アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1996
レビュー : 300
  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408357

感想・レビュー・書評

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  • たった80ページなのにずっと読めずに積んでいたこの文庫。本棚整理をしていたら突然「読まなきゃ!」と感じて読み終えました。じんわりとあたたかくシンプルだけど色々つまっている。

    心の安心や安全は大人にだって必要で、大人だからこそゆっくり休んで心の穴をうめる期間が必要な場合ってあると思う。

    愛する人の変化がこわい
    自分の人生で自分の遺跡を自分で作っていかないといけない
    …という部分に共感してしまった。

    日常のあれこれやその人が起こす行動にイライラしたりするけど、こういう感情だって出会えてからこそ、お互いに生きているからこそなんだよね…と、しみじみ思ったのでした。尊い。

  • 不思議な世界に入り込んだような、それでいて読み終わって幸せな気持ちになった。
    掴むことのできない、はかないものを美しく描き上げている。

    奈良美智さんの絵がよく似合っている。

  • H29.5.6 読了。
    飾らない自分で居られるユリさんのような人に出会ってみたい。

  • 初めから胸が揺さぶられるフレーズが多く、引き込まれた。読み進めるのが全く苦にならず、どんどんと読み進められた。心の揺れが繊細で、抽象的な世界観で、読む人に柔軟に寄り添ってくれそうだ。
    話が短いのですぐ読み終わるが、残しておきたいフレーズで溢れていて満足だった。
    父の生き方が切なかった。染みた。

  • 短くてあっという間に読めちゃったけれど、こんな薄い本になんか、やられた。ページをめくりさえすればこんな世界が広がっているんだな。持ってるだけで、読んでいなかった宝の持ち腐れがまだまだたくさんあるんだよな、本と一緒にいると。

  • アルゼンチンババアと呼ばれる女性と、母亡き後に彼女と暮らし始めた父と、その娘の交流の物語。
    人は、好きな人がいつまでも元気で死なずにいますように、という祈りを込めて遺跡を作るという部分がなんだか好きだ。
    色鮮やかで、でも爽やかで、透明感もあって。
    それにしても家族(僅かな親族も)以外が出て来ない話だ。今まで読んだよしもとばなな作品、割とそんな感じかも。

  • 読み始めたら一気に読んでしまった。
    ばななさんの文章は、あたたかくて、優しくて、そして隙がない。
    読みづらくて引っかかるところが無いからすらすらっと読んでしまえるんだけど、心の深いところに、じわ~っとあたたかさが広がってくるような感じ。

  • 喪失と愛、家族、緩やかな日常を描いたはなし。

    人が死ぬ前に、私たちが既にその人を殺している(施設に入っているところを想像するetc)というくだりにはハッとしたな。

  • 人の生と死が物語の根底にあるのに、死に必要以上の重みをつけず、
    悲しみをふんわりとあったかい毛布で包み込むような寛容さが
    とても心地よくてステキな1冊でした。

    買ったまま何年も自分が読みたいっと思う瞬間を待っていたけど
    今出逢えてよかったと心から思う出逢いでした。

    あっかいココロをたくさん持ってるアルゼンチンババアことユリさん。
    映画もぜひ見たいと思いました。

    • kuroayameさん
      あやたんのレビューを拝見させていただき、本当「実際に映像で観てみたい」とおもいますよね♪。
      あやたんのレビューを拝見させていただき、本当「実際に映像で観てみたい」とおもいますよね♪。
      2012/10/24
  • 街で変わり者と噂のおばさんのところに自分のお父さんが出入りしていたら、わたしなら必死で止めるだろう。体裁と人の顔色ばかり気になるわたしは、死んだお母さんが不憫なのと世間への恥ずかしさが先立って、相手の人柄をきちんと見られないかもしれない。
    でもこの物語にでてくる人たちは、そんな気持ちを一瞬で克服してしまう。それは、ゆりさんがあまりにも純粋で優しく自然体で、周りの目なんてどうでもよくなってしまう力を持っているから。
    少し不思議な、居心地のよい空間を描いた物語。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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