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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784344407916
感想・レビュー・書評
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まず、二十歳でこの文章力と表現力そして、物事に対する姿勢、心の持ち方、捉え方が素晴らしくて、自分が二十歳の頃こんなに深く考えていただろうかと思わされた。二十歳という若さで物事を真っ直ぐに捉えて、自身の中で一つ一つ消化したから出てきた考え、感情だと思った。
世界を知るということは人と繋がることだと改めて教えてくれた。
文中にあるインディージョーンズの舞台になった世界遺産ペトラを絶対に見ないと後悔すると進められて、彼は「今ここでしかできないことをやるべきだ」「今自分が一番やりたいことをやる」自分が何を食べたいか、やりたいかわからない人はみんながいいって言うことをものを取り入れてひとまず安心して、満足する。
まさにこういう日本人が多いのではないかと心に刺さった。自分が何をしたいのかわからない、誰かがいいという、評価の良いもの、情報過多の社会で、自覚なく踊らされ、自分を見失っていく。
彼を見て、もともと持っているものもあるが、自分の軸は外に出て身を持って感じて、経験して形成されると思った。それが後悔しない自分らしく生きる人生になっていくんだと。
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最初は普通の感覚だった学生が世界を経験するうちに、だんだんぶっとんでいく様子が面白いです。ここには、魂を揺さぶる何かが確実にありました。
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感想:タイトルに惹かれ購入。文庫本で一気に引き込まれるように読んでしまった。
大学在学中に休学して世界を旅した著者。書かれていることがものすごくリアルで、実際に旅をしてそこにいるかのような感覚になる。良いなと思ったフレーズがたくさんありすぎて、選びきれない。
世界に出て視野が広がることなど、言葉にするのがなかなか難しいことをうまくまとめているのも魅力の1つ。
話の中で、"目に見えないモノ"の話が出てくる。要は起こった出来事そのものを描写するのではなく、その出来事から自分が何を感じ、何を考えたか。
この本が抜群に面白いのは、様々な国の様々な出来事そのものが面白いだけでなく、著者がまさに"目に見えないモノ"を存分に書いてるところ。そこにこの本の価値があるし、「流学」と言われる所以である。
旅の最後のオチも完璧。個人的にはアフリカのキリマンジャロ登山のパートが最も好き。いい意味で、他人様が読むような文章になっていなくてすごくリアル。
"本当に大事なものは目に見えない。"
このフレーズに少しでも惹かれたら絶対に読むべき。 -
最近、若い人の間では、バックパッカーとして世界を放浪することが一種のステイタスとなっているように感じます。
それがどうも「旅をしたことがある」という肩書きに憧れているだけのような気がして、胡散臭いなぁ、本当に世界に興味があるわけ?と、勝手に思っていました。わたし、ひねくれているなぁ…
でも著者の岩本さんはわずか20歳ながら、とても頭が良く感性が鋭い。目を背けたくなることにもチャレンジし、その度にいろいろ感じて大きく成長していく姿がとても興味をそそり、
ページをめくる手が止まりませんでした。
「百聞は一見に如かず
一見も体験には如かず」
という、彼の身をもって出た言葉はとても刺激的で、
なんだかどこかへ行きたくて
知らないものを知りたくて
うずうずしてきます。 -
"同じ大学生なのにこんなスゲー奴がいたのか!"
そんな衝撃を受けた。
著者のモノの観方とか感性、それからズバ抜けた行動力…それらすべてに驚き、感動した。
"俺もこのままじゃいけない!"
そう思わせてくれた本。 -
最高!!外に飛び出したくなる本。20歳の普通の大学生が1年間休学し、「学生」という身分を片手にバイトで稼いだ200万を背負い「流学」しに世界中をまわった話。国際ボランティアなどにもふれている。
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生きる元気が出た。目的意識を持って生きる事の大切さ。
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これは「流学」なんです。
僕は今、「世界」という名の学校で学んでいるんです。
出逢うすべての人が先生で、すべての体験が、一生使える僕だけの教科書になっていくんです。
p.54 l.1-4
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大学を1年休学し、
アジアーアフリカ、そしてオセアニアを放浪、あらため流学した体験記
まるで自分までその国に行ったみたいに
世界を楽しみ、悲しみ、感動した気になれた
だけど、
世界は体験した者のみぞ知る学校
この本から感じられることの
何倍も何百倍もの価値ある体験をしたんだろう
私も世界を学校に
出会う人すべてを先生に
そんな人生を送って生きたい -
何度も読み返してる。いろんな事に気づかせてくれた本。子供が高校生になったら読ませたいから手放さない本。
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『文献渉猟2007』より。
岩本悠の作品





