世界は「使われなかった人生」であふれている (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.43
  • (19)
  • (21)
  • (59)
  • (10)
  • (1)
本棚登録 : 336
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409422

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 私は大勢で集まって大騒ぎをするのも決して嫌いではないが
    一人きりでいるのも大好きだ。
    が、
    大勢でいると、しんどく感じる時もあるし、一人でいると寂しいな…と感じる時もある。
    一体どうなんだろう?
    この我儘な自分の心を満足させてくれそうな記事がここにあった。

     >一人でいることは必ずしも寂しい事だけでは無く
    楽しみや喜びにも繋がるものだ。
    『単独』は『孤独』と同じ事では無い。
    しかし
    「ひとりきり」でいる事が「楽しみ」を生み出す為には
    その状態を側面から補ってくれるものが必要となる。
    それは、
    離れて住んでいるとしても、どこかで繋がっている家族の存在であり、
    会おうと思えば、いつでも会える友人の存在であり
    いざと言う時、助けてもらえる隣人の存在であろう。
    このうちのひとつかふたつの存在さえあれば、
    「ひとりきり」が「楽しみ」につながる可能性は充分にあるのだ。

    本書は映画評であるが
    いい映画を観た後はしばらく席を立ちたくない。
    あの余韻に浸っている時に心の底のほうから湧いてくる言葉のように心地よく読みやすい本だった。

    いつかGETしなくては。

  • いい映画かどうかは、判断できないけど見たくなる内容。感情移入した文は、心を動かす。まあ映画のいい悪いの基準は個人だけど

  • 沢木耕太郎が、雑誌「暮らしの手帖」に連載した映画評から30篇を選び、前後に映画にまつわるエッセイを配してまとめた作品集(2001年出版、2007年文庫化)である。
    沢木氏は、代表作の『深夜特急』のほか、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞(1979年)を受賞しているノンフィクション・ライターであるが、一方、『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞(1985年)を受賞し、辛口の山口瞳をして「エッセイを小説のように書く」と言わしめる類まれなエッセイストでもある。
    本書は、1947年生まれで50歳を越えた沢木氏が、お気に入りの映画を材料に、「有り得たかも知れないもうひとつの人生」という“人生の午後”に入って初めて意識するテーマをエッセイ風に綴っている。沢木氏はあとがきで、「私にとってこの一連の文章を書く作業は、心地よい眠りのあとで楽しかった夢を反芻するようなものだった」と語っている。
    私は多くの映画を見る方ではないが、沢木氏が本書で「滅多に用いることのない「完璧」という評言を使ってみたい誘惑に駆られる」と語る、カズオ・イシグロ原作の『日の名残り』は、私の知り得る、「有り得たかも知れないもう一つの人生」への想いをテーマにした秀作である。
    本書はエッセイ集としても十分に楽しめたが、沢木氏が本書を著した年齢に近づき、取り上げられた作品を一作ずつ見てみようかと思う昨今である。
    (2013年8月了)

  • どの映画も見たくなる。恥ずかしながら「スピード」「ダンスウィズウルブズ」「ムトゥ踊るマハラジャ」「トゥルーマンショー」しか見たことない。あと、本のタイトルと内容はあまり関係がない。

  • 表紙に惹かれて購入。知らない映画ばかりだけれど、観てみたいと思わせてくれる。

  • 映画が好きな人に、貸したくなる本だった。

  • かなり好き

  • 映画に関するエッセイ集。
    沢木耕太郎の豊潤な言葉に酔いしれる。

  • ある雨の朝、私は会社に入るのをやめることにした。だがあのまま入っていたら、会社員としての人生が始まっていた。つまり、私は会社員としての私の人生を使わなかったのだ。では、それが私にとっての「使われなかった人生」なのだろうか。
     映画評とは知らずにタイトルにひかれて読んだけど映画そのものに非常にひきつけられるものがあった。"

全27件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
1947年東京生まれのノンフィクション作家、小説家。横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、ルポライターとして活動、注目を集める。
浅沼稲次郎暗殺事件で刺殺された浅沼と、その犯人である少年を描いた『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、バックパッカーのバイブル『深夜特急』をはじめ、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説などを発表。2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し話題となる。
2003年これまでの作家活動で第51回菊池寛賞、2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞、2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。

世界は「使われなかった人生」であふれている (幻冬舎文庫)のその他の作品

沢木耕太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
246
沢木 耕太郎
村上 春樹
沢木 耕太郎
沢木 耕太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

世界は「使われなかった人生」であふれている (幻冬舎文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする