- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344407541
感想・レビュー・書評
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生きることは
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地獄みたいな作品だった。生まれなければ良かったのにってどんな気持ちなんだろう。人間の卑しさ、醜さ、残酷さを一度にぶちまけられたみたいだ。そうさせてしまう時代が悪いのかもしれない。でも飢えのために人を食らってしまうことこそが哀れさなのかもしれない
追い詰められた人間は獣になる。でもそれでも生きていくのが人間なのかもしれない -
2012年読了
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驚異的な言語習得能力。
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生まれたのは親と言うものがいたからかもしれない、だが、アシュラが生き延びたのはアシュラ自身の生命力の強さであり、アシュラには親の手を借りたと言う事実がない。親がきちんと自分を育てようとしてくれていれば、アシュラは阿修羅となって生き延びる必要がなかった。愛されないと生まれて来ただけでな人間にはなれないんだなぁ…父親に叫ぶアシュラの「なんで生んだ」言葉は正当なんだよ…。アシュラが自分の力で生き延びたからこそ、親を許せ、許さないとお前が辛い、と言う事も言える時が訪れている…アシュラが一人で生き延びた事に対して、誰かが彼に償わずして、アシュラに人間らしく許してやれ、と言うのは酷だ。
「にくい」と言いながらそれでもアシュラは「強い」が為に苦悩する。お前の方に許してやれる権利がある、と言う様に…偽善だ、そんな事を言うだけなら誰にでも言える、と思う先に法師がいる。アシュラに解らせる為に、考えさせる為に、法師はアシュラにも解る方法で示す。
飢えに接した事のない現在社会の人間が如何に色んな事を複雑にして、それによって人間の根本を見失っていると言うのが自分の身に置き替えてもよく解った作品だった。
あとがきに同作者の『博愛の人』と言う作品があり、ここで終わった本作を掘り下げた作品になっていると言うから、こちらも読んでみたい。 -
作中に描かれるような極限に不条理な環境においても、それでも人は生きてゆかねばならない。
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果たして救いはあったのか
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いやこれまた大変な傑作。俺は好きダギャ。