眉山 (幻冬舎文庫 さ 8-4)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 247
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409415

感想・レビュー・書評

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  • さだまさしさんの小説は2冊目。
    ドラマ化、映画化もされているそう。是非観てみたい。

  • 人の悲しみや寂しさの中に潜む大きな優しさ、強さを感じることができる作品です。映画を先に観ましたが、原作も母娘のすっうっと縦に割ったような一本気な性格がよく現れていると思います。思い馳せるものがある人は強いのかもしれません。

    • 嵐さん
      RlKOさんは映画を先に観たのですね。私は原作を読みました。さださんの作品は心に染みますね。機会があったら私もこの映画観てみます。
      RlKOさんは映画を先に観たのですね。私は原作を読みました。さださんの作品は心に染みますね。機会があったら私もこの映画観てみます。
      2015/11/23
    • kakerikoさん
      こんにちは!コメントありがとうございます❀* 繰り返し観たくなる(読みたくなる)良い作品でした (*˘︶˘*).。.: さださんの創る曲も...
      こんにちは!コメントありがとうございます❀* 繰り返し観たくなる(読みたくなる)良い作品でした (*˘︶˘*).。.: さださんの創る曲も心に沁みますね。
      2015/11/23
  • 命懸けで、すれ違う所で泣けた。
    映画も観たが、そこは表現しきれてないから、本がお薦めです!

  • 安定のさだまさし。
    さださんの物語には良い意味で悪人が出てこず、優しい話なので安心して読み進められます。

  • お龍さん凄い人ですね。そんな母の娘咲子は誇り持っていいでしょう。涙腺が弱くて、涙が出てしまう。

  • 道ならぬ恋で産んだ子を、見知らぬ土地で一人育てていくと決意した「神田のお龍」
    一本気で気が強い、その気っ風の良さは男女問わず惹きつける魅力がある。そんな「神田のお龍」が臆面もなく、大好きであったと言い切る姿に、彼女は死ぬまで「女性」であったのだろう。
    どうして彼の郷里に移り住んだのか、何故父親の人柄をを娘・咲子に話さなかったのか、何故献体という選択をしたのか。
    添い遂げることは叶わなかった。けれど、この想いは一生自分の胸の内に秘め、その想いと一緒に生きていく。たとえ、死ぬまで彼と生きる道が交わることはなくても。この「想い」だけが、彼からもらった唯一自分だけのものだから。そんな覚悟を「神田のお龍」の生き様から感じた。

    彼の郷里に移り住んだことも、献体に願い出たことも、何もできない自分からの健気なまでの愛情。
    本当に死ぬ迄恋心と添い遂げるつもりだった。
    それに対して、最期の邂逅では一度たりとも目を合わせない。命をかけて恋と覚悟を貫いていて、なんて美しい人生の幕引きだろう。

    それ程までに愛した人に、目を合わせることもせずに、なんて苦しい恋だったのか。けれどそれが「神田のお龍」の幸せだったのだろう。

    最後の「二本のパイプ」も、とても感動する。
    献体として協力してくれた方々にも、人生があったのだ。人の命なくして、医学の発展はないのだな。

  • 医学科を目指す者にとって少し興味ある内容でした。

  • ⭐️4.2

    この夏、徳島県に旅行に行き、眉山を見てきた。
    昔に眉山という映画があったことを思い出し、小説を読んでみたいと思い手に取った。

    文章もすっと入ってきて、会話も軽快で、それぞれの人柄が掴みやすく、とても読みやすかった。
    母を心から尊敬できる咲子が心底羨ましく感じた。

    登場人物がほぼみんないい人。
    現実的ではないとも思うけど、この温かい世界観が読んでいてホッとできる。

    龍子さんのいさぎよさに心が震えた。

    すれ違いのシーン、ウルッときた。

  • 凛とした素敵な女性とその娘の物語。
    登場する皆が優しく温かな人たちで安心して読めた。
    徳島の自然や阿波おどりの情景も目に浮かんだ。
    最後に載っている解剖実習感想文集の文がすばらしく、調べてみると実在するさださんの友人の医師の方だった。

  • この本を読んで阿波踊りを見に行きました。
    神仏に捧げる祭りではなく、阿波城の築城を祝って人々が楽しむ祭りを許した蜂須賀公。二拍子の鉦の音に合わせて踊る、阿波踊りは私の夏の楽しみとなりました。

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著者プロフィール

一九五二年長崎市生まれ。シンガーソングライター。二〇〇一年、初小説『精霊流し』がベストセラーとなる。『精霊流し』をはじめ、『解夏』『眉山』アントキノイノチ』『風に立つライオン』はいずれも映画化され、ベストセラーとなる。その他の小説に『はかぼんさん―空蝉風土記』『かすていら』ラストレター』『銀河食堂の夜』など。

「2021年 『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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