ステイ・ゴールド (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2006年4月7日発売)
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本 ・本 (164ページ) / ISBN・EAN: 9784344407770

感想・レビュー・書評

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  • 中々よく練られた話だったなと思いました。ささっと読めます。引き込まれるって意味で。

  • 【読間】
    和製「スタンド・バイ・ミー」だとか。
    裏表紙の煽りにつられて購入。役3分の2時点。

    ↑の雰囲気は、十分に伝わる。文体に若干の読み難さはあるし、細部にツッコミどころもありはするが、今のところは“面白い”。

    実は漫画原作映画のノベライズだと知り、読了前にも関わらず映画作品の情報をチェックしてしまうくらいには!
    (結末ネタバレ的な部分は読まないよう注意しつつ)

    ブクログの平均評価が低めなのは気になるところだが、続きに期待。


    【読了】
    うん、面白かった。
    ストーリーには文句無し。素直に感動できた。

    本家「スタンド・バイ・ミー」で感じた・・・
    懐かしさ ノスタルジー 友情 現実の無慈悲さ 時の流れの残酷さと不可遡性、そして、それでも(それだからこそ)「前を向いて歩こう」と思わされるあの感じ。

    しかし、やっぱり納得いかない点がいくつか。

    ●語りの視点
    ・・・成長したヒロインによる“小説の習作”であるという設定を考慮しても、語りの視点があちこちに飛びすぎて読みにくいことこの上なかった。

    ・・・同じく「自分たち3人以外の行動や思考は、あくまでも自分の想像・創作だ」という前置きはなされてはいるが、そういう描き方をされた分、余計に「小説家志望者の作文」的な雰囲気を醸し出してしまっていたのが残念。
    「なんで、彼らがそんなこと考えてると分かったの?」
    「彼らの過去って、どうして知ってるの?」
    「後から聞いたの?」
    ・・・と。“想像・創作だ”と前置きされてもなお、ツッコミたくなり過ぎる。。

    ・・・それならば、いっそのこと「神の視点(筆者の視点)」での三人称描写の方がしっくりきた気がする。



    ↑で書いた、「ブクログ評価が低いわけ」も、そこの辺りにあるのだろうと、想像する。

    だって、物語自体は、とても素敵だったのだもの。

    ★3つ、7ポイント。
    2016.03.03.古。

    映画のキャストに、若かりし頃の深津絵里の名があるではないか。映画レビューでは、彼女の演技力を絶賛する声がちらほらと。。。。

    映画版も、観てみたいな。

  • 小学校六年生の修学旅行に出発した真琴、理沙、麗子。クラスのみんなが揃っているはずのバスに、親友の奈美だけがいない。ただ遅刻しているだけ、と思っていたが、現地に着いて引率の教師たちは奈美が自殺したことを知らされる。麗子たち三人は教師たちの会話を盗み聞きし、宿泊所を抜け出すと電車に乗り込む。最初は東京へ向かうつもりだったが、途中、真琴が奈美から聞いた、分水嶺の伝説の水源地に向かうことにする。そこで永遠の友情を確かなものにするために。

     初めて野沢尚さんの作品を読み切りました。
     表現がやはりとても美しい。。。印象に残る文章描写がたくさんありました。紅葉の色、水の煌めき、少女たちの息づかい。瑞々しさが随所にある、夢の中の清らかな記憶。

     ただ、ちょっとタカバヤシ先生たちと切れ切れに話が繋がるあたりがちょっとしっくりこないかな? 視点が変わるからそう思うのかしら?
     また奈美のことがまだよく解らないです。それまでの四人の繋がりが今一つ。個々人のエピソードがもっと盛り込まれていたら、と思います。
     とてもいいのだけれど、どこか残念な感じが残ります。。。

     それにしても、これから野沢尚さんの新作が読めないのだな、と思うと本当に悲しい。。。

  • さらさらと読めた。

    うーん、3人がそこまで奈美に執心する魅力がよくわからなかったからか、あんまり入り込めなかった。

  • 友の死をきっかけに彼女が語ったという伝説を求めた少女達の小さな冒険。この作品で卒業制作Aがもらえるかはわからないが、思い出話としてはいい。

  • 中篇。
    亡くなってしまったので、おそらく出版されたものと思われます。

    スタンド・バイ・ミーのような世界観の小説です。
    自殺したトモダチへ奉げる小旅行。
    (と言っても、修学旅行を抜け出して、、、)

    野沢氏の作品にしては、背景がにじみ出てくるような感じでもなく、まだこれから脚本が必要になってくる原案のような小説です。

    このように「自殺」をモチーフにした作家が自ら、、、と思うと哀しくなります。

  • ドストエフスキー地獄にはまっていたころ、なんとなく頭をリラックスさせたくて、究極にどうでもよさそうな雰囲気にひかれて購入。野沢版「スタンド・バイ・ミー」とあるように、小学5年生が夏休みの読書感想文に用いそうな本です。

  • 友人の死をきっかけに、その友人が教えてくれたという
    「伝説の雫の話」を追求すべく、小学生3人の女の子が旅に出るお話。

    ”川をどこまでも上流に登っていき、岩の間から湧き出している
     何も混ざっていないきれいな水を飲めば、友情は永遠になる”
    という伝説は果たして本当なのか。

    一見『スタンド・バイ・ミー』のような冒険ストーリーにも思えますが、
    小学生にして、友人の死を目の当たりにし、
    友人の死という事実と、それを認めたくない自分自身で折り合いを付けていく姿は
    懐かしいような、ずきっと心が痛くなるようでした。

    「スタンド・バイ・ミーに似ている」という一言では言い切れない気がします。

    どうやら、こちらは同タイトルの映画を小説化したものらしく、
    野沢さんの新たな一面を見たような作品だな~と思いました。

  • わたしが、聞いたの。
    っと、言い張るところがよかったです。うそじゃないって。
    さわやかだったなぁ・・と。

  • 他の本と大分印象が違います。野沢さんの作品だ!と思いながら読んでいたので、だんだんあれっ?となってしまいました。最初が面白いので入りやすいと思います。

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