スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 4078
レビュー : 449
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408203

感想・レビュー・書評

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  • すごく雰囲気の好みな本だった。
    ふんわりした言葉に包みながらも、やってることはかなり互いにゲスい。
    なのに、どちらの気持ちも分かるのは何故だろう。それが恋なのかもしれませんね。

  • 「二匹のごりらにさえなれないなら、それはやっぱりソラニンだわね」

    不思議なことに、瑠璃子にはこれが、自分と津川だけの、ごく個人的な出来事にすぎないことがわかった。聡にも、黒い長い髪をした津川の彼女にも、何の関係もないここだけの出来事。

    秘密を少し持つ方が物事はうまくいく。

    これ以上望んだらあなたを失うかもしれないと思う恐怖なんて、あなたにわかるはずがない

    「なぜ嘘をつけないか知ってる?人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに。」

  • 瑠璃子は気づいているのか?
    恋の原動力ってすごいと思った。
    守りたいから嘘をつく、なるほど。

  • キレイに書かれた恋愛小説。
    世界観や話の流れは私好みで、どうなるのかなと思って読み進めた。
    結局どうなるんだろう?とモヤモヤが残る結末が残念。

  • 面白かったです。
    人は守りたいものに嘘をつく。甘くも小さくもない嘘、でしたが。
    そして、淋しさは自分が一人で対処すべきもので、誰かに救ってもらえる類いのものではない…ここが、心に残ります。
    江國さんの描く結婚生活は、結婚って何だろう、と思うものが多いです。
    瑠璃子も聡も、外に恋人はいるけど、ふたりの家に帰ってくる。
    春夫はそうでもないのですが、しほがあまり好きでないのはわたしが女だからこのポジションの人が嫌なのか、と思いましたが、同じ江國さんの「落下する夕方」の華子には惹かれるので、単にあざとさも覚えるこのキャラの女の子に危険を感じているだけなのかもと思いました。
    この夫婦は夫婦であることを守れたかなと思います。トリカブトの出番はあったのだろうか。

    映画は中谷美紀さんと大森南朋さんが瑠璃子と聡らしいので観たくなりました。

  • 結婚生活3年目の瑠璃子と聡。
    特別仲が良くも、悪くも無く、変わらぬ毎日が流れていく。
    そんな中、それぞれ、夫とは、妻とは、違う相手と恋をすることになる。

    *****

    「浮気をしたら、私はその場であなたを刺す」と宣言したことがあるくらい、ある意味、聡に執着している瑠璃子。
    ただ、ある日出会った男性、春夫の前でと聡の前でと、熱っぽさというか、違う。

    「会いたかったわ」
    言葉が勝手に口をついてでた。

    「会いたかった。すごく会いたかったわ」
    予想外の出来事から、気持ちがあふれでるシーン。

    基本ぶれない女性の雰囲気だけれど、春夫との恋により、いくらか調子が狂わされているような。

    瑠璃子より狂わされているのは明らかに聡?
    恋にどんどんうきうきしていく聡と、静かに自分の恋に見切りをつける瑠璃子の対照的な姿が印象的でした。

    後半の方は瑠璃子を棚に上げて、「聡のバカ!」と何だかイライラしてしまいました…。
    可愛らしいしほに惹かれるのは分かるけれど、結婚までしたくせに何なんだ!って。
    恋と愛は別なのでしょうか…。
    不倫、浮気、ではなく、あくまでも“恋”としてそれぞれのストーリーが進む。
    この夫婦のラストの後も、何だか気になる。

    久々に江國香織作品を読んだのだけれど、面白かった。

  • 文字の並びが綺麗。何度も読み返したくなる本。

  • W不倫。潔癖の私からしたら、なんだか汚い、の一言。終始あんまりいい気分ではなかったけれど、文章は分かりやすかったので読み切りました。
    スキー場に旦那と言って違う男とヤルとかないわ・・(笑)こういうシチュエーションに萌える方もいるのかな??・・・ヽ(;▽;)ノ

  • 不倫ものには共通して言えるのだが、容認はできない。
    ただ、この本はどこかその空間に引き込まれる。その表現力はさすが江國さんだと思う。ドロドロしていなくて、キレイにまとめられている(でも、そもそも不倫の時点でキレイ事ではない、という矛盾)

  • ゆるゆると、通勤電車の中で読んでいました。
    不実で狡い、愛の物語。
    容認はできなくても、理解はできてしまう。

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著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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