村上春樹 イエローページ〈1〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.16
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本棚登録 : 200
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408227

作品紹介・あらすじ

世界二十カ国以上で翻訳されている村上春樹の小説の面白さとは何なのか?鮮烈なデビュー作『風の歌を聴け』から『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』まで四つの長編を完全読解。詳細な日数表や、図表を使い、親友の"鼠"は最初から死んでいたなど、テキストに隠された"ハルキ・コード"を丁寧に読み解いていくファン必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 基本的には鼠=幽霊説。
    現物語は隠蔽されている、という姿勢は、やはり謎とき的な読解。
    また時代の推移、モラルからマクシムへという社会学的な意見も盛り込まれている。
    意外と、ドラゴン村上がしゃしゃってきて、フォークからポップスへとか言い出して、それがピンときてしまうもんだから、困っちゃう。
    果たして文芸評論って、小説から社会を読むのか、社会から小説をつまみ食いするのか、わからなくなるときがあるが、本書は前者。

    文庫1巻を読んだが、文庫2,3巻は中古で結構高い。読みたい。でも迷う。
    うーん偶然の出会いを待つかなー。
    10年前に買っときゃよかった。

  • ポップスの始まりなんですね。まさにビーチボーイズ。日本におけるポップスの始まりと位置付けると、サザンオールスターズと同質。
    それまでは思想の闘いの物語であったのに対し、プライベートな物語、そして感覚の物語になるわけですね。
    村上春樹のポップスが当たり前の社会で生まれた自分にとって、そのまえの世界が気になる。真剣に、なにかと闘えた時代なのかね。そんな暑い世界があったんだろうね。不思議

  • 2008年11月30日~12月1日。
     なるほど、と思える箇所と「ん?」と思える箇所が混淆している。
     一応全作品を読破しているので、面白いと言えば面白い。再読したくもなる。

  • 村上春樹の小説作品をすべて読破していて初期作品は何度も再読している私だけれど、鼠が『風の歌を聴け』の時点で死んでいたとかいう論など自分とは違う視点の解釈があるんだなぁと感心。いろんな読み解き方があるからこそ春樹は奥深い。初期の作品群大好きなので近いうちに再読しよう。

  • ちょっと細かいところにこだわり過ぎているような感じがする。
    どうも、個人的に筆者の文体は生理的に受け付け難いところがある。
    だからといって、全体的な読み解きが疎かになっているというわけではないのだが。

  • パラパラと読んだ

  •  大学のゼミでの村上春樹研究です。
     でも、中身はまるでオタクww いやあそこまで読み込まなくても、ってかあんまりにもあっさり読んでてすみません、って言いたくなってしまいました。
     1、とあるようにこれは続きます。
     で、1は「風の歌を聴け」から「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」までの初期作品を取り上げてます。
     鼠はすでに死んでいた、とか、羊とはなんぞや、とか、この辺りの村上ワールドにどきどきした人は、間違いなくこれもどきどきすると思います。

     初期は、抽象的な物語が多かったのだけど、このあと「ノルウェイの森」とかのリアリズムに村上春樹はなっていくんだけど、その辺りをどう料理したのか、すごく気になります。
     2は、10月発売、ですか??

     追記
     下にはったのは、全作品集です。
     春樹買うんだったら、これが一番。なぜなら、春樹の単行本、文庫ともに解説もあとがきもなにもないから。この全作品集だけ、春樹が作品にまつわるエッセイを書いてます。これが、面白い。
     このエッセイだけまとめて出してほしいぐらいだ。
     なので、絶対これww

  • あまり読む気はなかった本ですが、たまたま文庫になっているのを見て手に取ってみました。最近では大作家扱いされることも多い村上春樹の初期4作の文芸批評です。

    物語の進行分析など興味を惹くところはあるのですが、全体として魅力に欠ける評論という印象です。もしかしたら村上春樹さんは評論にするのが難しい作家なのかもしれません。例えば柄谷行人の中上健次の批評のように、この本を(また)読ませたいとさせる迫力を受ける批評を村上さんの作品に対しては想像できません。そもそも批評家というものがその存在価値を失いつつあるのですかね。柄谷行人や遡ると江藤淳や小林秀雄みたいな人が今から出てくるとは思えないですしね。高橋源一郎の文芸批評はとても好きですが、また少し色合いが違う気がしますし。

    そのまま作品を読み返した方がよかったかな。
    とりあえず星3つ。

  • すごいすごいすごい

  • 8/30
    物語の期間と、冒頭で宣言された期間に齟齬が生じるのは、もっと別の大きな仕掛けがあるからじゃないだろうか。

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著者プロフィール

加藤典洋(1948・4・1~2019・5・16) 文芸評論家。山形県生まれ。1972年、東京大学文学部仏文科卒。国立国会図書館勤務、明治学院大学教授、早稲田大学教授を経て、2014年、同大学名誉教授。85年、最初の評論集『アメリカの影』刊行。97年、『言語表現法講義』で新潮学芸賞、98年、『敗戦後論』で伊藤整文学賞、2004年、『テクストから遠く離れて』『小説の未来』で桑原武夫学芸賞を受賞。主な著書に『日本風景論』『戦後的思考』『もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために』『9条入門』『完本 太宰と井伏 ふたつの戦後』『大きな字で書くこと』などがある。

「2020年 『村上春樹の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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