Q&A (幻冬舎文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409361

感想・レビュー・書評

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  • あの事故に関係した人たちのその時の心理、心の闇。
    その場にいた被害者だけではなく少しかかわっただけでも心に受ける傷。
    タクシー運転手の話は怖かった。なぜ事故が起きたのか。
    Q&Aのみで物語が進行するのも面白かった。

  • 2016/06/30久しぶりに再読。

    最初読んだ時、
    怖い怖い!なんて怖い本を読んでしまったのか!
    と思った。

    何回読んでもやっぱり怖い。
    事件そのものも、
    人というのは、思いもよらない面を持ち合わせているものだと思わせるところも。

    ここで質問してる人がここで答えているとか、
    そういう解説も読んでみたくはある。

  • 話が進むにしたがって、この方向性はどうなんだろうかと、クエッションを持ちながら読み進んだ。作者もどう収束させようか悩んだのではないだろうか。

    村上春樹の「アンダーグランド」が下敷きになっているのだろうが、ノンフィクション仕立てにした恩田睦の狙いが当たっているかどうかは微妙だろう。

    ただそれなりに面白く一気読みでした。

  • あるショッピングモール的な商業施設で死者69名、負傷者116名を出す大惨事が起こったのですが、事故の原因が特定できず、なぜこんな悲劇が起こったのかがわからないという謎の始まり方をします。
    そして、この物語の特徴は、すべて誰かと誰かの質疑応答?問いかけとその答えという形ですすんでいくところです。
    事故にいろんな形で関わった人物のQ&Aを読んでいくにつれ、徐々にあの日何があったかの形がぼんやりと見えてくるのですが、なかなか核心には辿り着かず、そのもどかしさがたまらなく緊迫とドキドキをもたらして、どんどん引き込まれて読んでいきました、途中までは。
    本当に、途中までは、これはすごい本に出会えたなと思いました。
    ただ、後半部分、なんだかちょっと消化不良気味になってしまって、まぁそれでもなかなか面白かったし、ゾっとすること、衝撃を受けることなどあって楽しめたんですが、あと一歩という感じでした。
    とは言っても、途中まであんなに夢中で読めたので十分面白かったです。

  • デパートでの原因不明の事件。
    様々な関係者へのインタビュー形式ですすむ。すすむにつれて事件がおぼろげに見える。見えるだけで、最後までハッキリはしなかった。それぞれのインタビューが少しずつつながっている。

    読んでて、 311の時もこうだったのかなと思った。
    こんな風にみんなそれぞれの人生があって、生きてて、ある日突然崩壊したんだろうな、と思ったらちょっと切なくなった。

  • 踏んじゃったよー地雷。
    前評判何も見ずに読んだもんだから。
    いや、前評判で地雷だと騒がれてても、やっぱり自分で読んで確かめるけどさー。
    もうなんだかやられまくって、逆にテンション高くなっちゃう。
    「お、これ伏線じゃない?」ってワクワクしてても、結局回収されないんだよねー。
    全てのことに答えがなくて、何が言いたいのか何を書きたかったのか全く分からなくて、なんだかほんと疲れた。
    まぁ慣れてるけどさー。
    最近出版されている単行本も、あまり良い評判を聞かない気がする。
    大丈夫なのかなぁ。恩田さん。

  • 題名に惹かれて読んでみた。コールセンターの話かと思ったら、全てが問答形式で語られる物語だった。大型ショッピングセンターで同時多発的に起こった騒ぎでパニックが発生、多数の死者とけが人が出る。

    何がそれを誘発したのか、テロ説・陰謀説・愉快犯説などが様々な人間から提示され、前半はフーダニット・ハウダニット系のミステリーかと思わせるが、その先は解決も謎解きもないまま、エセ宗教など絡んできてぞっとする展開となる。わけのわからない都市伝説的な話であるが、最近小説よりゾッとする事件も多いので、こういうのもありかなと。

  • 2~3年前に、恩田陸さんの作品を読んでた時期があって、買うだけ買って積んでたものが出てきたので、せっかくだし!と思って読み始めた。

    最初は「ある事件」に巻き込まれた人へのいろんな人へのインタビュー形式(まさにQ&A)で話が進んでいって、「どうしてこの事件が起こったのか?」「次は誰?」「この事件の真相は?」って気になりながら普通に読んでるんだけど、半分過ぎてからは「えっ・・・?」「何それ・・・」「どういうことなの?!」ってなってくるという。
    ときどき(「不倫」とか「嫁と姑」とか「介護」とか「ロリコン」とか「宗教」とか)人間のドロっとしたとこが垣間見えて「わあ・・・」みたいな微妙な気持ちになりながらも、物語の終着点がどこなのかが気になって気になって、怖いけど読み進めてしまうような。

    私の理解力が足りないのか、最後まで読んでも真相はいまいち分からなかったなー。やっぱり集団ヒステリーの調査(?)説が濃厚、ということなのかな。
    しかし、こういうことって本当にありそうで怖い。ちょっと背筋が寒くなった。

  • 東京近郊の大型スーパーで発生した事件をQ&A形式で明らかにしていくという発想は面白かった。ただ質問に答える人物の描写が中途半端で物足りない部分も。この人物はこんなこと言わないだろう。と思う箇所が少なからずあった。

  • これで読むのは3度目だろうか?
    人格形成という点において、これほどまでに影響を与えられていたのかと実感せざるを得ない。
    そういえば、あの頃は、恩田陸か森博嗣か宮部みゆきか江戸川乱歩であったように思う。何故だか分からないけれど。

    昔の記憶を辿りながらも、やはり、Q&A方式というものは非常に読みやすい。視点がポンポン変わるのに、物語は事件現場を中心に公転しているかのよう。事件と人とが引力によって釣り合っている状態。

    質問者は不特定多数。回答者は特定済み。何が真実なのか?何が原因なのか?裏を想像することは出来る、でも一体それは確実だと言えるのでしょうか?
    この本の中での印象的な台詞で、真実は観測者の数だけある…に近い言葉があったように思う。
    それまでの人生における経験値、生活環境、様々な外敵要因によって人々は成立していることを感じる。それは、もう、無数の可能性、思考回路。一人によって観測点は違う、そこからの推論にも違いがある。

    本当に、人というのは不思議なものである。

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プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。

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