- 本 ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344408814
感想・レビュー・書評
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内容(「BOOK」データベースより)
フィリピンから出稼ぎで来日した娼婦・マリア。彼女を愛した榎本は実業家・木村秀夫に脱税の手助けをさせられていた。木村はかつて自らの犯した父殺しの罪に怯えながらも成功した在日韓国人だった。豊かな暮らしに執念を燃やす二人に残酷な運命が襲いかかろうとしていた…。異邦人を受け入れない日本を描く「断層海流」の続編、待望の文庫化。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
P374
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「断層海流」の続編。
マリアと木村のその後の話が続く。
逃亡中のマリアは、夜の世界でしたたかにのし上がりつつあるが、木村はかなりヤバくなってきました。
下巻の展開が気になる! -
初めて読んだ梁氏の作品。内容も終わり方も暗くてヘビィなのに、それをあまり感じさせない。なんか不思議な感じ。
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マリアの話と木村の話の2つの話が交互に進んでいく。いつつながるんだろうと思っていたが上巻ではつながりはなかった。
木村は韓国人であることを隠して事業を成功させていく。娘が結婚することになり婚約者が朝鮮人とは結婚できないと婚約破棄したことで自分の父親が韓国人であることがわかる。日本国籍だが日本人でもなく韓国人でもない娘の葛藤、娘は韓国人として韓国姓を名乗っていこうと決めたところで話はおわった。
大して面白い話ではないけど読むことはできる。日本という島国だからか日本人以外に対して差別があるのだとわかってはいるけど「朝鮮人」という呼び方にも差別なんじゃないのかと考えさせられた。
大して詳しい話を知らないくせに「朝鮮人」と見下す思いはどこで受えつけられてしまったのか。などなど思いがめぐった
著者プロフィール
梁石日の作品





