スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 4079
レビュー : 449
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408203

感想・レビュー・書評

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  • 結局、男は束縛を拒む生き物、女は束縛を好む生き物なのかなと思った。

    嘘は、大切にしたい関係性でつくもの、という考え方には、大人になった今なら納得できる部分もある。

    何が嘘で、何が真実なのか。
    自分の気持ちは、一瞬にして、嘘が真実になり、またその逆もあるのだと、瑠璃子や聡の心の動きの描写を読んで思った。

    夫または妻への愛情と、愛人への愛情。
    どちらも、その瞬間瞬間には、嘘ではなく、真実なのかもしれない。

  • なんとなくわかるような気がする話だった

  • 初読のときは救いがない2組だな、と思ったけど、
    もういちど読んでみれば、幸せな2人の話だった。

    2人は守りたいものに嘘をつくのだ。
    話が噛み合わなくても、長らく体の交わりがなくとも、
    そういったものはすべて春夫としほに外注し、
    2人は2人の良いところだけを、大事にしていくのだ。

    スイートな別の記憶、これは何の後ろめたいことのない、
    ただの分業なのだ。

    ただし、その手段が目的にすり替わってしまったときには、
    それはもうトリカブトしかないだろう。

  • お互い相手を大切に思っているからこそ、傷つけることが怖くて本気でぶつかり合うことができない。
    「なぜ嘘をつけないか知ってる?人は守りたいものに嘘をつくの」

  • キレイに書かれた恋愛小説。
    世界観や話の流れは私好みで、どうなるのかなと思って読み進めた。
    結局どうなるんだろう?とモヤモヤが残る結末が残念。

  • 不倫ものには共通して言えるのだが、容認はできない。
    ただ、この本はどこかその空間に引き込まれる。その表現力はさすが江國さんだと思う。ドロドロしていなくて、キレイにまとめられている(でも、そもそも不倫の時点でキレイ事ではない、という矛盾)

  • 2018/02/02

  • 結構ストーリーだけ見ると、ありえなーいって感じですが、すごく綺麗に書かれてる
    この映画も観ましたが、やはり、本

  • 似た者同士の居心地の良さを選んで結婚した夫婦が、自身を男としてor女として必要としてくれる人に各々不倫するお話です。

    それは水のように、生きていくために貴方が必要だけれど、貴方はすべてじゃない。不満がある訳じゃないけれど、栄養だって欲しい。

    瑠璃子は春夫の言葉と感情と表情が一致しているところにやすらかさを感じ、聡はしほの言葉や感情、表情が分かりやすいところにやすらかさを感じており、夫婦の互いに欠けている部分を他で補填している。最後は瑠璃子は春夫との関係から足を洗おうとし、対して聡はどんどん足が埋まっていっており、男女の考え方の対比がしっかり描かれていたように思います。

    甘く小さな嘘は、夫婦関係を円滑にするために本当に必要なのか? 分かった時にはきっと、トリカブトはすでに口の中かもしれません。

  • 愛してるけど、好きじゃない。好きだけど、愛してない。

著者プロフィール

江國 香織(えくに かおり)
1964年、東京生まれの小説家。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。2004年、『号泣する準備はできていた』 で、第130回直木賞を受賞。他、山本周五郎賞、中央公論文芸賞、川端康成文学賞、谷崎潤一郎賞など受賞歴多数。代表作として、映画化もされた『きらきらひかる』や『冷静と情熱のあいだ』など。女性のみずみずしい感覚を描く作家として、多くの読者を魅了している。また、小説から絵本から童話、エッセイまで幅広く活躍中。翻訳も手がけている。2019年5月2日、2年ぶりの長編小説『彼女たちの場合は』を刊行。

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