- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344406995
作品紹介・あらすじ
今日までこの自分を支え、生かしてくれたものは何か。明日をも知れない時代に、信じうるものははたしてあるのか。次から次へと際限なく襲ってくる日常のトラブル、身体の不調、老化のきざし、自己嫌悪とやり場のない怒り、脱力感と諦め-。それでも私たちは、生きている。生かされている。「他力」の風に吹かれて…。「人生に希望というものは本当にあるのだろうか」。法然、親鸞の思想から著者が辿りついた、乱世を生きる「一〇〇のヒント」。
感想・レビュー・書評
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この作品は、1998年に発行されました。
したがって、著者が66歳位の時に書かれたものと思われます。
70頁に五木さんの家族が亡くなられた年齢が書かれている。
・母親 42歳
・父親 56歳
・弟 幼い頃
・もう一人の弟 42歳
五木さんだけが長生きしているようで、心のどこかに、既に、もう死ぬことがあっても、それはそれで仕方がないとの覚悟ができていたようです。
自分の場合は、実母が82歳、義母(と言っても私達は事実婚)が91歳、で健在。
自分が先に死ぬわけにはいかないという、妙なプレッシャーがある。
この本の解説を書かれているのは、松永伍一さん(1930~2008年)。
私は、存じ上げなかったのですが、色々な著作があるようですね。
92頁に、「本物のプラス思考は、究極のマイナス思考から」と書かれている。
ゴータマを例に挙げ、人生には、生老病死という4つの思うに任せぬことがあると。
これは、時代が変わろうと、民族が異なろうと、人間の共通の運命的なもの。
これを、五木さんは、究極のマイナス思考と捉えている。
ところで、ゴータマの歩んだ道の詳細は良くは知りませんが、80歳でクシナガラの雑木林で行き倒れの生涯を終えたようです。
で、最終的には、ゴータマは、人間の存在を肯定し、ブッダ(悟った人)と呼ばれるようになったとのことです。
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きっかけ:ブクログでオススメとして出てきてタイトルに惹かれた
・本物のプラス思考は究極のマイナス思考から
・深く悲しむ人ほど強く歓ぶことができる
・おのずと心に残る=本当に大事
・<面授>でしか伝わらないものもある
・大阪商人の「おかげ」精神-大阪発祥の創始者の本を読んでみたい
・屋外ならではの良さ、がある。生の演奏会や舞台などを観に行って感性を鈍らせないようにしたい
・言葉には肉声と文字があり、肉声でしか伝えられないこともある
・宗教と民衆文化には関連がある-例:本願寺は学問的・美術的資料の宝庫、イベントは活力の源
・遺伝子のコピーミスにより人類は進化した
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「しゃべれ、しゃべれ、ものを言え、言え(蓮如)」
色々、人と話がしたい今日この頃。 -
10年前の本だけど、今でも十分勉強になる本だ。
折に触れて、読み返したくなる。
人の手本にはなれないが、見本にはなれる。
確かに。 -
今まで「他力」という意味を勘違いしていました。
この宇宙の大きな流れの中で、私も生かされている。
この時代を上手に生きるには、「悲」を知ってこそ、本当のプラス思考が生まれ、「同治」の必要性があること。
いま、読んでよかったと思った。 -
仏教の世界では、人間は生まれてきた時から“四百四病”をその身に秘めているそうです。
天然痘を発見したパスツール以来の西洋医学とは真逆。
そこには“闘病”という発想は無く、“病と共に生きていく”という肯定のこころがあります。
仏教ではこのことを“同治”というそうです。
ボクは仏教のこともブッダのこともあまりよくわかりません。
でもこの本を読んでいると、「仏教って、いまの時代に必要なんじゃないかな・・・?」と大いに考えさせられます。 -
親鸞や蓮如のような仏教的な思想と現代社会について述べている。
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「人が社会で生きていくためには、愛が必要である」
まだまだ私には修行が足りていません。 -
前半金言、後半鶏肋。
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青春の門が一番だったなあ
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わがはからいにあらず。大切な感覚。
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人に頼ってもも悪くない。