Q&A (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 4532
レビュー : 584
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409361

感想・レビュー・書評

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  • あの事故に関係した人たちのその時の心理、心の闇。
    その場にいた被害者だけではなく少しかかわっただけでも心に受ける傷。
    タクシー運転手の話は怖かった。なぜ事故が起きたのか。
    Q&Aのみで物語が進行するのも面白かった。

  •  対話のみで構成されているのでとても読みやすかった。藪の中方式のミステリーで、明確な答えはなかった。普段行くイオンやアピタでこんな事件があったらと思いをめぐらすと、大都市ではないのでそこまでのパニックは無さそうだ。でも子供が儀背になるのはとても困る。

  • 以前に読んだことがあったような?
    気がしたけれど、まったく記憶になかった。

    「集団心理」をテーマにした、ミステリー、あるいはホラー。

    【Q】問う人と【A】答える人で進行するのは面白いが、伏線と思える証言がいくつかあってもほとんど繋がらずに結末を迎え、「それで…?」だ。
    本当はもっと長くなる話だったのだろうか?

    こういった事件があると、こういったことを考える人達がいるんですよ、というのをとりとめなく書いたような感じだ。

    素晴らしい評価のプロの書評を見かけたが、結末があれでは、私に訴えるものはない。


    以下、【Q】と【A】のまとめ(ネタバレ含む)

    1.【Q】質問者
     【A】笠原久芳(38)東都日報社会部記者、警視庁担当サツ回り
     Mには姉夫婦が行っていたかもしれない、スクープをとるため自転車でMに駆け付けた

    2.【Q】質問者
     【A】外岡淑子(41)都内の商社事務
     Mには買い出しに行った、セミを喰らう紳士の夢を見る、異様な雰囲気の老夫婦を目撃した

    3.【Q】質問者
     【A】内田修造(71)年金生活(元精密機器メーカー技術者)
     Mには孫と使う工具を購入しに行った、死(恐怖)の臭いがした、何かを撒いた若い男を目撃した

    4.【Q】質問者
     【A】麻生沙耶香(小6)
     Mにはソフトボールのチームでランチに行っていた
    、男はみんな変態

    5.【Q】質問者
     【A】田中徹也(39)弁護士
     Mの顧問弁護士をしていた、監視カメラの映像を通しで確認した、視線の先が気になる、元妻が犠牲になった

    6.【Q】Aの友人
     【A】脚本家兼放送作家(40代?)
     Mのそばのアパートで執筆をしていた、ここだけ電波が入らない、蟻の話、白い家の夢を見る

    7.【Q】Aの詐欺被害者の娘の友人(ジャーナリスト?女性)
     【A】連絡会に住居を提供している女性
     Mで義母を亡くし娘は奇跡の生還をした、投資詐欺?、寺を買い取り娘を代表にする

    8.【Q】カウンセラー?
     【A】消防士の男性
     Mには消防士として行った、妻と子供3人がいる

    9.【Q】元コピーライター
     【A】旅行サークルの大学生
     Mは間もなく取り壊し

    10.【Q】?
      【A】公務員(PTSDの聞き取り調査をしていた)、現タクシー運転手
     Mは取り壊し中

    11.【Q】ライターを借りた女性(多分2の女性)
      【A】ライターを貸した男性(10のタクシー運転手の友人)
     Mの事件から二年近く後、新しいモールのオープン日

