哀しい予感 (幻冬舎文庫)

著者 : 吉本ばなな
  • 幻冬舎 (2006年12月1日発売)
3.72
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  • 本棚登録 :1150
  • レビュー :85
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408951

哀しい予感 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 悪い意味でマンガちっく。
    作者の文体が好きなんですが、今作の文章は他作品ほど洗練されていず感銘を受けるフレーズはありませんでした。

    キャラクターは皆、相手の思考や感情をすべて「知っている」体で話が進むので、一個人ではなく機械的にあらすじをなぞらえていくだけの装置かのようでした。
    相手の考えていることがわかる・知っているというのは親密さの現れですが、今作のようにこうも始終どのキャラもテレパシーでも使ってるかのように他人の思考を読み取る展開の連続だと、親密さの表現ではなくご都合主義、個人同士のコミュニケーションが描けていない、心理描写がヘタという印象を抱かずにはいられません。

    設定自体は使い古されたマンガみたいな話なので、文章や心の機敏の描写のほうを期待していただけに残念。

  • 言葉の選び方が凄い作者だなと感じた。
    キッチンも読んでみよ。

  • 吉本親子の対談を読みましたが、ばななさんの描く世界は「好き」という場だ、とお父様が指摘していました。

    それを読んでからこれを読むと本当によくわかります。
    現実世界では絶対にありえないけど、「好き」という場。

    それぞれが絶対に信じていて、絶対に好きで、
    ほぼ完全に理解し合っている。

    不安定で悲しみ漂うところ、も含めて、読んでほっとしました。

  • 優しい家族の中で過ごしながら、なぜか子供時代の記憶がない主人公の弥生。彼女はよく家出をする。それを見守る父母と弟。彼女がおばや弟とのふれあいを通じて記憶を蘇らせてゆく。その過程での心のひだを鮮やかに描いている。情景も心理も描写が美しく、登場人物がみな真剣に前向きに、また個性的に生きる人たちなので読んでいて安心できる。ただ読み終ってから、この小説にテーマがあるとすれば何なのか?と不思議に思った。恋愛?人生?旅?自由?信頼?記憶?サイコロジー?

  • 吉本ばななさんのえがく人と人の心が繋がる瞬間
    この本はそれを強く感じます

  • 読書の面白さを感じ始めた頃
    初めて胸にくる何かを強く感じた本

    数十年ぶりに再読

    やっぱ好きだにゃ

  • あとがきを読んでいると、20年以上も前に書かれた小説でした。
    なのに、全く古さを感じさせずに、本当に情景がありありと想像できる。
    そして24歳という若さでばななさんの素晴らしい感性が散らばってる事に驚きました。

    「ああ、ほんとうに、わからないままでいいことなんてひとつもないのだ。」

    焦点がしっかり合っていて、しなやかな強さ。尊敬します。

  • 20170623

  • 個人的に、吉本ばななの作品で一番好きです。何度も読み返して、何度も彼女たちを好きになる。全体を通して柔らかさがあって、それでいて暗いところをぽーんと急に、本当に何でもないことみたいに小出しにしていって、そしてひとつずつ解決しようとして動きがある。何より、彼女たちの性格が好ましく感じて、堪らなくなる作品。人の強いところと弱いところは、見方によって変わるし、読み手の感覚で誰に感情移入するか変わってしまう。それがまた、読み返して楽しい。吉本ばななの昔の作品が好きな人には、是非お勧めしたいです。

  • 淡く思い出される両親と姉と過ごした過去。私と叔母の関係。私と弟の関係。ひとつひとつの風景が切なくて綺麗で淋しくなります。

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