- 本 ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344408999
作品紹介・あらすじ
当麻鉄彦は、大学病院を飛び出したアウトサイダーの医師。国内外で腕を磨き一流の外科医となった彼は、琵琶湖のほとりの民間病院で難手術に挑み患者達の命を救っていく。折しも、大量吐血して瀕死の状態となった「エホバの証人」の少女が担ぎ込まれる。信条により両親は輸血を拒否。一滴の輸血も許されない状況で、果たして手術は成功するのか?
感想・レビュー・書評
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漫画『メスよ輝け』を読んだのはもう随分昔。懐かしがりながら、活字で読んでみる。神の手と正義の心を持つ当麻外科医。まわりの外科医がダメダメで今の時代には存在不可能。まだまだ続くのでボチボチ読んでいこう。
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古本屋で纏めてあったので取り敢えず1-3の3冊を購入。医者が書いた医療の本だが、熱い人間ドラマでも無く、医療技術の頂点を目指す内容でも無い。「泣くな研修医シリーズ」に近いかも知れない。
とにかく主人公が淡々としている。外科手術医として高名な医師の後継に望まれても、別な世界を求める。招聘されても医長を望まず副医長となり、また敵対している相手の失敗でも責めていない。目指すのは僻地医療で何でもできる医者。著者の現在を調べると、確かに淡路島の診療所にいる。高度に専門化した現在の医療とは一線を画している。
ただ、最後の章は疑問を残した終わり方で、次の本に続けさせる工夫がされていて読まざるを得ないのがズルい。 -
2025.2.19読了。
図書館で借りると急いで読まないと!という思いに駆られるのがちょっと辛いけど、
これは面白くてすぐに読んでしまいました。
当麻鉄彦…背も高くて顔も良くて腕も確かでその上性格も良い。こんなお医者さん見たことない笑
で、映画では堤真一さん、テレビではタッキーが演じたらしい。
うーん、堤真一さんの方がイメージに近いかな。
途中は専門用語だらけで、このまま続くのか?とちょっとしんどかったけど、当麻様のゴッドハンドが冴えてきて、途中からどんどん面白くなって…
気づいたら夜中の3時に読み終わってました。
最後、渡辺大知君のような正義感が強くて、でも押しが弱くて損な役回りをしてしまう青木君が倒れて………
もうすぐに図書館に行くしかない!GO!! -
当麻の勤勉さと琵琶湖近くの病院に赴任したところまで。
エホバの証人の手術や近江大学から来た野本との対立が描かれる。 -
1巻完結と思っていたので最後の展開にはちょっとびっくりで早く続きを読んでみたいです。
当麻という医師がどれだけすごいのか、それがさらにわかっていくストーリーかな -
久し振りにBook off で題名に惹かれて買った一冊。
面白いじゃあないか、『当麻鉄彦』。大門未知子を彷彿させるが、オペシーンが映像じゃないのにドキドキさせてくれる。
しかも最後が2巻に続くときては、2巻も読まんといかん。Book off でまとめて購入しておくべきでした。 -
面白かったです。オペのシーンに引き込まれました。
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医療小説を何冊か読んでいるが、ここまで専門用語が連なる小説は初めてか。
並外れた医療手術の腕を持ちながら、地方の民間病院に赴任するという、医者の理想像とも思える主人公。
そんな彼の生き方の原点には、父の存在があるようだが、彼のキャラがすんなりとは立ってこない。
シリーズで刊行されているようなので、続けて読めば、そこら辺ははっきりするのだろうか。 -
自分が外科的オペを施すような病になった時、当麻鉄彦のような医師が身近にいたら、どんなに心強いでしょう。
数ある医療モノの小説の中で、著者のように実際に手がけたオペが6000件を超え、今なお現役でいる医師の小説は、手術シーンに臨場感とリアル感があります。
術例解説や術野の医学専門用語がやや難解ですが、本書を読むことで、いつか患者側になる私たちに多少なりとも医療知識を与えてもらえることは嬉しい。特に、腕の悪い医師が誤診やオペの失敗で患者を危ない目にあわせている様は、多分日本のあちこちの病院で起こっていることなのでしょね‥。そんな告発もこの小説には含まれています。
米国で最先端の肝移植の実践を積んだ当麻医師が、なぜ日本の地方病院にUターン就職したのか、今後が楽しみな第一巻。近日映画化。
著者プロフィール
大鐘稔彦の作品





