪れた気になる。
    内容も濃く、考えさせられる一冊。

  • シンデレラ・コンプレックスの原点。初めて読んだ桜井亜美さんの本だった。独特の妖美の世界に引き込まれたら、もう後戻りは出来ない。

  • やっとメール形式から離れてくれた!よかったよかった。
    今までのアミ作品とは違った味がする。エンディングもあんまり救いがないし、今までのようなものすごい引き込み方や、非現実的すぎる世界観もない。いつものアミ作品だったら主人公を努めるであろう女性は今回は脇役。主役の女性もまたなんというか・・・。病院が舞台という臨場感もあまりない。
     
    私はアミの信者だから、まあ良かったかな。とは思うけど、あまり人に薦めようとは思わない。
    でも表紙の写真がとても素敵だから、それのために手に取ってみるのもありかも。 

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