    12.【Q】未来の少女
      【A】奇跡の少女
     Mの事件から数年後

  • 2016/06/30久しぶりに再読。

    最初読んだ時、
    怖い怖い!なんて怖い本を読んでしまったのか!
    と思った。

    何回読んでもやっぱり怖い。
    事件そのものも、
    人というのは、思いもよらない面を持ち合わせているものだと思わせるところも。

    ここで質問してる人がここで答えているとか、
    そういう解説も読んでみたくはある。

  • 話が進むにしたがって、この方向性はどうなんだろうかと、クエッションを持ちながら読み進んだ。作者もどう収束させようか悩んだのではないだろうか。

    村上春樹の「アンダーグランド」が下敷きになっているのだろうが、ノンフィクション仕立てにした恩田睦の狙いが当たっているかどうかは微妙だろう。

    ただそれなりに面白く一気読みでした。

  • あるショッピングモール的な商業施設で死者69名、負傷者116名を出す大惨事が起こったのですが、事故の原因が特定できず、なぜこんな悲劇が起こったのかがわからないという謎の始まり方をします。
    そして、この物語の特徴は、すべて誰かと誰かの質疑応答?問いかけとその答えという形ですすんでいくところです。
    事故にいろんな形で関わった人物のQ&Aを読んでいくにつれ、徐々にあの日何があったかの形がぼんやりと見えてくるのですが、なかなか核心には辿り着かず、そのもどかしさがたまらなく緊迫とドキドキをもたらして、どんどん引き込まれて読んでいきました、途中までは。
    本当に、途中までは、これはすごい本に出会えたなと思いました。
    ただ、後半部分、なんだかちょっと消化不良気味になってしまって、まぁそれでもなかなか面白かったし、ゾっとすること、衝撃を受けることなどあって楽しめたんですが、あと一歩という感じでした。
    とは言っても、途中まであんなに夢中で読めたので十分面白かったです。

  • デパートでの原因不明の事件。
    様々な関係者へのインタビュー形式ですすむ。すすむにつれて事件がおぼろげに見える。見えるだけで、最後までハッキリはしなかった。それぞれのインタビューが少しずつつながっている。

    読んでて、 311の時もこうだったのかなと思った。
    こんな風にみんなそれぞれの人生があって、生きてて、ある日突然崩壊したんだろうな、と思ったらちょっと切なくなった。

  • 踏んじゃったよー地雷。
    前評判何も見ずに読んだもんだから。
    いや、前評判で地雷だと騒がれてても、やっぱり自分で読んで確かめるけどさー。
    もうなんだかやられまくって、逆にテンション高くなっちゃう。
    「お、これ伏線じゃない?」ってワクワクしてても、結局回収されないんだよねー。
    全てのことに答えがなくて、何が言いたいのか何を書きたかったのか全く分からなくて、なんだかほんと疲れた。
    まぁ慣れてるけどさー。
    最近出版されている単行本も、あまり良い評判を聞かない気がする。
    大丈夫なのかなぁ。恩田さん。

  • 題名に惹かれて読んでみた。コールセンターの話かと思ったら、全てが問答形式で語られる物語だった。大型ショッピングセンターで同時多発的に起こった騒ぎでパニックが発生、多数の死者とけが人が出る。

    何がそれを誘発したのか、テロ説・陰謀説・愉快犯説などが様々な人間から提示され、前半はフーダニット・ハウダニット系のミステリーかと思わせるが、その先は解決も謎解きもないまま、エセ宗教など絡んできてぞっとする展開となる。わけのわからない都市伝説的な話であるが、最近小説よりゾッとする事件も多いので、こういうのもありかなと。

  • 2~3年前に、恩田陸さんの作品を読んでた時期があって、買うだけ買って積んでたものが出てきたので、せっかくだし!と思って読み始めた。

    最初は「ある事件」に巻き込まれた人へのいろんな人へのインタビュー形式(まさにQ&A)で話が進んでいって、「どうしてこの事件が起こったのか?」「次は誰?」「この事件の真相は?」って気になりながら普通に読んでるんだけど、半分過ぎてからは「えっ・・・?」「何それ・・・」「どういうことなの?!」ってなってくるという。
    ときどき(「不倫」とか「嫁と姑」とか「介護」とか「ロリコン」とか「宗教」とか)人間のドロっとしたとこが垣間見えて「わあ・・・」みたいな微妙な気持ちになりながらも、物語の終着点がどこなのかが気になって気になって、怖いけど読み進めてしまうような。

    私の理解力が足りないのか、最後まで読んでも真相はいまいち分からなかったなー。やっぱり集団ヒステリーの調査(?)説が濃厚、ということなのかな。
    しかし、こういうことって本当にありそうで怖い。ちょっと背筋が寒くなった。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。2019年秋、石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化。

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