捲り眩られ降り振られ (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎 (2006年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784344408753

感想・レビュー・書評

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  • ギャンブルでもなぜ競輪にハマるのか。それは人間を推理するスポーツだから、面白く、楽しく、自分との対峙の場が持てる。モノ任せではなく人間ドラマだから良いのだと。 人を知り、ものを知り、勝敗の確率と推理を味わえる、だから推理小説・作家関係者にファンも多いのか。作家たちの実体験あってこその生の声がなんとなく心に響く。

  • この人がギャンブルで失ったお金は競輪だけでも10億近くに上るそうですが、それと引き換えにして得たものはこういう『男の矜持』や哲学なんだと思うと、感慨深いものを感じます。





    正直、何回も笑いが止まらなかった。どうも、僕の笑いのツボは、
    「カネによって炙り出される『人間の本性』に悲喜こもごも」
    というのらしい。

    白川道先生は、競輪だけでも10億近くを注ぎんでいるという。古今東西、ギャンブルというのは『命の次に』大事なカネを賭けあうところで西原理恵子師匠に言わせると
    「カネの盗みあいに仁義もへったくれもあるか!」
    というもので、白川先生は若いころからどっぷりとあらゆるギャンブルに身を浸していたというホンモノの無頼派作家であるが、自身のギャンブル人生で培った『借金術』を駆使し軍資金を作ってバンクにすっ飛んで行って、途方もない金を賭けて儲けては吹き飛ばして知人や出版社に借用書を書く白川道先生。その借用書は
    『回収不能の白川ペソ』
    と呼ばれているとかいないとか。

    そして、伴侶である中瀬ゆかり氏の人脈を駆使して招待されるゲストも豪華な作家が勢ぞろいで、小川洋子、歌人の俵万智、はては北方謙三先生と多士済々である。

    彼らに白川道先生が一から競輪をレクチャーしながらレースを展開していく。僕がこれを読んでいるとき、偶然見ていた深夜番組で競輪の特集が組まれていた。
    『一回バンクに足を運んでみようかな…。』
    と番組を見ながら思っていると、頭の後ろから
    「アリサカくん。キミはいったい何を考えているんだい!そんなふざけたこと考えていたらあとでキミ、お仕置きだよ。」

    と言う知人の声が聞こえてきたので、そういう不埒な考えはすぐさま放擲することにしました。まる。

    ※追記
    白川道先生は2015年4月16日、大動脈瘤破裂のため東京都内の病院で死去しました。69歳でした。この場をお借りしてご冥福をお祈りいたします。合掌。


  •  いい人、大好きです。

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